わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【ベストセラーよりロングセラー】 ~韓国で出版されるワケ(理由)~

2016年10月18日 | 奇跡のむらのモノガタリ
5年前に出版した拙著「奇跡のむらの物語 ~1000人のこどもが限界集落を救う!~」が、ロングセラーを続けている(らしい)。

ハングルに翻訳されて韓国でも出版されている。

なぜ、韓国で出版されたのか?と、編集担当者に聞いてみた。

韓国ではFTA(自由貿易協定)が2007年ごろ導入された。

日本のTPPに先駆けて、である。

そしてどうなったかというと・・・

韓国の学歴至上主義の高騰による都市部への流出も相まって、韓国の農山漁村は壊滅的だ、と。


なんとも日本の未来を暗示するようで怖くなる。


このままではいけない、あらゆる手段で農山漁村が再生しなければ。

そして、新たな学力観に基づく確かな動きを興さなければ。

そんな危機感と欲求を抱いた韓国の大手出版社が、韓国の未来に何らからの示唆を与える書物を世界中で探したということ。

どうやら私の本は、その経緯で目に留まったらしい。






ということは、日本がTPPを導入してもし農山漁村が壊滅的になったとしたら、私の本が日本国内でもさらに売れていくのかもしれない。

本が広まることはうれしいけれど、山村に住んでいる身にとっては複雑な気持でもある。



さて、ハングル版の拙著を読んだ韓国の地方の方から「どうしても会いたい」と、夏ごろに連絡があった。

当然、メールでの連絡だが、一所懸命に日本語に訳したのだろうな、という文面から、必死な想いが伝わってくる。

メールでの返信でもよかったのだが、せっかくいただいた縁なので、直接お会いしたいと考えた。

先日、アジアのこども交流キャンプでソウルに行った時に、お会いすることができた。

わざわざ首都ソウルまで会いに来てくれたのだ。

1~2時間ほど、ゆっくりと意見交換をした。

国を越えて同じことを考えていることに素直に驚きを覚え、そしてとってもうれしかった。






本を書いてみるもんだな、とつくづく感じる。

自分の想いをしっかりとアウトプットすると、国内に普及されるだけではなく、海外にも私たちの想いが広がっていく。

やっぱりがんばってみるもんだな、と想う。

ベストセラーよりロングセラー。

この本が、大きな広告や宣伝はなく、まさに手渡し口うつし読みうつしで、ジワジワとひろがっていきますように。

カムサハムニダ!


代表 辻だいち



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