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一句鑑賞

俳句ブログも長くなりました。この歳なりの記事が書ければと思ってますが、やや怪しげな時もあります。よろしくお読み下さい。

冬の雨の夜は

2016-12-12 23:14:23 | 日記

土日と穏やかな日でした、今夕から雨です。

叩きつけるような雨とは違うが、しっかり降っていますね。

包み込むような雨というのでしょう、静かな夜に雨音だけが聞こえています。

濡れたくない雨ですね・・

 

面白し雪にやならん冬の雨   芭蕉

冬の雨柚の木の刺の雫かな   蕪村

はてさてどちらが優れているとかではなくてどこが違うかですね。

雪の朝二の字二の字の下駄の跡 田捨(又はステ)女(でんすてじょ、すてめ)、の句を思い出しますね。芭蕉さんは冷たく降ってる雨を楽しんでいます。いや雨で良かったと言ってるのでしょうか?そこが面白し(満足)なんでしょう。

雨粒が冷たく身に刺さるようだ、と蕪村さんは言ってるのですね。まるで柚子の木の刺から落ちるようだと。刺からの雨粒一つで沢山です、震えますね。

 

 


冬凪

2016-12-11 23:09:57 | 日記

冬凪や置きたるごとく桜島   曫田 進

桜島、私は数回見ただけですが・・・

湾内に坐す桜島の迫力は凄い。それを置きたるごとくと言ってます。

桜島の噴火を知った上での句だと思います。

冬凪のように静かにしていておくれという願いも入っている句かもしれません。

作者さんの苗字の字がわからなくて探したのですが、間違っているかもしれません。

らん?っていう読みのようですが。

 

昨日今日とこちらは穏やかな日でした。

 

 

 


麦の芽

2016-12-10 00:14:40 | 日記

昨日の秋月の駐車場の紅葉です

いつもの公営駐車場ですが、この時期は観光バス用のスペースが多くなっていました。

 

昨日の麦の芽で歳時記を開いてみた・・・

麦萌ゆる土こまごまと影を生み   福永耕二

畑の土までをも観察した句ですね、寒さの中にもしっかり芽を出した麦を応援しているようです。

冬枯れの中に希望を見出すようで印象深い・・・と麦の芽の解説にあります。

来週のオフは昭和レトロの理髪店へ行ければよいが。

 

 


紅葉は残っていました

2016-12-08 22:47:14 | 日記

母のことで10日ほど休みました。ご心配おかけしましたが、母はひとまず落ち着きました。しばらくは面会が続きます。

お米を買いに出かけました・・・この買出しは私の息抜きでもあります(笑)

いつもの風景です・・・麦まきの準備が進んでいましたが、ここはもう麦の芽が出ているようです。

秋月まで行きました、パン屋さん「月の峠」でカレーパンと胡麻パンを買ってお昼にしました。

店内もそう広くないので、入り口から行列が出来ます。この白線通りに・・・

その前に人気者の猫ちゃんを1枚

駐車場で日向ぼこはいいのですが、車が怖くないのでしょうか。

野鳥川と枇杷の花

小路にかぶさる紅葉です・・・小一時間ほど歩きました

この石の上は平らになっています。

秀吉の九州征伐の軍勢を偵察してきた家臣が、とても勝ち目がないので降伏を進言したそうです。

聞き入れて貰えずに、この大石の上で切腹したのです。諫言死ですか。

 

手づくりの店、秋月に寄って店主としばらく話しました・・・

有田の大日窯の品が多くありました、有田の色合いを残しながらもそれを淡くして絵も現代的でシンプルです。皿や鉢のほか蕎麦猪口がいい雰囲気でした・・・お値段も手ごろです(笑)

 

硝子戸に月のぬくもり枇杷の花   矢島渚男

月が出て寒い夜なのですが、それを月のぬくもりと言っているのは昼間の枇杷の花があったからだと。無機質な硝子戸と月を枇杷の花がぬくもりに換えてしまったのでしょうか。

遠ざけし人恋ふ枇杷の咲きてより   鶯谷七菜子

この句はどこで切れているのでしょうか?・・・人恋ふ」ここでしょうか。遠ざけしとは離れなくてはならなかった縁だったのでしょうか。

月のぬくもり、遠ざけし人、いい言葉ですね。