ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
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『アリアドネの声』

2024-01-14 23:22:11 | 
『アリアドネの声』 井上真偽 幻冬舎
 救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった―。
崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。
 次々と起こる不測の事態。いったい、どうやってドローンで三つの障がいを持つ女性を誘導するのか。そんな中、博美の目が見えるのではないかという疑惑が。いやぁ、おもしろかった。でも、『可燃物』と比べると・・・。
 「無理だと思ったら、そこが限界です」ハルオは、努力して限界突破しようとする。中川博美さんは、ストップして、できそうなことを見つけて、そちらに目標を切り替える。夢の中でお兄さんは、「無理というのは、これ以上やったら危険という信号」と。同じことでも理解が違う。なるほどと思った。
コメント
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