ささやかな幸せ

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『スキンコレクター』

2016-03-22 20:38:10 | 
『スキンコレクター』 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
 科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる。腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見されたのだ。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端。そこにはライムが解決した“ボーン・コレクター”事件が書かれていた。犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?
 ジェフリー・ディーヴァーの本を読むには勇気がいる。2段組みで455ページ。少し時間に余裕がある時でないと読めないと思う。でも、読み出したら、やはり止まらなくて、睡眠時間を削ってでも読んでしまう。
 また、悪い癖で本の残りのページを見て、もう一回はどんでん返しがあるだろうとか、このままでは終わるはずがないと思う。その通りだった。
 ライムが危機に陥っても助かった理由が安易すぎると思ったり、消防士が現場でそんなことをするか?と思ったり。しかし、そこはやはりディーヴァー。最後にきちんと回収する。
 個人的には、鑑識をしているアメリアが、下からマンホールの穴を覗いたときに、マンホールの外から穴を覗く犯人とおぼしき者の眼とあうところが怖くてゾクゾクした。
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