はなもくブログ

平成元年、仙台に重層的なヒューマンネットワークをと結成された、異業種交流会「仙台はなもく七三会」の活動を紹介します。

大津波の災害遺物の保存を!

2012-08-10 21:01:01 | Weblog
 東日本大震災は、大自然の力の前では人間など実にちっぽけなものだということを、改めて知らしめた。しかし人間は嫌いなこと・辛いことは出来るだけ見まい、忘れようとし、実によく忘れる。

 今度の大津波、陸前高田松原の一本松、建物の屋上に残されたバスや観光船、港から内陸まで運ばれた大型漁船、鉄骨だけを晒す行政庁舎、、破壊され尽くした防潮堤等々、その猛威を数多く示している。

 健忘症の人間には、このような災害遺物が保存されるならば、後世の人々に災害を実感させる実物として貴重だ。

 しかし、「思い出したくない」との被災者の情緒的な声に押されて、次々に撤去されている。被災者の気持ちは分からないではないが、災害遺物が跡形もなく無くなってしまうのは残念なことだ。冷静な判断が求められる。改めて原爆ドームの保存を決断した広島の人々の勇気を思う。
                                 幹事 浦井雄治