若かりし頃の私をドイツ好きにしたもの。それは、ノイシュバンシュタイン城でした。
本当に優美なお城です。周囲の環境も満点!
(今回記事の画像はすべてネットからお借りしています。)
どの角度、どの季節、どんな天候下でも、絵になる~!!
でもって、お城から少し離れた谷間の高い位置に掛かっているのが、マリエン橋。
私もこの橋まで頑張って歩き、写真を撮りましたっけ・・・。
そんな美しいノイシュバンシュタイン城の近くで、先週、殺傷事件が起きてしまいました。
独ノイシュヴァンシュタイン城近くで女性が谷に突き落とされ死亡 アメリカ人の男を逮捕 - BBC NEWS JAPAN
米国人旅行者1人が襲われて死亡、独ノイシュバンシュタイン城の近く - CNN
ドイツの名城近くで女性観光客殺害 谷に突き落とす、男逮捕 - 産経ニュース
渓谷での救助の模様と、ヘリコプターで吊り上げられる被害者女性。
襲われたのは女性二人で、エヴァ・リューさん(21歳)は残念ながら、搬送された病院で亡くなりました。
エヴァさんを助けようとして男に首を絞められたうえ突き落とされたケルシー・チャンさん(22歳)は、
奇跡的に軽傷(打撲傷と裂傷)だけで助かりました。
転落の途中で運良く倒木に引っ掛かったおかげのようです。
ニュースをググってみたところ、エヴァさんとケルシーさんは仲の良い友人同士で、先月大学を卒業したばかり。
ミュンヘンのホテル・ジーベル(Hotel Siebel)のツインの部屋に泊まっていました。
ホテル・ジーベルはオクトーバーフェストが開催されるテレージエンヴィーゼを囲む道路に面しているんですね。
犯人として逮捕された30歳のアメリカ人男性も同じホテルに宿泊していて、事件があった日は三人は、
同じバスでノイシュバンシュタイン城観光に来ていたそうです。
犯人は二人の女性を突き落としたあとすぐに現場を逃げ出しましたが、捜索の結果、付近で逮捕されました。
男の顔には引っ掻き傷や血がついていたそうです。
一般的にはドイツでは、犯人の詳細は捜査が終わりに近づくまで公表されないそうなので、
犯人の身元が明らかになるのはしばらく先のことになりそうです。
事件が起きたのは、早朝とか夕暮れどきとか、ひと気が少ない時間帯だったのかと思ったら、
なんと午後半ばだったそうです。おそらく男は、エヴァさんとケルシーさんに、
「ハーイ君たち、ここに来るときのバスで一緒だったよね?僕はここ、前にも来たことあるんだ。
絶景が見られるスポットがあるから、行ってみない?」
などと言葉巧みに近づき、二人を他の観光客から離れた場所へと誘い出したのでは。
エヴァさんとケルシーさんは、相手には見覚えがあるし、自分たちは二人だし、
まさかこんな観光名所で変なことなど起きないだろうと、つい誘いに乗ってしまったのでは。
大学を卒業し、人生がまさに花開こうとしていた矢先に、命を奪われたエヴァさん。
ご本人の無念とご遺族の悲嘆を思うと、やり切れません。
幸い軽傷で済んだケルシーさんだって、心に深い、一生癒せない傷を負いました。
おそらくお二人は、卒業記念にドイツ、あるいはヨーロッパ旅行を計画したのでしょう。
まさか、それが、このように悲劇的な結果になろうとは・・・
私は初めての海外旅行でノイシュバンシュタイン城を訪れました。
学生時代、ガイドブックの表紙を飾っていたノイシュバンシュタイン城の写真に一目惚れし、
何が何でもこの目でこのお城を見たい!と思ったのです。
憧れのノイシュバンシュタイン城に対面したのは、今から何と39年!前、22歳のときでした。
30年前の初ドイツ・前編 後編 (←今から9年前の記事です)
ちょうどエヴァさん・ケルシーさんと、同年代でしたね。
当時の私だって、お二人と同様に声をかけられていたら、疑うことなくついて行ってしまったと思います。
あれほど美しく世界的に有名な観光地で、凶悪事件に巻き込まれるはずなどない、と思い込んで。・・・
くっそ~犯人の奴、美しいノイシュバンシュタイン城に汚点を残すような真似をしやがってっ!
男の犯行で間違いないのなら、これほど身勝手で卑劣な凶悪犯罪はないのだから、死刑でいいです。
残念ながら、ドイツには死刑はないと思いますが。
エヴァ・リューさんのご冥福をお祈りします。・・・