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ホトケノザの葉。シソ科オドリコソウ属。
道端や畑の畔などに生える越年草。茎は直立し基部で分枝、草丈は10~30cm。
下部の葉には柄があり、上部の葉には柄がなく茎を抱くようにつく。
ホトケノザは「仏の座」、花を仏とし、対生する葉を仏のための蓮座に見立てたもの。
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ホトケノザの花。
花は上部の葉腋に、輪生状につける。
花冠は唇形で筒部が長く、上唇はかぶと状になる。2段目に赤い蕾が見えているが、開花せず結実する閉鎖花である可能性が高い。
ホトケノザは越年草で、開放花(普通に咲く花)が受粉・結実に失敗することに備えて、蕾のまま結実する閉鎖花をつけて確実に種子を残そうとする。
春の七草の「ホトケノザ」は全くの別種、キク科のコオニタビラコで、ロゼット葉(越冬葉)を仏の蓮座に見立てたもの。
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ホトケノザの果実、種子。
花後、花冠、雄しべは枯れ落ち、萼は残存して果実を収める。種子には白いエライオソームがついていて「アリ散布」(蟻が種を運んで実生の拡散を助ける)となる。
閉鎖花の方が結実率が高い。
素人目には春のホトケノザ(コオニタビラコ)よりシソ科のオドリコソウの方が仏の連座に見えます。