日本女子オープン－その4

　　秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
　　風の音にぞ おどろかれぬる

窓の外は雨、数日前までの暑さが嘘のように急に涼しくなりました。洗面所で水道の蛇口をひねると、お湯が出ているような錯覚さえ覚えます。でもこれは横浜のお天気。「日本女子オープン」が開催されている北海道苫小牧の樽前カントリークラブは、今日も晴れ、予想最高気温17℃と絶好のゴルフ日和になりそうです。

「日本女子オープン」3日目を終えて、諸見里しのぶが7アンダーで首位をキープしました。3打差2位に不動裕理、4打差3位タイに張晶と佐伯三貴、5位タイには横峯さくら、7位タイには上田桃子がつけています。大舞台千秋楽に向けて、役者が揃いました。

一番の見どころは、かねてから勝負弱さが指摘されている諸見里が踏みとどまれるかどうかです。普通なら2位と3打差はかなり優位のはずですが、6月の「ニチレイPGM」では、予選2日間トップを走りながら最終日に75をたたき3位。ツアー初優勝の昨季「SANKYOレディス」でも、最終日に77を叩き、辛うじて1打差で逃げ切りました。その意味では、彼女にとって3打差は安全圏ではありません。

そして追跡者は我が応援する不動。今日も諸見里と同組です。先に書きましたように、諸見里は自滅の可能性があるので、今日は3アンダーくらいで回れれば優勝の可能性は大です。ここで勝てば、大迫たつ子以来、史上2人目となる3大公式戦2勝ずつとなるので、ぜひがんばって欲しいですね。

昨年の覇者、張晶もいつの間にか3位タイに迫っています。初日出遅れたので連覇はないと思っていましたが、さすがに今季米ツアー賞金ランキング10位、底力があります。同じく3位タイの佐伯、もし優勝すると新人年でのメジャー制覇、デビューからの最速メジャー制覇という2つの記録更新になります。

上田もがんばっていますね。体調不良にもかかわらず、さすがに根性を売りにしているだけのことはあります。横峯は昨日、ぶっつけ本番で導入した9Wで2回も失敗したとか。以前さんまのゴルフ番組で、ビートたけしが梱包状態の新品ドライバを持参して失敗していましたが、やはりプロでも練習なしでは難しいのでしょうか。

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