はなもくブログ

平成元年、仙台に重層的なヒューマンネットワークをと結成された、異業種交流会「仙台はなもく七三会」の活動を紹介します。

9月2日朝会「あなたの家族にがん患者が出たら…」

2010-09-07 20:30:29 | 例会案内/報告
 第17回9月2日朝会は、根本良子さん(仙台青葉学院短期大学看護学科長、東北大名誉教授)の「あなたの家族にがん患者が出たら…」でした。

 現在日本人の死因で最も多い疾患「がん」。強い不安とストレスを抱えるがん患者とその家族を看護師の立場からどう支援できるか。

 終末期のがん患者への聞き取り調査、療養状況の観察、ケア方法の違いによる患者や家族の心労の安定度、看護に対するニーズ分析等の研究を行い、歴史の浅い「がん看護学」の確立に努めている。

 日常生活全般の悩みを聴き、症状への対処や医師との関わり方を含めて、助言できるのは医療者である看護師だからこそ。昨年3月看護師有志と「みやぎがん患者支援の会」を設立、患者の集いの場を作り、患者と家族を対象に看護師による相談活動にも取り組んでいる。

 看護現場での体験、母親をがんで失った喪失体験などは、説得力がありました。「看護とは患者の生命力を引き出すこと、生きる力はその患者自身にある」との信念や、がんとの共生支援「がんになってそれを乗り越え、がんと共生する」も心に響くものでした。

 また質疑ではがん患者でもある参加者から悩みを打ち明ける質問もあり、みんなが受け止めるべきテーマであることを痛感しました。   

 紹介会員は初めての寺島かつよさん。職場では根本さんが上司だそうです。(八木)