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白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

本日葬儀、連想した「隠し念仏」

2013年11月15日 22時05分19秒 | 田舎
本日は伯母の葬儀でした。先日書いたようにほぼ100歳の大往生。
孫14人、ひ孫が20何人とかで、直系親族だけで大人数でした。
その中で、私が知っているのは本家周辺に居る少数だけです。

葬儀で御詠歌をやってました。葬儀で御詠歌を最初に聞いたのは数年前ですが、少々驚きました。今回も聞いて、この辺では結構やっているのだろうか、と思いました。ウチの周りでは聞いたことが無かった。

最初に聞いたのは臨済宗のお寺で、鈴の音とともに物悲し気な歌声がとても新鮮で良かった。今日は曹洞宗のお寺で、前回と比較するといま一つだったかな、というのが正直な印象です。宗派によって少し違っているようですが、歌い手さん達の力量も関係するかなとも思いました。

連想した「隠し念仏」についてです。
10年ほど前にネットで調べた際には、なるほど私の経験と良く似ていると思ったのですが、今日調べてみたらめちゃくちゃです。ウィキペディアも嘘ばっかり書いてます。もちろん、「隠し念仏」という言葉が何を指すかは自明ではありません。私の経験しているのが「隠し念仏」と呼ばれるものなのかも知りません。しかし、10年前には私の知っているモノしか無かったことを素直に考えれば、今書かれていることは嘘八百に違いないのでしょう。「隠れ念仏」という似た名前の別物は10年前にもありましたけれども。

小学校の頃に学校で仏教の勉強をした際に、自分の家の宗派を調べなさいという宿題がありました。浄土真宗と教えられました。ず~と、そのように思っていたので、京都で時間があるときなどは東本願寺を見学していました。

ところが、ウチが檀家になっているお寺は臨済宗です。1700年頃からの過去帳もそのお寺にあります。親父が亡くなった時に、住職に私の疑問を投げたところ、「表と裏の関係で・・・」とお茶を濁されました。「隠し」ておくものなのでしょう。

ウチの地域では、昔からの家はほとんどが(創価学会を除いて)そのお寺の檀家です。そしてまた「浄土真宗」でもあるのです。住職が導師のお葬式の後に、「先生様」がやってきて念仏をみんなで唱えます。それが「本当の葬式」という声もあります。

どうも、浄土真宗のお寺は信用できない、ということで民間に広がったものらしいのですが、「隠し」ということで正確な情報はほとんど伝わっていないようです。分かっていることは、昔はそれなりに「修行」して「先生様」になってたらしいけど、近年はかなり形式的になってしまっていた、ということくらいでしょうか。

小学校入学前かあるいは低学年だったか記憶が定かではないのですが、とある家の座敷に正装した子供たちが集められて一心不乱に念仏を唱えるという行事がありました。「合格」すると座敷の外に出されてご馳走を食べて家に帰ったような気がします。「不合格」で終わる子供もいたようです。「あれは何だったの?」と聞いても家の人は答えてくれませんでした。「隠し」だからだったのでしょうか?



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