井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

上向きに花をつけるオオノアザミ

2012年02月27日 | 日記
アザミの仲間は日本全土に分布し、形態的な変異の幅も広い。種間雑種も生じやすく分類は難しいとされる。



オオノアザミの根出葉。キク科アザミ属。
アザミの種類を区別するには、花時に根出葉が残るか消えるか、花の咲き方が上向きか下向きか、などに注目する。
オオノアザミは上向きに花をつけ、根出葉は花時に残る。
根出葉が花時に残る種はおおむね日当たりの良い草原に生育し、残らない種は薄暗い林縁などに生育する。



オオノアザミの花序。
頭花は枝先に直立してつき、殆ど柄はない。総苞にクモ毛があり、外片の先はやや尖って斜開する。茎にはヒレはつかない。
本州産の「ノハラアザミ」の亜種で、東北北部から北海道に分布する。「アオモリアザミ」の別名もあり、オオノアザミの「オオノ」は、函館近くの旧「大野町」(現北斗市)からのネーミングかとも考えられるが、確かなことは分からない。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
偶然にみましたので! (おせっかい?)
2012-10-06 11:32:48
大野・アザミでなく、大・ノアザミではないかとおもいますが・・・。
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