ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

加害者の家族

2022-07-19 22:39:05 | 事件

安倍元首相の殺害犯、山上徹也容疑者は、

伯父さんによると、過去に自殺未遂をしたことがあったそうです。

 

山上容疑者の伯父 「徹也は過去に自殺未遂・・・困窮する兄妹へ死亡保険金を渡すためと」 - TBS NEWS DIG

 

この記事を読んで最初に思ったのは、

(そのとき(自殺に)成功していればよかったのにね)

でした。正直なところ。

そうすれば、安倍元首相がお門違いの逆恨みで殺されることはなかったし、

山上容疑者の妹さんも、(死亡保険金がほんとうに入って兄妹の助けになったかはともかく、)

『あの山上容疑者の妹』

として残る一生を生きていかなければならない状況には陥らずに済みましたから。

(お兄さんはその後、病気を苦に自殺されたそうです。)

 

凶悪事件の犯人の家族について考えるとき、まず最初に私の頭に浮かぶのは、

東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人、

宮崎勤です。

 

1988年から1989年にかけて、4歳・7歳・4歳・5歳の幼い女の子たちを誘拐し殺害し、

遺体を損壊のうえ遺棄したという異常で猟奇的な凶悪事件でした。

(おことわり: 以上2画像は 【宮崎勤】 連続幼女誘拐殺害事件 - YouTube のスクショを使わせていただいております。)

 

当時宮崎は実家の離れに暮らしていたそうですが、その実家があったのは、

東京都西多摩郡五日市町(現在のあきる野市)。

事件の舞台となったのも、東京都北西部と埼玉県南西部で、私の地元といえるくらい、

私にとっては馴染みのある土地です。

宮崎は私の一学年下になりますが、じつは高校時代の級友で今も日本に行くと必ず会う友達の弟さんが、

中学時代に五日市町の中学校で宮崎と同級生だったと、当時聞いたのを覚えています。

 

1989年7月の逮捕時、宮崎は26歳。

死刑は2008年6月、宮崎が45歳のときに執行されたんですね。

一度も改悛の情を見せることはなかったし、遺族に対しても一度も謝罪の言葉を口にすることはなかったようです。

逮捕から死刑執行までの19年間、宮崎は何を思って過ごしたのでしょうか。

 

未曾有の凶悪事件を引き起こした宮崎に対する世間の憤怒はすさまじく、

その矛先は家族親族にも向けられました。

ウィキによると、宮崎逮捕から5年後の1994年に、宮崎の父親は多摩川に身を投げて自殺。

宮崎の二人の妹さんたちも、長女さんは会社を退職・自ら婚約破棄。

次女さんも看護学校を自主退学されたそうです。

 

宮崎の父親に関しては、親としての育て方に責任の一端があったと思うので、同情はしません。

が、私と同年代の妹さんたちには、深い同情をおぼえます。

おそらく今は還暦前の年齢になっておられると思いますが、

その後の人生を、どう歩まれてきたのか・・・

同じ親から生まれたというだけで、将来を打ち砕かれ台無しにされたお二人。

何とか人生を立て直し、自分なりの幸せを掴まれたことを願ってやみません。

 

かなり前ですが、東野圭吾さんの 『手紙』 を読みました。

犯罪加害者の弟の心情が描かれていて、読んでいて苦しく、悲しかったです。

加害者の家族に、たとえば加害者を虐待してきたなど犯罪の誘因があったなら、

世間に非難糾弾されるのも仕方ないと、私は思います。

でもそうでないのなら、たとえば加害者はごく普通の家庭で愛情を受けて育てられたのであり、

家族には何の非も落ち度もなかったのなら、家族のことは加害者とは切り離して考え、

そっとしておいてあげるべきでは?

 

な~んてキレイごとを口先だけで言うのは、本当に簡単。

たとえば最近職場に配属されてきた同僚の弟が、過去の連続殺人事件の犯人だったら。

公園で知り合ったママ友の兄が、無差別殺傷事件の犯人だったら。

その同僚やママ友自体を見る目が、知る前とまったく同じであり続けられる自信は、私にはありません。

(ということは、この人にも同じ血が・・・?) と、どうしても考えてしまうからです。

大半の人が、凶悪犯罪者の家族に接することなどなく一生を終えるでしょう。

が、もし接することになった場合は、自分はどのような態度・行動に出るのか・・・?

仮の話として、想像してみるのもいいかもしれません。

 

『手紙』 のあらすじとネタバレはこちらが詳しくておススメです。

東野圭吾 「手紙」 のあらすじとネタバレ! 感動の結末とは? 感想も! - Wakatake-topics

 

山上容疑者の母親はともかく妹さんが、

兄が犯した罪のために将来を台無しにされることがないように、

心から祈っています。

 

*       *       *

 

《 オマケ 》

『手紙』 と同様こちらも映画化されているのでもう皆さんご存知とは思いますが、こちらも考えさせられる内容ですね。

新しい職場で親しくなった同僚が、もし未成年だった過去に凶悪殺人事件を起こしていたら?

薬丸岳 「友罪」 あらすじとネタバレ! 小説の結末は? 【映画原作小説】 - Wakatake-topics

 

ところで五日市ですが、自然美が豊かなうえ趣あるお寺もあって、本当に良い所ですよ!

私も9年前に、ムスメとその友達と三人で訪れ、サイクリングしました。

東京訪問記(6) ~五日市でサイクリング・実家に一泊~

機会がありましたら、皆様もぜひ、お出かけくださいね!!

 

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2 コメント

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Unknown (うさぎ)
2022-07-20 17:53:42
来月で宮崎勤が逮捕されて33年に成るんですね。
歳月の経過に驚くばかりです。
この事件は衝撃でしたね。
前年から幼子がまるで神隠しの様に突然に
居なくなってしまい手掛かりが全くない・・
そして酷い殺され方をして・・・
中には遺骨を届けて犯行声明も入れていた・・

もしこんな事が無かったらこの幼児たちは
40歳ぐらいに成っています。
普通だったら学生になり、社会人として世の中に
出て結婚したり人生を楽しんでいた筈です。

当時私の知り合いが八王子に住んでいました。
隣市で当時は大騒ぎだったと云っていました。
宮崎勤の自宅、印刷会社が観光地に成ったそうです
しかし自室が異様でしたね・・・
何千本のビデオテープにゴミ屋敷と成っており
ここまでの過程で何とかならなかったのでしょうか
親は何もしなかったのでしょうか?

今この自宅は更地に成っているそうです。
父親は自殺しましたが妹たちも人生が潰されました
結婚が決まって結納も交わし式の日取りも
決まっていたのに先方から婚約破棄を言われた・・
自分が悪い訳では無いのに・・

この年齢に成って思う事は何でこんな事件が
起きたのだろうかと考えます。
裁判でも意味不明、支離滅裂な事を云い
全く何も解らずに死刑が執行されました。
今の科学、心理学、医学ならまた別の診断が
出来たのはないでしょうか?
親子関係、家庭環境などから解る事も有ると
思えますが・・
今はこの幼女たちの冥福を祈りたいです。
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Unknown (ハナママゴン)
2022-07-22 07:07:09
33年・・・ ほんとうに月日の経つのは早いものですね。
当時20代だった私が、今や還暦です
いたいけな幼女が4人も犠牲になって・・・
本当にむごい、やりきれない事件でしたよね・・・。

読んでいただき、またコメントまでいただき、ありがとうございました。
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