井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ズダヤクシュ1

2018年07月10日 | 日記


ズダヤクシュの群落。ユキノシタ科ズダヤクシュ属。
亜高山帯のブナ林~針葉樹林帯に生育するとされるが、北海道では低地から見られる。
地下で走出枝をだし、しばしば大きな群落をつくる。
ズダヤクシュは「喘息薬種」と書き、全草を乾燥させ、煎じたものが喘息の咳止めに使われた。民間薬として使われたもので、生薬にはなっていないよう。



ズダヤクシュの越冬葉。
ズダヤクシュは多年草、冬を前に葉は枯れるが、一部は越冬して芽出しの幼植物をサポートする。
葉柄と葉の表・裏に粗い毛がつき、その毛は新葉よりも目立つ。



葉は広卵形で浅く5裂する、根出葉の葉柄は長く、茎葉のそれは短い。基部は心形。
葉の表面・裏面の脈上に粗い毛がつく。
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