前記事の最後は「迷っている」でした。
結論から言えば、学生さんに見せることはできませんでした。
理由は、技術的な問題でした。nasneで録画してパソコンに取り込んだ映像は、パソコン単体では問題なく見れるが、プロジェクターには映せないようにプロテクションがかかっているようです。著作権の問題があるのでしょう、多分。メッセージを見ると、HDMI接続であれば映せるようにも読めます。しかし、パソコンにはHDMIコネクタが付いているけど、教室にあるプロジェクタは古いために普通のRGBコネクタしかありません。研究室で持っているHDMIの付いたプロジェクタで試してみよう。
コンプライアンスの問題があるので、背景説明の後で「録画を見たいか」「通常授業にするか」の2択で学生さんに聞いたら圧倒的に前者でした。試験が近づいているので、内職に勤しんでいる学生が多いためでもありましょうけど。
皆さんは私よりも長くこの社会で生きていくわけですから、どんな社会を目指したいか個人個人が良く考えて、さらにそれを表現しましょう。最近の学生は静かすぎる。
私は1970年に大学に入学しました。当時はデモに参加したことが無いという学生の方が少数でした。学生運動と言うと、ヘルメットをかぶって角棒を持って暴れている映像がよく出てきますが、あのようなのは少数派であって、大多数は非暴力でした。
もちろん「70年安保」もあったのだけど、それ以上に問題だと思っていたのは「中教審答申」で受益者負担の発想のもと、授業料の値上げが決められていったことでした。当時は入学金\4,000, 授業料が年間\12,000でした。貨幣価値の違いはあるものの、それは40倍もありません。日本ではあまり知られていないかもしれないけど、ドイツでは大学授業料は全てタダです。そのような選択もあり得ると私は思っています。ただし、ドイツもアメリカナイズされてきて授業料を取る方向性もあると聞いています。
そんな背景説明をしました。見せることができなくて残念。