「未来の国宝を探せ! 日本美術の鉱脈展」 2025 6/21-8/31 大阪中之島美術館
〔休館日〕月曜日 〔開館時間〕10:00-17:00 7/18-8/31の金土・祝前日は、19:00まで
いまだ知られていない作者、作品が埋もれている。その鉱脈を掘り起こし、今後の日本美術史に定着していくことを目標とする展覧会。大風呂敷だが、目の付け所がいいね!何より絵についたコピーがキャッチ―でおもしろかった。ちょっと奇想天外を狙った感はある。

伝岩佐又兵衛「妖怪退治図屏風」

右 円山応挙「梅鯉図屏風」
左 伊藤若冲「竹鶏図屏風」
若冲・応挙の合作屏風 さすがの二人。上手い。

伊藤若冲「釈迦十六羅漢図屏風(デジタル推定再現)」 白黒の写真からカラーに再現。

●式部輝忠、雪村周継が上手い、いい。名前を覚えておこう。若冲みたいにバズるかも。
●「築島物語絵巻」 字が上手いのに絵が下手というコピーそのもの。まだ私の方が絵が上手いと思わせる下手さ。でも、なんかかわいい。

白隠慧鶴「大黒天鼠師槌子図」 味がある
●原田直次郎「素戔嗚尊八岐大蛇退治画稿」 なんで犬の顔が画面に飛び出す???

加藤智大「鉄茶室徹亭」 全部、鉄でできている。豊臣秀吉の黄金の茶室の対照的な美意識を体現したものらしい。

山口晃「携行折畳式喫 茶室」 重い鉄の茶室と反対に軽い茶室。「もし、利休が現代に生きていて、急ごしらえで茶室を作ったら」という発想から作ったとか。
●長次郎「黒楽茶碗 銘俊寛」 重要文化財。中が茶色。いい。

加藤信清{五百羅漢図} 蜘蛛の糸みたいに吊っている?
●加藤信清「阿弥陀三尊像」 字で阿弥陀さまを画いているのだが、字が小さすぎて見えないよう。

安本亀八「相撲生人形」 リアル
●初代宮川香山「褐釉蟹貼付台付鉢」 重要文化財。蟹が本物みたい
●安藤緑山「竹の子に梅」 本物にしか見えない。
●不染鉄「山海図絵(伊豆の追憶)」 富士山を中心に太平洋側と日本海側が描かれているのが不思議だが、違和感なし。なんで?
●牧島如鳩「魚籃観音像」 観音様の横にはマリア様に天使?イワシの大漁祈願のために描かれたもの。福島の漁協に飾られていたが、栃木県の足利市立美術館に寄託。そのため東日本大震災を免れたという。よかった。

人体文様付有孔鍔付土器 重要文化財。本当に縄文時代のもの?ポップなんですが

深鉢形土器(殿林遺跡出土) 重要文化財。文様がお洒落。
●会田誠「火炎縁雑草図」「火炎縁蜚蠊図」 薄緑の美しい雑草図。そして、広い画面に一匹だけゴキブリ。この人は、上手いのに何なんだ???


西尾康之「アルファ・オメガ」 大きくて迫力

岡﨑龍之祐「JOMONJOMON」 なんか格好いい。