わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

集まれ! 泰阜村の人々の想い

2011年07月28日 | 泰阜村の「あんじゃね(震災)支援学校」
▲フクシマのこどもに「泰阜村の米を食わせてやってくれ」とお米をたくさん持ってきてくれた「ぎんちゃ」


 泰阜村の人々の出番です。

 あんじゃね支援学校の校長(座長)の木下藤恒さんから村の人々への呼びかけがありました。昨日、今日と、各集落の自治会で周知されたのだと思います。

 まずは、信州こども山賊キャンプの地元中の地元、左京地区(集落)からの支援です。すでにブログでもお伝えしていますが、遠山区長(教育委員長)が強力なリーダーシップを発揮され、左京地区から支援金やお米や野菜が次々と届いています。

▼左京地区(集落)の遠山区長(左)と竹折副区長(右)


 左京地区(集落)の前の区長さんである殿村さんも、通勤途中に野菜を持ってきてくれました。写真を撮ると言うと、「いやいやいいから」と足早に職場に向かうところは、縁の下の力持ちを感じます。

▼殿村さんから梶(かに)さんに手渡された野菜。殿村さんの写真はありません(ごめんなさい)




 そして、NPOグリーンウッドの地元の田本地区(集落)。田本地区には6つの班があり、私たちNPOグリーンウッドは第1班に属しています。

 昨日は第1班の常会(寄り合い)です。月一​回の行政連絡や課題解決です。町内会のようなものです。私も昨年、第1班の班長でした。

 この常会で、フクシマのこどもの招待キャンプへの支援金をどうするかが協議されました。約20戸で構成される班だけに、きりのいいところで「1戸500円でどうか」ということになりました。つまり1万円。

 でも「おひざもと」という気持ちもあるんでしょうね。
 「もっと高額でいいのではないか」という意見や、「他の集落には負けられない」という意見も出ました(笑)。そんな議論を聞いていて、本当に、本当に、豊かな気持ちになりました。

 田本第1班の班長の松下渡さんはじめ、1班の皆さん、本当にありがとうございました。

 常会の帰りに、今度はお隣の第2班の班長さんから電話がかかってきました。「うちの班でも集めた​から! 今から持って行くから」と。

 若い第2班の班長の秦良一さんは、改造車の大音響をうならせて支援金を持ってきました(笑)。ついでに、私への差し入れも持ってきてくれました(笑)

▼2班班長の秦さん。家を出る瞬間からわかる大音響でした。


 最後は「ぎんちゃ」から届いたお米です。

 泰阜村にキャンプ招待したフクシマのこどもに「泰阜村の米を食わせてやってくれ」とお米をたくさん持ってきてくれました。

 泰阜村では「​ちゃん」を「ちゃ」と省略します。この人は稲伏戸(いなふしど)集落の林銀一さん。だから「銀ちゃ」。

▼ぎんちゃ。実は村議会副議長さんです。



 泰阜村の「支え合い」「助け合う」風土が生み出した教育力、泰阜村の人々の底力を信じて始めたこの震災支援プロジェクト。

 思ったとおり、いや思った以上に、気持ちが集まってきました。

 ワクワクしてきました。次の報告をお楽しみに!

代表 辻だいち


福島の子ら 泰阜で歓声

2011年07月28日 | 震災支援:山賊キャンプ招待
再び、長野県大手の信濃毎日新聞に紹介されました。

まずはご覧下さい。


2010年7月27日(水) 信濃毎日新聞


福島の子ら 泰阜で歓声

川遊び「気持ちいい」

NPO主催「山賊キャンプ」参加


福島県の小中学生13人が26日、泰阜村を訪れた。同村のNPO法人が主催する3泊4日の「信州こども山賊キャンプ」に参加し、川遊びやキャンプファイアなどを楽しむ。同法人は8月12日までに同県から小中学生計49人を受け入れる。飯田下伊那地方では阿智村、高森町にも、同県から小中学生が訪れる予定だ。

 この日訪れたのは、二本松市、郡山市、田村市、鮫川村の小学2年~中学1年の男女。泰阜村左京川キャンプ場に着いて服を着たまま川に入ると、「冷たくて気持ち良い」「でっかいオタマジャクシがいる」などと歓声を響かせた。

 福島第一原発事故を受けて、小学校での屋外活動が1日2時間に制限されている二本松市から訪れた小学4年の高本千春さん(9)は「事故以来、ほとんど外で遊べなくなっていた。趣味の石集めをしたい」と話し、川の中から好みの石を拾っていた。鮫川村中学1年、青戸悠之介君(12)も「室内で遊ぶことが増えていた。1年分の力を使って遊びたい」と話した。

 キャンプを主催する「NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター」は、受け入れに泰阜村の補助や村民からの寄付などを充てる。
 東日本大震災支援県民本部などによると、阿智村には8月1日~5日に伊達市の小学生160人余、高森町には7月28日~8月1日と同16日~20日に南相馬市の小中学生とその保護者計50人が訪れる予定だ。



 「新聞見たに~」「もうフクシマの子きとるんだってな」「いつまでいるんな~」

 信濃毎日新聞は、長野県で一番読まれている新聞です。村の人たちからも、さらにたくさん声がかかるようになりました。

 信濃毎日新聞の記者の方、ご紹介ありがとうございました。

 支援は、産官学民「報」の連携で。

 オール泰阜、オール信州でフクシマのこどもを支えましょう。

 代表 辻だいち
 

 

グリーンウッド会長梶さち子(かに)から故郷の皆様へ

2011年07月27日 | グリーンウッド震災支援方針・メッセージ

▼会長かに(梶)さんは福島県中通りの出身です。


 3月11日の東日本大震災が発生して4ヶ月が経過致しました。改めて被災された皆様に哀悼とお見舞いを申し上げます。

 山百合の花の香り、桂の花のオレンジ色、蝉の声、季節は夏に変わり、暑い毎日が続いております。

 福島県の皆様も暑い中、不安定な毎日をお過ごしの事とお察し申し上げます。

 福島県は私の生まれ育った場所なので、とっても気がかりで毎日新聞を見ると心が痛いです。

 幼き頃、遊んだ原風景、原体験が今の仕事の支えになっています。改めて故郷の有難さを感じております。

 ご縁がありまして、長野県泰阜村に住んでいますが震災があった日から自分にできる事は何だろうかといつも考えていました。

 震災後、福島原発の事故で放射性物質が拡散して小中学校の屋外活動が制限され、子どもたちが外で遊べない状況で毎日を過ごしていらっしゃると伺いました。

 震災後、いち早く支援行動を起こしたのが代表理事の辻(だいち)で、何度も足を運び、支援活動をして参りました。支援活動は、私たちの事業に一番即したところで、キャンプや山村留学に子どもを受け入れることになりました。

 この度、以前から「信州こども山賊キャンプ」に参加してくださっていた子どもがいわき市在住で、その子どものお友だちと、昨年一年間「教員養成プロジェクト」で参加していた方のご親戚の子どもたち、いつもお世話になっております鮫川村の子どもたち、そして福島県内の子どもたちなど、約50名の子どもたちを、「信州こども山賊キャンプ」に参加して戴くことになりました。

 泰阜の自然の中で思い切り、身体を動かし、たくさんの方々と出会い、短い期間ではございますが、心に残る想い出をたくさんつくって戴き、次への活力に繋げて戴けると幸いです。

 泰阜村の皆様、温かく迎えて下さり、心温まるご支援を賜りましてありがとうございました。

 だいだらぼっちの保護者の皆様、OB・OGの皆様、大学生の皆様、お心を寄せてくださいましたたくさんの皆様、心より感謝申し上げます。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。

NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
               会長 梶さち子(かに)


▼会長かに(梶)さんからいただいた直筆の手紙です


福島のこどもを引率してきました!

2011年07月27日 | 震災支援:山賊キャンプ招待


事務局長のしんです。

昨日、福島のこどもを引率してきました。
写真はバスの中から泰阜村の風景を見ている様子。
バスが泰阜村に入り、天竜川を見ては大歓声があがります。
また泰阜村の山から谷になっている様子を見ては「スゴイ!」「福島とはぜんぜん違う!」
と大騒ぎ。その素直な大興奮の様子を見て、それだけで招待した甲斐があったなと感じます。

しかしこどもが天竜川を見て一言。
「この川、放射能大丈夫なの?」

原発から遠く離れた生活をしている私たちにはわからない
恐怖や苦しさをこの小さなこどもたちも感じてることに心が苦しかったです。


昨日は朝6:00に船引駅を出発、泰阜村に着いたのが14:30。
長い道中にも関わらず、また朝早くに起きたにもかかわらず、
みんな元気で明るかった。その明るさに長時間のバスも救われておりました。

短い時間ではありますが、存分に心と身体を開放してくれることを願っています。

事務局長 しん

1年分遊びます! フクシマのこどもが到着しました

2011年07月26日 | 震災支援:山賊キャンプ招待
▲山深い泰阜村に到着したフクシマのこども


 フクシマのこどもが泰阜村に到着しました。8時間かかったということです。

 今日到着したのは、郡山市、田村市、二本松市、鮫川村のこどもたち13人です。

 このこどもたちに、東京や名古屋、長野のこどもたち40人が加わり、いろんなこどもがいる「信州こども山賊キャンプ」が成り立ちます。

 左京川キャンプ場では、地元左京地区(集落)の遠山区長さんと竹折副区長さんがお出迎えです。

 遠山区長さんは実は、泰阜村教育委員長さんでもあります。

「ようこそ左京川キャンプ場へ。福島のみなさんを、左京集落全戸で、そして泰阜村あげて(みんなで)歓迎します。みなさんが食べるお米と野菜は、みんな泰阜でとれたものです。思い切り泰阜の自然のなかで楽しんでください」

 遠山区長(教育委員長)のあいさつは、やさしくあたたかな口調で、長時間移動に疲れ切ったこどもたちをやわらかく包み込んでくれました。

 私からも主催者代表としてちょっとだけあいさつ。

「みんなと出会えてうれしい。全国の仲間と友だちになってほしい。そして、この自然の中で、1年分遊ぼう」

 なんとなくリーダーとなってしまった(?)こどもが、はにかみながら遠山区長(教育委員長)にお礼の言葉を述べました。

▼こどものお礼の言葉。右が遠山区長(教育委員長)さん


「泰阜村のみなさん、ご支援ありがとうございます。1年分、遊びます!」

 遠山区長(教育委員長)さん、竹折副区長さん、福島から引率してきた事務局長しん、学生ボランティアのユウ、その場にいたみんなが、どっと大笑いしました。

 すばらしいお礼の言葉です。

 なんとも気持ちのいい、心のこもった応酬でした。

 東京や名古屋のこどもが来るまであと2時間。少しだけ川遊びしようか、ということになり、みんなで川に駆け出していきました。

▼川遊びに笑顔が飛び出しました


 たくさん遊んでほしい。たくさん自然と触れ合ってほしい。

 山の空気はおいしくて清々しい気分を運んでくれること、川の水は冷たくて爽やかな気分を運んでくれること、土は生命を生み出す力強い気分を運んでくれることを、もう一度その五感で感じとってほしい。

 山賊キャンプの出番です。


 遠山区長さんと竹折副区長さんから、こどもたちへの野菜(今朝とれたキュウリとナス)と、集落からの支援金をいただきました。

 泰阜村の出番です。

代表 辻だいち