ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

冤罪の補償金から “ 住居費・食費” を差し引く件

2023-08-11 23:23:07 | 事件

今回は、強姦の冤罪事件の文末でちょこっと触れた、信じられないニュースについて書きますね。

 

でもまず始めに、ネットであれこれ読んでいて知った、

イギリスでの、冤罪で収監された人の無実が証明された場合の、補償金の最高額について。

(1ポンド=180円で換算しています)

 

収監期間が10年未満の場合: 50万ポンド (約9千万円)

収監期間が10年以上の場合: 百万ポンド (約1億8千万円)

 

《 すみません!最初に投稿したとき「補償金の最高額」というところを見落として書いていたので、

最高額という言葉を追加し、誤解して書いていた部分は削除しました。  》

 

では、本題の、信じられないニュースに入りましょう。

冤罪で収監されていた人が無罪となった場合、もちろん補償金が支払われるわけですが、

収監中は住居費も食費もかからなかったため、(シャバにいたらかかっていたであろう)「生活費が浮いた」と見なされ、

『その分を補償金から差し引く』 という規則のことです。

中世ならともかく現代のイギリスに、こんな馬鹿げた規則があったなんて!

 

          

 

強姦の冤罪で17年間収監されていたマルキンソンさんは、模範囚だったため、

2020年12月にようやく仮釈放されました。

その後、チャリティー組織 APPEAL の努力で、事件の証拠品から別の男のDNAが検出されました。

新たな証拠を基にAPPEALが再審請求をしたのが、2022年4月。

マルキンソンさんの無実が法廷で認められ、完全なる潔白が証明されたのが、

つい先月の、2023年7月26日のことでした。

 

ようやく完全に、自由の身になれたマルキンソンさんですが、現行の規則では、補償金から

『17年間に浮いた生活費』 を差し引かれることになってしまいます。でも、ご安心を。

そのことがメディアで騒がれると、首相や国会が反応し、この馬鹿げた規則は5日前の8月6日に、

無事破棄されました。

 

Andy Malkinson: Living costs deduction scrapped for wrongly convicted  - BBC NEWS

 

過去にこの規則が適用されたことは、ほとんどなかったようなのが、せめてもの救いです。

てか、この規則の言い出しっぺの顔が見たいわっ!

 

《 次回記事につづく 》

 

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