井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

樹木ウォッチング冬から夏へ181ナナカマド3

2017年06月02日 | 日記


ナナカマドの花。バラ科ナナカマド属。
花弁は円形~卵円形で5個、花柱は3~4個。萼片は小さく、長さ1mmほどの三角形。



ナナカマドの果実。
果実は径5~6mmの球形でナシ状果。
ナシ状果というのはリンゴなどと同じで、花托が肥大して種子を包む果実。萼片が残って見える。
ナナカマドの果実は秋口に鳥に食べられることは少なく、遅くまで枝に残ることが多い。
強い寒気に当たらないとアクが消えないので中々鳥が食べないのだという。これは北に帰る渡り鳥に食べて欲しいということで、種子散布を南にではなく北にして欲しいから、というのがその理由。



白実のナナカマド。
ナナカマドの果実は赤~橙色であるが、中に白い実をつける樹がある。
この樹が一代限りの異常なのか、1品種として固定されるものなのか、まだ分らない。
コメント
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