わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【熊本のこどもたちから届いた手紙】 ~再会が楽しみなのだ~

2016年09月19日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
熊本のこどもたちから手紙が届いた。

信州こども山賊キャンプに招待した18人のこどもたち。

たどたどしい文字の連なりが率直にうれしい。

そのうち、3人の手紙を紹介したい。



●4年男子(熊本市)

「ぼくは山ぞく!」
ぼくは今年の夏休み、熊本地震のふっこう支えんで長野県の山属キャンプに参加しました。
 熊本から子どもだけで飛行機に乗るのは初めてで、ドキドキした気持ちと大人みたいでワクワクした不思議な気持ちになりました。
 長野県に着くと、族分けがありました。ぼくたちの族は、「最強仲良し」という族名に決まりました。同じ族には1年生から5年生がいました。ぼくは愛知県の4年生と、長野県の2年生と仲良しになりました。
 山ぞくには、いろんなおきてがあります。一つ目は、何でも自分でする事、仲間と話し合って協力する事。二つ目は、働かざる者食うべからず。三つ目は、困っている人を助ける事。四つ目は、仲間はずれは絶対にしない。です。何でも自分たちでしなくちゃけないので、ごはんもみんなで作ります。
 仲間と話し合って、役わりを決めて働きます。お米をといだり、野菜を切ったり、火起こしにも挑戦しました。お米をといだ水は、食器を洗う時に使うので、捨てずにとっておきます。
 ぼくが一番上手に出来たのは、火起こしです。初めは上手に出来なかったけど、三日目の朝に火を点ける事が出来ました。火起こしは、かまどから作ります。石を180度にかこんで、木を交ごに並べ、クシャクシャにした新聞紙を木のすき間に入れて、火を点けます。新聞紙から木に火がうつれば成功です。初めて火が点いた時は、とってもうれしかったです。その時のごはんは本当においしかったです。
 キャンプで川遊びもしました。深い所に飛び込んだり、さわ登りをしました。川の水は冷たくて気持ちがよかったです。きれいな川には、魚も泳いでいました。
 最後の夜に、キャンプファイヤーをして、今まで一緒に活動した仲間に感謝の気持ちを伝えました。仲間と別れるのがさみしくて悲しくなりました。
 ほくはこの経験をいかして、困なんに立ち向かう心、自分の事は自分でする事、困ってる人に手を貸すこ事、そして、山ぞくキャンプでき重な体験が出来たので、今度はぼくがボランティア活動をして、おん返しがしたいと思いました。
「山ぞく最高!!」






●5年男子(熊本市)

 この4泊5日のキャンプでたくさんのことを学びました。1日目は「友だちたくさんできるかな」と不安でした。でも二日目、三日目四日目と族のみんなと料理や火おこしと族で活動する時間が増えるほど仲良くなりました。
山賊キャンプでおどろいたことが二つあります。一つ目は自然が美しかったということです。とくに泰阜村へ行くと中のトンネルをぬけたら辺り一面が緑で覆われまどをあけたら空気がさわやかでした。もう一つは4泊5日のスケジュールがきまっていないということです。ふつうのキャンプではきまっていたりするけれど山ぞくキャンプはお頭中心に全部子供で話し合い考えて活動するのでびっくりしました。
ぼくの4泊5日はあっとうまでした。その5日間には数えきれないほどの思い出ができました。なのできっかけをつくってくれたたくさんの人達に感謝します。






●5年男子(南阿蘇)

 今回の山ぞくキャンプに参加してとてもたのしかったです。料理は、はじめて子どもたちと一緒に作ったのがとてもたのしかったです。かまどは、はじめて自分たちでつくったりして、ふだんできないたいけんもできました。川では、なかなか遊んだことがなかったのでいい経験になりました。また友達と水をかけあいをしたりとびこみをしてとてもたのしかったです。
 たくさんの友達ができました。夜に自分たちの学校の話をしてもりあがりました。熊本地震でこわい思いをしたけど、こんな楽しい体験ができてよかったです。
 ありがとうございました。



熊本のこどもたちと、10月に再会の予定だ。

ものすごく楽しみなのである。


代表 辻だいち



【南阿蘇村から届いた手紙】 ~おっとまだ村長に手紙を渡してない!~

2016年09月18日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
今度は、熊本南阿蘇村のお母さんからの手紙を紹介する。

信州こども山賊キャンプに招待したこどものお母さんだ。

泰阜村の教育力を発揮するカタチでの身の丈の支援。

少しは被災地のためになったかな。



「辻様
 今回はこども山賊キャンプにご招待頂き本当にありがとうございました。
 熊本地震から、もうすぐ4カ月を迎えます。まだまだ不自由な事もありますが、少しずつ元の生活にも戻ってきています。
 山賊キャンプの参加は、この夏一番の想い出になり貴重な体験も沢山させていただきました。帰ってからの笑顔を見たら、どれだけ楽しい時間を過ごしてきたのかがよくわかりました。
 辻さんには、2回も南阿蘇へ来て頂き、顔合わせができていたので、子供たちも不安なく参加することができました。子供たちからのお礼の手紙を同封しています。お手数ですが、松島村長様へもお渡し下さい。








やっぱり、丁寧に被災地に足を運ぶことが大事だ。

信州の地に居続けて、支援を叫んでいてもきっと実現しなかっただろう。

顔を合わせて気持ちを伝えてこそだ。

おっと、村長にまだ手紙を渡してない。

やばいやばい!


代表 辻だいち



【北海道から届いた手紙】 ~ひとねる大学(北海道教育大学バージョン)~

2016年09月17日 | 泰阜村が大学になる
泰阜ひとねる大学(北海道教育大学バージョン)。

泰阜ひとねる大学とは、小さな村と大学が真剣に力を合わせ、2年~4年かけて学生を育てる仕組みづくりの挑戦だ。

ここ数年、泰阜村と大学が協働して、学生の学びの質を深めようという動きが起こっている。



北海道教育大学(岩見沢校)とは、8年にわたり仕組みを創ってきた。

今夏も、長期滞在で学生が実習に来た。

その学生から、手紙が届いた。

紹介したい。




 先日は10日間にわたり、実習をさせて頂き、ありがとうございました。何もかもが初めてのことばかりでだいだらぼっちや山賊キャンプがでできるだけたくさんのことを経験しようと思っているうちにまたたく間に実習期間が過ぎてしまいました。
 実習先を選ぶ際、先輩や先生の話、本などから地域を大切にしているグリーンウッドに興味を持ち、ここに行ってみたいと思い決めました。10日間実際に参加して、活動内容だけではなく、それ以外の日常生活でも泰阜村やそこでの暮らし、人々をとても大切にしているのが伝わってきて本当にすごいと驚きました。そして来てよかった、一瞬でもここの一員として過ごせてよかったと感じる毎日でした。勿論、楽なことばかりの実習ではありませんでした。しかし、今までは大学ではやったことのないような役割や経験をさせていただき、自分たちの考えや行動の殻を破るきっかけになり、感謝の気持ちでいっぱいです。毎日全力で挑んだ10日間でした。「いってらっしゃい」と送り出された時、達成感と少しの淋しさで胸が熱くなりました。またお会いできる日を楽しみにして、より一層成長した姿が見せられるように頑張っていきたいと思います。
 厳しい暑さが続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。本当にありがとうございました。









「ひとねる」とは“育てる”という意味の方言。

人口1700人の村が、全力で学生をひとねる。


代表 辻だいち



【でもね、皆さん】 ~こんなおおらかな学生こそ・・・~

2016年09月16日 | 泰阜村が大学になる
名古屋短期大学。前期授業が全て終わった。

1年生は自然と暮らしの関係の授業。2年生は日常のリスク関係の授業。

山深い泰阜村から、毎週毎週名古屋に通い、長男と同じ年齢の女子大学に渾身の力を込めて説いた。

いろんな事情で短大を選んだ彼女たちにこそ、質の高い学びを!ということを、今年は私にとっての前期最大の目標で一所懸命にやってきた。


でも試験当日は、「ねえねえ先生! 試験何が出る? ねえってば!」と試験直前にしつこく聞いてくるヤツ・・・

堂々と遅刻してくるヤツ・・・

出席がまったく足りない奴・・・

実に笑える女子大生ばかりだ。


でもねみなさん、こんなおおらかな学生が、次の社会を変えていくのかもしれないよ。

それを信じようと想う。








最後に書いてもらった彼女たちの授業の感想を読んで、ちょっぴり涙が出た。

やっぱり、渾身の力を込めて伝えれば、応えてくれるんだな、と確信。

同時に授業運営にも手ごたえが出てきた。

名短のこれまでの授業の中で一番だ。

泰阜村の教育力が、彼女たちに流れた。

よーし。


代表 辻だいち

【被災地から届いた手紙】 ~こうやって信頼を得ていくんだな、と改めて学ぶ~

2016年09月14日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
熊本県御船町のお母さんから手紙が届いた。

信州こども山賊キャンプに招待したこどものお母さんだ。

事前に何度も熊本に足を運んでよかった。

こうやって信頼を得ていくんだな、と改めて学ぶ。

被災地からの手紙、少しずつ紹介する。



「山賊キャンプ 最長老 大地様 他スタッフの皆様へ
今回、このようなキャンプに招待して頂き本当にありがとうございました。行ったこともない遠い長野県へ子供達だけの旅、日本各地から集まったお友達との生活といった普段では出来ない経験をさせて頂いたこと、このような機会を私たち親子に与えて下さった皆様、そして、わざわざ熊本までお越し頂き事細かな説明をして下さった大地様に感謝の気持ちでいっぱいです。スタッフの皆様、お世話になりました。本当にありがとうございました。
 まだまだ暑い日が続きますので体調には気をつけて下さいませ。」








「この度は山賊キャンプに参加させて頂き、ありがとうございました。被災地の子供を無料で参加させて頂き本当に感謝しております。送り出す方も色んな迷いがあったのですが、帰って来てからの表情を見た時、行かせて良かったと思いました。
 知らない土地、初めての飛行機、たくさんのお元立ちと、戸惑いながらのキャンプだったように思います。親元を離れ長期のキャンプで少し疲れもあった様です。自分達でご飯を作った時、味を付け忘れてまずかったよー、毎日、お母さんお料理大変だねと言ってくれた時は、行かせて良かったと実感しました。
 今回のキャンプはたくさんの支援があり、たくさんの支援者の方々のおかげで参加させて頂き、どのようにお礼を言ったらいいか分かりません。人と人との繫がり、温かさ、感謝という言葉しかみつかりません。この感謝を忘れず日々を過ごして行きたいです。本当にありがとうございました」






代表 辻だいち