井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

野菊の代表ともいわれるエゾノコンギク

2011年09月12日 | 日記
キクは古い時代から盛んに栽培されてきた。野生種から栽培種が作られ、栽培種が野生化するケースもあって、栽培種と野生種の区別は難しい。



エゾノコンギクです。キク科シオン属。
キクには黄菊、白菊、紺菊などがあって、コンギク(紺菊)は栽培種とされる。その野生種が「野紺菊」でエゾノコンギクはその北海道版である。漢字では「蝦夷野紺菊」と書く。



エゾノコンギクの花序です。
黄色の筒状花の周りを淡青紫色の舌状花が包む。舌状花の数は20個以下。
本州の方では「ヨメナ」との見分け方が観察会のテーマになるというが、北海道ではよく似た「ユウゼンギク」との見分けがテーマとなる。ユウゼンギクの舌状花は25個前後でエゾノコンギクより多いが、舌状花の数だけでの同定は難しい。



エゾノコンギクの葉です。
葉は長楕円形で縁に粗い鋸歯がある。葉の基部は茎を抱かないので、茎を抱くユウゼンギクと見分けられる。
エゾノコンギクは葉にも茎にも短い剛毛が密生していてザラツクのも、見分けるポイントの一つとなる。
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