ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『教科書名短篇』

2016-08-27 23:20:03 | 
 暑くて暑くて、早く秋が来ないかなと思っていたら、今日は過ごしやすい日だった。昨日まで水道が生ぬるくて、間違って湯沸かしをつけたのかと思ったのがウソのようだ。

『教科書名短篇 少年時代』中央公論新社編 中公文庫
 中学の国語教科書(1946年度~2012年度発行)に掲載された文学作品の中から少年時代を主題とした作品を精選。
 素晴らしい短篇が一冊に凝縮された本。いい。どれも味がある。『少年の日の思い出』(ヘッセ)『夏の葬列』(山川方夫)『盆土産』(三浦哲郎)が好き。
 『故郷』(魯迅)を読んでいて、私が中学生の時、国語の教科書に載っていたと思い出した。コンパスのような姿勢の楊おばさん。足を開いて腰に手をやり「楊おばさん」と言うのが流行っていたことを思い出す。内容を少しも覚えていなくて、しょうもない遊びだけを覚えていたことが情けない。でも、中学生では理解しにくいが、大人になってわかる作品の良さがあると思いたい。

『教科書名短篇 人間の情景』 中央公論新社編 中公文庫
 中学の国語教科書(1946年度~2012年度発行)に掲載された文学作品の中から歴史・時代小説を中心に人間の生き様を描いた作品を精選。
 私は『少年時代』より『人間の情景』が好き。冒頭の『無名の人』(司馬遼太郎)から、読んでいて涙がこぼれそうだった。『鼓くらべ』(山本周五郎)『前野良沢』(吉村昭)が好き。『高瀬舟』(森鴎外)を読んだ記憶があるが、こんな深い話だったとは。結構忘れている。
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