一昨日(8月25日)の午前9時過ぎ、メッセージが入りました。
ベティーさん(仮名)の住み込み介護をしていたジョアンからで、
「ベティーさんが今日の午前0時15分に亡くなった」 ことを知らせるものでした。
私がお見舞にうかがってから10日後、
オットーとのアフタヌーン・ティーの帰りに立ち寄ってから3日後のことでした。
ベティーさんが亡くなられた日の前日は、私たちの結婚記念日だったんですよね。
その前日が終わって日付が変わってから、わずか15分後って・・・
私にはまるでベティーさんが、私たちのおめでたい記念日とは重ならないよう、
配慮してくれたように思えてなりません。
ベティーさんのご冥福をお祈りします。
* * *
ベティーさんが亡くなられた翌日だった昨日、私は仕事でした。
最初にうかがったのは、長生きが幸せとは限らないで触れたことのある、リンさんです。
リンさんは先週末から体調が悪化され、固形物をまったく口にせず、お水だけを時折、
ほんの少し含むだけになっていました。
6日ぶりに見たリンさんは、顔色も生気に欠けていて、終わりが近いことを感じさせました。
数日前から近居の娘さんができるだけ枕元に詰めるようにしていて、
昨日もその娘さんが付き添われていたので、
私はお二人の邪魔にならないようキッチンで掃除をしていました。
午前11時過ぎ、娘さんが私のところにやってきて、
「母が息をしていないようなんだけど・・・」 と。
娘さんと一緒にリンさんの脈を取ったり胸が呼吸で上下しているか観察しましたが、
リンさんはお亡くなりになっていました。
あれほど間近に人の死に遭遇したのは、初めてのことでした。
リンさんのご冥福をお祈りします。
近居の娘さん(65歳)は、二年前に父親(リンさんのご主人)を亡くした経験があったため、
すぐに医療機関に連絡、家族にも電話で訃報を伝えました。
住み込み介護中だったヘルパーのジャネット(仮名)は、三年半前からリンさん宅で定期的に
住み込んでいた人なので、リンさんのご主人も介護したし、娘さんとも親しいです。
ジャネットは休憩中でしたが、外出せず2階の自室にいたため、娘さんからリンさんが亡くなったことを
聞かされると、娘さんをハグして慰めていました。
一方の私は、4月からリンさんの訪問を始めていましたが、その頃にはリンさんは
大半の時間をうとうとと眠って過ごされていたし、認知症のため
会話もほとんどなかったので、リンさんのことはほとんど知りませんでした。
リンさんが亡くなられた以上、私にはもうできることはないし、
娘さんからもジャネットからも 「ここに留まる必要はないですよ」 と言われたので、
お悔やみを伝えておいとましました。
でもリンさんの訪問時間がまだ50分も残っていて、次の訪問先に行くには早すぎたので、
コーヒーハウスのチェーン店 Coffee#1 に入り、ココアを飲んで時間をつぶしました。
ちなみにお値段は、レギュラー・サイズで3.45ポンド(620円)でした。
* * *
今月は、3日にアイリスさんが亡くなられ(アイリスさんのお葬式)、
25日にベティーさんが亡くなられ、
26日にリンさんが亡くなられてと、
私が仕事を通じて関わった方が、三人も、この世を去られました。
ちなみにアイリスさんは95歳5ヶ月、
ベティーさんは96歳5ヶ月、
リンさんは96歳8ヶ月でしたから、
三人とも、超高齢者だったと言っていいでしょう。
アイリスさんだけは、まだまだ身体機能も認知能力もしっかりしておられるようだったので、
突然亡くなられてショックでした。
が、ベティーさんとリンさんは、もうベッドを出られない状態だったのはもちろん、
食べることすらできなくなっていましたから、正直、
(ようやく楽になれて、良かったですね) という気持ちのほうが強いです。
自分自身がもし将来あの状態になったら、
できるだけ早く楽にして欲しいとすら思います。
誰も、自分では選ぶことができない、自分の最期。
私は痛みに弱いので、痛むことなく、苦しむことなく、コロッと逝きたいです。
あ、それは、誰もが望むことですよね。
自分の最期なんて、若い頃はまるで他人事でしたが、
いつの間にか還暦を超えたうえ、
仕事で知り合った顧客さんに続けて亡くなられたことで、
いろいろと考えてしまいます。・・・・・