ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『宿命の子』

2015-10-11 14:40:10 | 
ラグビーワールドカップで日本代表の一次リーグ敗退が決まった。勝ち点やボーナスポイントやらでアメリカに勝ったとしても、決勝トーナメントに行くのは無理らしい。残念だ。
しかし、スコットランド代表のキャプテンでスクラムハーフのレイドローがカッコいい。イケメンだ。

『宿命の子 笹川一族の神話』高山文彦 小学館
競艇を創設し、「日本のドン」と言われた笹川良一氏と三男の陽平氏の父子物語。
700ページ近い大作だが、おもしろくて、わりとすぐ読めた。
笹川陽一と言えば、「一日一善」のCMを思い出す。なんか胡散臭い、ブラックなイメージがあった。しかし、この本を読んであまりにもイメージが違うので驚いた。笹川父子は、ハンセン病の撲滅に尽力するなど、社会慈善事業に熱心だったのだ。陽平氏が自分が東京大空襲を生き延びた経験から現金が一番だと東北大震災で死者・行方不明者の遺族に現金五万円を渡したことなど知らなかった。又、陽平氏はボンボンかと思っていたが、幼少期は苦労し、父の元で下男のような生活をしていたこともビックリした。
しかし、大金に群がり、甘い汁を吸おうとする人たちの暗躍には驚かされ、怖いと思った。以前、秘書給与をごまかしてカツラを買ったといわれた山本譲司氏の『獄窓記』を読んだときも、山本氏のイメージが全然違い、きっと誰かに仕組まれてはめられたのだろうなと感じたことを思い出す。物事は何事も一面的ではなく横からも後ろからも見るべきだと思った。

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