岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

イーハトーブ通信:講演会感想

2005年12月12日 | 世話人会発行「イーハトーブ通信」を読む
♪お二人の方からメールやBlog記事を頂戴しました。
お人柄を反映したこの二つの文章が相まって、
いわば『これまでの運動と講演会の総まとめ』のように、わたしには
感じられ、有り難く胸が熱くなりながら読ませていただきました。

(お二人からの了解を頂き、下に貼り付けます。
    ご指摘、ご鞭撻、反省点など、ほかの皆様もお寄せくださいませ。)

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今回の津川さんの講演会は勉強会の様でした。
(とりあえずこの地に建設がされないことになったから、そう僕は思ったかも)

津川さんの撮られたスライド写真を見ながら、僕たちの反対運動も、
もし工事が始まっていたら今頃は神奈川の久野と同様に座り込みの
抗議行動になっていたんじゃないかと思いゾ~っとしました。
雪の中の座り込みはキツイね~。身も心も凍ってしまう。
我が家から3㌔の建設予定現場だった雑木林はもうすっかり氷点下の
雪の中だもん。

建設工事や県の環境アセス審査会の前に、すばやく町民が気づいて
反対署名運動に持ち込みマスコミに訴えた事や、小岩井農場も猛烈
に反対し独自に署名集めたことが大きな勝因だったと思う。
なんせ、マイトリーの自所地以外に90ヘクタールも産廃業者に都合
のイイ土地があったことだし、また県外の産廃業者が何社も目を
付けていた場所で、もし今年4月に最初のマイトリー社「雫石クリー
ンセンター」の工事が始まっていたら、 もう僕達だけの力ではどう
にもならなかったと想像します。
結局その最初のマイトリーの産廃計画がボツになってホントによかった。

岩手県北・葛巻町の場合も反対する個人宅に一晩中の嫌がらせ
電話や脅迫もあったが、 みんなが勇気をもって17年間も産廃業者と
戦い、そして勝ち、今では酪農とクリーンエネルギーの町に変貌した
話を聞いたりして自分なりには希望を捨てなかったが、
内心はホントはとても怖かった。
雫石でお店をしてる知り合いには実際に嫌がらせの電話があったし、
僕の掲示板にも嫌な書き込みもあった。友達も気をつけた方がいい
とアドバイスをくれた。

僕らは一貫してこの産廃処理場(溶融炉)がこの雫石に建てられるの
がイヤだということを反対の基本にはしてこなかった。

町の情報の公開のありかたや溶融炉の問題点、一部の産廃業者の
モラルの欠如、県内最大観光スポット小岩井農場の隣接地域が
県内最大規模の産廃施設計画地になった事、
確実に大気や地下水が汚染される事など、
良識ある町民がフツーに考えて
「なんで~??こんなのおかしいよ~??」というポイントを
数回の勉強会や講演会でいろいろと勉強してきた。
その勉強会の集大成みたいな勉強会がおとといの津川さんの講演会
になったと思いました。

ゴミの問題の根本は70年代の廃棄物処理法が不法投棄を促した事、
中曽根時代のリゾート法の失敗の事(どこが地域の活性化なんだろう)、
多くのゴルフ場が失敗して産廃業者になった事。
また2002年に浅野宮城県知事がPCBの受け入れを表明し猛反発に
あい撤回した事。
カナダ・ノバスコシア州や徳島県上勝町のゴミのゼロ・ウエイストの取
り組などを今回の津川さんのお話しで知りました。

約一年前(正確には11ヶ月前)には、今回のような講演会の後援に
雫石町の名前をもらえるなんて誰も想像もしなかった。
町長も今回の講演会に参加して少しは勉強してくたれ事と思います。

講演会後、津川さんを囲んでの食事会はホントにみんないい顔していた。
僕らが猛烈に反対運動を展開したのは1月から6月までの半年間。
意外にも早くこの計画は挫折した。2~4月頃はホントに切羽詰った
時期で世話人会は一瞬でも気が抜けず、状況も緊迫していた。
今、この地に産廃建設計画がなくなり、とりあえずよかったとしみじみ思う。

インターネットの掲示板(2箇所)で僕の「署名のお願い」に気持ちよく
応えてくれた全国のデッドヘッズ(アメリカのロックバンド 「グレイトフル
 デット」を愛する熱狂的ファン達)が集めてくれた署名数はなんと
600名を超えた。彼らの力強いご協力に心から感謝してます。

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先日の8日は、本当にご苦労様でした。
また交流会は 皆さんの笑顔が輝いていましたね。
こちらもご苦労様でした

津川先生の講演は、私にとっても心に残るものになりました。

画像の紹介文で、『小利口な人は、問題を解決しようとする
賢明な人は、問題の根を取り除こうとする』・・・

私たちは、約1年いろいろな勉強をしてきました、この下地があったから
津川先生の言葉を心で聴く事が出来ました。
一般の町民は、そうはいきません。
今度は私たち地域の人が、地域の目線で、地域の人材を育てながら
問題の根を見つけ取り除く番ですね。

●今回の活動は、町内にもいろんなブレーン(自ら頭を使って知恵を
出す人)となる人がいることに驚きました、この環を基にすれば何でも
出来そう・・
大切にしたいですね。

アメリカの鋼鉄王と言われる、アンドリュー・カーネギーの墓石に刻ま
れている文の内容は、
『自分より優れた能力を持った人を集めることが出来た人、ここに眠る』
とあるそうです。
⇒変な戒名より、生きた証になりますね。

今の行政には、手足(言われた通りやる人)となる人はいるが
良きブレーンがいないような気がしてなりません。
・・・
また、貧乏人は麦を食え・・・で有名な池田勇人でさえ『自分は、池田
のブレーンだと思っている人が周りに多かった』云々と言っているよう
に、これは大切なことであり人徳のなせる業ですかね。

●一連の打ち合わせ会は、途中の人も、遅れてきた人もすんなり溶け
込めとても良かったですよ。
また、人が満足する要因と不満の要因があった場合、不満の
要因を取り除くのではなく満足につながる要因を伸ばし、不満を減
らしていく考えを用いています。NPO的な集団にはひつようですね

●そうそう前文の小利口の前は、何がきますかねー。
例えば「住民の側にいない人は・・」と入れてみると、
続文は、「責任を別なほうに押し付ける」・・・ですかねー。
では。