井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

オオウバユリは本当に1回繁殖型多年草か

2011年09月25日 | 日記
多年草は数年以上生き続けて繰り返し開花・結実するものだが、多年草でも1回開花・結実したら枯れ死してしまうものがあり、1回繁殖型多年草と呼ばれる。1稔草ともいう。



オオウバユリの花です。ユリ科ウバユリ属。
実生から開花まで最短でも7~8年はかかるといわれ、10年以上かかることも多い。
地下の鱗茎に栄養を貯め込み、一定量に達したところで一気に開花し、結実して一生を終えるという。これを1回繁殖型多年草と呼ぶ。



オオウバユリの群落です。
実生から開花・結実まで10年ほどかかり、しかも1回繁殖型多年草であるなら、群落の中には、開花・結実株より未開花株の方が多くあるのが普通である。ところがこの群落では、開花・結実株ばかりで未開花株が見当たらない。



オオウバユリ別の群落です。
未開花株が見当たらないのは偶々のことかもしれない。そこで別の場所の群落を見る。
しかしここでも開花・結実株ばかりである。すべての個体が、1回の開花・結実で本当に枯れ死するのか、疑問が残る。
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