何故か今まで写真のなかったアイスバーグ プロスペリティとこのアイスバーグの白はクリーミーがほんの少し混じった独特の白で新鮮な色合いです。
11/30
Bred in Germany (1958) by W. Kordes & Sons
毎年霜が降りる頃になると野沢菜を漬ける季節になります。いつもですと勤労感謝の日に漬けていましたが、今年はあまり寒い日がありませんでした。今朝外に出ると、庭に霜が降りていました。咲きかけのバラに触ると天然のプリザーブドフラワーのようにパサパサになっていました。 そこで、さっそく標高が高い所にある農協の直売所に野沢菜を買いに行ってきました。(野沢菜は8月の末から9月に初旬の間に種を撒きます。畝幅1mにジグザグに種を数粒ずつ置いて行きます。ちび苗はあっという間に大きくなり今ごろになると立派な株立ちになっています。霜に何度も合うことにより柔らかくおいしい野沢菜になります)直売所では採れたての野沢菜が一把300円でした。 野沢菜は塩だけで漬けるお宅がほとんどですが、私はもっぱら簡単で早く食べられるようになる醤油漬けです。また同じ醤油漬でもいろんなやり方がありますが、最近はこのやり方で大体成功しています。
作り方
1.野沢菜を洗います。どこのお宅でも寒い中手を真っ赤にしながら外の水道で洗っていますが、うちではキッチンでお湯を使い洗っています(笑)。別にお湯で洗おうが、水で洗おうが構いません。(野沢温泉では温泉水で洗っているくらいですので)今年はここ何日か雨が降らなかったせいか野沢菜に泥がついておらず簡単でした~ (塩漬の場合、野沢菜は洗わないで漬け、食べる時によく洗うお宅もあるようで、その方がおいしい場合もあるようですが…)うちのは食べるときは洗いませんのでしっかり洗います。
2.漬け汁を煮ます。(写真)
材料は 醤油 野沢菜10Kgに対し醤油1升(1.8L)が目安です。
みりん 適量
酒 適量
こんぶ 適量
するめ 適量
とうがらし 適量 と大変アバウトですがそれを鍋で煮ます。
3.直径60cmのポリ容器に漬物用の厚い(0.06mm)ビニール袋(直径1mほど)を入れ焼酎を内側に吹き付けておきます。
4.洗った野沢菜をポリ容器にうまく巻きながら入れ、漬け汁を上から流し込みビニールを野沢菜を束ねてあったビニール紐で縛り完成。あとは、上から重しなる石を載せ、ひたすら寒くなる家の軒下においておきます。
今回は6束(24kg)つくりましたが、70cmのポリ容器ですと3束ずつ入ります。ただ最初から3束入れようとするとかさ張って大変ですので、2束ずつ3つの容器に入れました。残った材料から判断すると醤油は3升弱、みりん750cc、酒750cc、昆布40cm位の6枚、25cm位の小さいするめ18枚、輪切りとうがらし(30g入り)のうち20g位でした。
早くて数日で水が野沢菜の上に上がってきます。それから1週間ほどで食べられるようになります。野沢菜漬けは寒さにあたり何回か凍ったりすると味が染みて更においしくなって行きます。最もおいしいのは正月頃からですが、3月になり暖かい日が続くとすっぱくなりまずくなってきますが、この漬け方をするようになったら春結構遅くまでおいしく食べることができました(笑) 野沢菜は醗酵食品ですので、食べすぎさえしなければ、ちゃんとした健康食品だということです。特にこちらは内陸性気候で、冬はあまり雪もなく、空気がとても乾燥しているので、日常的にお茶飲みが盛んですが、お茶だけ飲んでいても胃がもちませんが、この野沢菜を食べることによって胃がもたれず、また水分が有効に補給され、長野県の東信地区では、お茶の友として、ほとんどの家庭でこの野沢菜漬けを作っています。ちなみに雪国の日本海側では湿度が高いので日常的な飲茶の風習はこちらほど盛んでなく、またその時に漬物は必要ないので、変わりにお茶菓子が出てきます。そんな風習の違いもあり、北陸は和菓子文化が発展しています。