わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【この村が大学になる】 ~やっとここまで来たぞ!~

2016年09月29日 | 泰阜村が大学になる
泰阜ひとねる大学(名古屋短期大学バージョン)。

1年生全員(約90人)が2泊3日で泰阜にステイして、学ぶ。

村民全体の実行委員会で担当する。

もう7年目になる。








この1年生の学生たちに、私は前期(4~9月で)に授業を持った。

「自然と生活」という授業だ。

担当は、私、ということになるが、村のひとびとを数名、ゲストで連れていった。









1年生の3割の学生は、夏休みには山賊キャンプでボランティアに参加する。

これは国内研修という実習(単位)に位置づいている。

担当は、NPOグリーンウッドということになる。



そして今日、1年生全員が2泊3日でやってきた。

この2泊3日の学びを効果的にするために、前期の授業やキャンプのボランティアがあるといってもいい。

つまりは学びの連続性を確保する仕組みである。

もちろん、それぞれにも明確な学びがあることは言うまでもない。




この学びの連続性は、この後も続く。

11月には、大学祭が行われる。

その学祭には、学生を受け入れた家庭など村民がたくさん押しかける。

学生たちは、泰阜村と関わって得たここまでの学びをブースで展示する。

村民はこれまたブースを設置して、特産品を販売する。

担当は、一応、村観光協会になっている。

「久しぶり~!」

という声が飛び交う中で、互いの学びが増幅されていく。




これだけでも、名古屋短期大学と泰阜村が協働して、1年をかけて学生を育てる仕組みになっている。

だが、これだけでは終わらない。


2年生には、再び私の授業がある。

生活とリスクを扱う授業だ。

1年生の連続的な学びを通過した学生が、再び受講することになる。

これも担当は、私である。




そして今年からは、2年生のゼミ活動が、毎月泰阜村で学んできた。

集落の課題解決を目的のひとつとし、村、NPO、集落、大学が、力を合わせて学生を育ててきた。

ちなみに担当は、地域おこし協力隊などの若者チームである。















そして今年の年末に、2年間の学びの報告会が泰阜村で開催される。

小さな村の行政、住民、NPO、そして大学が協働して、2年かけて若者をひとねる(「育てる」という意味の方言)仕組み。

この構想が「泰阜ひとねる大学」だ。

構想というよりは、もう着実に実践になっている。


やっとここまで来た。

この村が、大学になる。

その日はもう近い。


代表 辻だいち