鈴木牧之の「秋山紀行 」 現代語訳 訳・解説 磯部定治 恒文社 を読む。
鈴木牧之の「北越雪譜」の中にでてくる「秋山の古風」は江戸時代後期(1828年)自分の足で辺境の地を訪ねた紀行文として民俗学の先駆けとなる有名な一文ですが、それを独立させ、上下2巻にまとめた「秋山紀行」の現代語訳が手に入りました。これは十返舎一九の要請で、牧之が実際に旅した旅行記をまとめたものです。当時(1826年)から年のうちの半分が雪のため外界から隔離され独特の風習が残されていると評判であったらしく、牧之は桶屋の団蔵の案内で、興味本位で奥地に入って行きます。冬になり写真をとる対象もなくなってきていますので、これから少しこの本の紹介をしたいと思います。