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一句鑑賞

俳句ブログも長くなりました。この歳なりの記事が書ければと思ってますが、やや怪しげな時もあります。よろしくお読み下さい。

夏の月と蛸壺と

2023-07-03 00:47:03 | 俳句

秋アジサイが紫から・・・うすい緑色に変色?してきました。

奥のはまだ紫ですが次第に薄緑いろになります。そのときにまた画像をアップしますね。

はてさてよく降りました・・・大雨の被害が出たところもありました。

でも考えてみますと、昔よりは人的被害も減ってきておりますね。

避難指示とかが上手く機能しているのだろうと思います。

私などの所は、幸いにも被害はなかったようです。

今日、日曜日は晴れて暑かったのですが・・・・

 

で夜に風呂上りに外に出てみますと・・・満月!!?

とてもきれいな月が出ていましたね(笑)

まだ夏の月で詠んでいいですね。

歳時記の解説と例句を読みますと・・・夏の月は涼しさを感じさせるとありますが、同時になんかエネルギーを感じますね。

芭蕉さんは・・・蛸壺やはかなき夢を夏の月

タコが蛸壺に入って夢を見てるわけではないのです。

これは空っぽの蛸壺の並んだといいますか、次の漁への準備された蛸壺のようです。明日には或いは今夜にでも入るであろうタコさんもはかなき夢があるのだろうが、夏の月の季語がなんとも生の営みと命の哀れをカバーしてるように思いますね。

花もタコもはかない夢を見ていますが、芭蕉自身の夢をというか来し方を詠んでいるようにも思います。

といったところで

 


代田に映る景色とは

2023-06-16 23:41:37 | 俳句

マンホールの蓋に白壁の町が・・・これは下水道の蓋です。

ということで白壁の町、うきは市吉井町を歩いてきました。

その前にJAにじ耳納の里で瓜を頼んできましたが、いわゆるお天気次第ですので、こちらの都合通りにはいかないのです。雨が降ると瓜は良くありません、数日間の晴れ間が必要でパンっと張った瓜がいいのですね。入ったら電話で知らせてくれますが、いつかは?生産者さん次第です・・・いい瓜をお願いしますね_(._.)_

で吉井町へは11時くらいに入りました。デジカメ持ってくれば良かったと思いましたね・・・日差しも強くてスマホの画面が見えません。それにOCに取り込んだのですが、面倒だなー・・・

はい、吉井町。もう40年くらいときどき来ております・・・お邪魔虫。

此処は吉井小学校前の灌漑用水というか、筑後川から引き込んだ川、南新川がありまして校門との間が散策路というか遊歩道です、河童の石像などあります。

また俳句の盛んな土地柄で、ホトトギス同人の句碑、稲畑汀子さんと廣太郎さんお句碑が並んであります。

夏柳が垂れていい感じの水辺です・・・

白壁の町も歩きましたが、この南新川沿いに必見の屋敷があります。しかも二軒、軒というには規模がでかくて不相応な感じですが二つあるのです。

久しぶりに入ってみました・・・その一軒の名は「鏡田屋敷」と言います。

江戸期は役所で明治になって所有者が民へ(笑)、で屋敷の裏側へ増築されているのです。

私が初めて来たときに、20数年前に来た時に驚いたのが二階からの眺め!

耳納連山が広がり、ああ!こんなに買いの座敷で昼寝もいいだろうな!とか想像していたのですが・・・(^_^;)

本日、ボランティアの説明者さんから、屋敷の名前となった事実を知らされて、納得というか・・・ああ、それでか!!と合点しました。

その眺めというのは・・・・時期はちょうど今頃でしょう。

田植時期ですね・・・代田とか植田とかのじきです。二階の明け放った(窓ではないよ)戸からさきは、耳納連山の麓近くまで田んぼだったそうです。水を張った田に連山の影も映り、月が昇ればその影も映り、まことに見事なものだったそうです。

その景色を楽しむために来客が絶えず料理 酒の接待とかで賑わったそうです。

そう、田んぼが鏡となって山や月影を映したことにより、鏡田と名がついたと・・・明治大正、昭和の戦前まででしょうけど・・・

三連コンロならぬかまど、

左の浴槽は五右衛門でした・・・一部タイルも使われているようです。

四枚開きの屏風には農耕の絵がありました、江戸期の物だそうですが有名な作者じゃないと係の人は言ってましたが・・・私の眼にはしっかりと描写された人や農耕の絵は素晴らしく思えましたね・・・烙印だけ撮りました

読めませんけど、なかなかの絵師だと思いますね。

といったところで、句の材料をメモッたりしながらの2時間、久しぶりに楽しかったです(^_^;)

鏡田屋敷の1階座敷はレンタルで使用が可能だそうです。そういえば冷房機がありましたね・・・句会などすれば贅沢なことでしょうね。

しかし係の女性からわが年齢を問われました・・・こりゃなんかな?(笑)

昔の句を書いておきます・・・

由布岳の屹立映す代田掻く

 


真面目に句を

2023-05-28 00:20:14 | 俳句

最近、俳句を考える時になぜかベートーベンシンフォニーをBGMにしています・・・かなり贅沢(^_^;)

今夜は7番ですが、よく聴くと有名な5,6,9番に隠れているようですが・・・かなりいい!などと言える者ではないのですが・・・じつに良さが心に言い古された言葉ですが、ひたひたと迫ってきます。それもこちらが構えていなくてもいいのです。すーっと入ってくると言えばいいのかな?

3,3、4番と昨夜は聞いておりました。5,6をパスして7番、いいですね(^^♪ 今は三楽章プレストですね・・・

さ終わったら寝ます

句は夏の句、季語が一番多い季節です。多くの句ができたらいいのですが(-_-;)

3年前の画像から・・・麦刈りが済めば麦わらを燃やして田に漉き込みチッソリン酸カリのなんだろう?その土の栄養価を高めるのですね(-_-;)素人がとやかく言っちゃいけません。


柳も揺れているかな

2023-04-25 01:26:28 | 俳句

先日の秋月の続きですが・・・(-_-;)

秋月橋から下流を見ています・・・右手の茂りは柳?

以前はかなりな大木であったのです。

大雨の洪水とかで、もしその大木が倒れて流されると・・・

下流の眼鏡橋を損壊させる恐れがあるから、だろうか?

約3メートルほどの高さでバッサリと切られていた。

今年見てみると、切口の周辺から枝がたくさん伸びていた。

枝はこれからもっと伸びて、枝垂れるのだろうと思って眺めてました。

環境といいますか自然はそのままがいいのは分かりますが、人の生活に危害を出すようなことはご免こうむりたいです。人と自然の関係は、よほどしっかりとしてないと互いを傷つけることになります。

柳は春の季語・・・例句に気になったのは

難波津はここぞと柳青みけり   金子 晉(すすむ?)

柳は水辺に育ちますが、難波津とは昔はここも水辺に近くてという感じでしたでしょうが。今は建物などですっかり変わってしまった、しかし名残の柳は残っている・・・そんな景色なんでしょうか。

福岡で柳といえば、柳川ですね。ここ数年は行きませんがよく行ったものです。

川下りの舟から下船の時に、柳の枝が葉が頬などに触れたりするのもいいものでした。

正岡子規は・・・

瓦斯磴にかたよって吹く柳かな・・・と詠んでます。

ゆるやかな風が柳を一つ方向に吹き寄せているのでしょう。

かたよって吹くと言って、枝葉は言葉としてありませんね、下五の柳かなですべての景色がぱっと広がります。ガス灯で、都会の川辺の景色も見えます。

どの舟も竿を倒して柳かな

といったところで(__)

 

 


日々これ記念日

2023-03-14 01:26:43 | 俳句

本日、マスク記念日(-_-;)

といいますか個々人にお任せいたします宣言の日でした。

自然とマスクなしの状態に慣れていくのにしばらくかかるのでしょうね(-_-;)

顔の見えない不自然さにどこか心が慣れてしまって、通りで出会う顔を知らぬ間に見過ごしていたりしてました。

失礼なことこの上ないのです・・・

なるだけ歩いている道路上ではマスクを外すようにします。

行先のストアとかでは、まだ着用するでしょうね・・・

 

むかしサラダ記念日という歌集?でしたかございました。

そういえば日々、これは記念日の連続でして。

東風が吹いたといえば飛梅記念日?、猫が鳴いたといえば猫の日・・・二月二十二日だそうである。にゃんにゃんにゃんから来たとか(-_-;)

何とかの日を決めるのも誰が決めるか知らないが、まったく軽いと思うのだが、その軽さがまた記念日としてよいのであろうと受け止めている。

漱石先生の猫は・・・余の膝の上に在っても世間をも横目でにらむ眼力を備えているのであったと記憶しているが・・・

今夜の私といえば、句作をするでもなくお気に入りのユーチューブを見直したりする程度の頭脳に励ましを入れているのだが・・・

ニュースで大江健三郎氏 扇千賀子氏の訃報が流れる。

先週に竹馬の友が逝ったばかりである自分は、二人の御仁より十数年若いだけである。

かといって何するわけでもなく、日々のこと炊事のことなど行うばかりである。

今夜は冷凍コロッケを揚げ、白菜と豚ミンチの旨煮と、スティックセニヨールを湯がいたりしていつもの晩御飯を作りて、胃の腑に収めるのである。

全集に 読まぬ一巻 漱石記   拙句

筑後川あたりでは、菜の花が黄色の帯を長くしているだろうな。

菜の花の 遥かに黄なり 筑後川   漱石