感想

バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

写真について

2006年09月27日 | おわら風の盆

 写真は瞬間の風景の切取りですが、撮る方の性格や心持が絵画と同様に現れていておもしろいです。風の盆の写真でも、沢山の方があちこちにアップしていて、あちこちで見ることができますが、カメラの性能以前に何かしらそこに漂う印象が異なるのは、写して手の皆さんの個性だということに、最近気がつきはじめました。

  今年のバラシーズンの私の写真、今から見返すとどれもあわただしい状況で撮っており、記録としてのみあるという(写真自体は全然ダメ)感じです。バラの写真の中では、ナツさんの写真が最高に綺麗だと思いますが、花に対する自分の気持ちがファインダーを通して映りこんでいます。結局どなたの写真であっても、映っているものは写し手の印象・気持ちにより一つの絵(写真)となっており、写真により、嫌悪感を抱かせるもの、爽やかな印象のもの、優しい印象など様々だと思いました。 自分はどんな気持ちでシャッターを押しているのかと、ふと思います。

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昨日

2006年09月25日 | おわら風の盆

 昨日は某大学で公開講座があり、事情があり出席したのですが、内容はともかくとして、久々に大学の教室に入りました。条件反射とはよく言ったもので、椅子に座った瞬間、睡魔が襲ってきてすっかり熟睡したのは、きっと私だけではないはず‥

 おとといは、世界の一流のコンサートマスターや演奏家集団のスーパーワールドオーケストラによるモーツァルトを聴きに行きましたが、演奏が見事というか音の一つ一つが譜面をはずしていない熟練された技をみるような演奏で、いつも聞いているCDよりも綺麗な音を響かせていました。超一流の演奏家の音楽はさすがに人をひきつけるものだと一人納得していたのですが、普段しゃべりまくっているおばさん方も、演奏中は物音一つ立てずに聴いていたところを見るとやはり美は人を沈黙させる力があると思いました。

 今は亡き作曲家の武満徹さんの著書で若い頃一時よく読んだ「音‥沈黙と測りあえるほどに」という本がありますが、武満さんは和楽器をオーケストラに持ち込み融合させた名作「ノーベンバーステップス」で世界的な作曲家となりましたが、邦楽の持つ間というものが、音と対等な意味をもつことに早くから気が付いていた方で、究極の音は沈黙であると(本が手元になくあいまな記憶ですが)述べています。深夜のおわらもそういった意味では、沈黙の舞いであり、沈黙の演奏に近いものがあります。

 

 

 

 

ところで、昨夜のテレビ朝日の旅の香りという番組で、風の盆が紹介されていました。私は全然知らなかったのですが、全国行ってみたいお祭りの第2位なんですね。風の盆。1位は祇園祭りですので、それだけ日本的なものへのあこがれと北陸という風土への旅愁がその背景にあるように思います。で‥その番組の中でかなたさん一家が出ていました~

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うまく見るには

2006年09月22日 | おわら風の盆

 風の盆は予定が決まっているもの、例えば上新町の大輪踊りや各特設ステージでの踊り、鏡町のおたや階段下での演舞など時間と場所を予め調べておくと、そこでひたすら待っていると、必ず見ることができますが、その時間にならないと、全く何もやっておらず、ただ時間が過ぎ、お尻が痛くなるだけ‥ということにもなりかねません。また、諏訪町通りでも歩き疲れた観光客が両脇に腰かけている光景を見ますが、ただ休んでいるのならいざ知らず、踊りが来るといつまでも同じ場所で待っていてもなかなか来るものではありません。体力に余裕のある方は、どんどん移動しながら、人盛りのしている場所を見つけましょう。そしていろいろな支部の踊りや演奏を聴き、あとは、お気に入りの支部が出来ましたら、静かに後ろにつきながら一緒に歩いていて行くといいです。

 

 写真はおたや階段3日の午前4時42分  こんな深夜でも待つ人がいます。その後見ることができたでしょうか?

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雨が降ると

2006年09月19日 | おわら風の盆

 今年は、1日・2日とも夜一時雨が強く降りました。天気予報では雨の予定ではなかったのですが、夕方から写真の黒雲が… 北陸では天気予報あてにならない??そういえば、何度も来ていますが、途中立山まともに見えたことないです。

「もしやくるかとまどおしあけてみれば立山おわら雪ばかり」 この光景是非みたいです。

 雨が降ると、その間はなんといっても中止。けれど、雨が上がるとすぐに再開してくれる支部(天満町)や夜の部の公式行事はすべて中止とする支部など対応様々ですが、雨が止んでも湿度が上がるとやはり、三味線・胡弓の調子が乱れるので、できれば避けたいと思いつつも、余りの観光客の多さに善意でおわらをやってくれる所が多いです。

 雨の最中の町流しはどこでもやりません。サービスで公民館の中で外に向かってやってくれるところもありますけど。  今年の夜の雨で、特に時間制限のある観光バスツアーの皆さん、ほんと可愛そうでした。ほとんど見れずに、お帰りになったことと思います。でも少しでも見えた方はまた来年来ると思います。次はもう少しゆとりをもった行程で。

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困った人たち

2006年09月18日 | おわら風の盆

 今年の観光客は3日間で延23万人だったそうです。何回かお越しになっている方はよくお解りと思いますが、おわらを見るにはたった3つのことに注意していただくと、周りの方や地元の方に迷惑をかけず、楽しめることと思います。          

その一  しゃべらないこと。(夜中は特に)     生演奏がおしゃべりで聞こえなくなります。 

その二  カメラのフラッシュは厳禁

その三  踊りや演奏のじゃまをしない。観客の前を歩かない。

 あとは、社会人としての常識ある行動を心がけていただくと完璧(笑)です。おわらは繊細な演奏・踊りですので、デリカシーのない方は来ていただいても良さが理解できてるの??とつい思ってしまいます。今年も相変わらず、岸和田のだんじり祭りと勘違いしているようなおばさん軍団がやはり健在で地方の側で踊りが見えないと甲高い大声でブツブツ言い合いながら歩いている方、大きな荷物の入ったリュックサックで、人をなぎ倒しながら前に出ようとするおじさんカメラ軍団など困った人たちを見つけるのはたやすいことでした。もし旅行会社の方がこれを読んでいましたら、お客様に是非説明していただきたいと思います。   

 

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八尾を世界遺産に

2006年09月17日 | おわら風の盆

 私が初めて風の盆を見に行ったのはまだ、6年程前ですが、その頃の八尾町は、商店の看板も古くどこか懐かしく、自分自身が昭和30年代にタイムスリップしたような不思議な感覚に襲われました。その頃はもう諏訪町は石畳が整備され、日本の道100選にも指定されており、諏訪町は今と同じく人気スポットでしたが、よくありがちな、過去を美しく再現するという一部の人間の思い込みによる行政の人気取り政策=ある種の破壊行為のような印象で、個人的には、以前とそれほど変わっていないであろう上新町通りの方が好きでした。その後八尾に通い出すようになるのですが、驚くべき事に毎年毎年めまぐるしい勢いで町並みが整備されて行きます。伝統的な八尾建築の町屋も個人のお宅のレベルで、新築され、道路も石畳へと変わって行きます。今ではあの30年代へのタイムスリップしたような感覚はほとんど味わうことができなくなりました。けれどもそれが、悪い方向へ向かっているのではなく、どんどんと伝統的な日本の文化の発信地としての役割を果たすに十分な勢いがあることに気が付きはじめました。ここまで来れば後戻りせず、徹底的に現在の町づくりの手法を地方行政レベルのみならず、国のバックアップを受けて行うべきで、またその価値があるものと考えます。おわら文化とそれを培った八尾の町並みは、今後、世界遺産に登録されても決しておかしくない空間だと思います。以前ホテル造りの仕事をしていたことがありますが、先輩から教わったのは、ホテルとは非日常空間の創出だということ。非日常空間のある意味最たる行事に風の盆があり、八尾の町並みがあるように思います。

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浮いたか瓢箪

2006年09月16日 | おわら風の盆

      「浮いたか瓢箪軽そに流るる行き先きゃ知らねどあの身になりたや」

この囃子が聞こえると、おわら演奏が終了します。4日早朝の最後のおわらは、観客も一緒に浮いたか瓢箪の大合唱となり感動します。

後囃子ではあと

「しょまいかねしょまいかね一服しょまいかね、一服したから、それからまたやろまいかね」

こちらの場合もありますが、歌詞の通りどちらかというと途中で休憩に入る場合に使われていることが多いようです。こちらが聞こえるうちは、まだ次があると思いますので、気合を入れて(真剣に)見ていた観客もホっとする瞬間です。

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ビズ秋号

2006年09月16日 | My Garden
 風の盆の話題の途中ですが、今日発売のBISES2006.10[秋号]の74Pにうちの庭が写ってます。前号と前々号にも載りましたが、今回は某証券会社のPRページです。
 撮影者はプロカメラマンの三浦明さんです。たしかニコンで撮られておいででしたが、拡大しても細かいところまで鮮明に映り(あたりまえですが)私のデジカメ写真とは雲泥の差です。かなたさん、まりんさん、ちなみにこの雑誌、宮脇書店では売ってない模様です(笑)


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禅寺橋・夜明け

2006年09月15日 | おわら風の盆


井田川の上流は室牧川となりますが、八尾町で井田川に入る3河川、久婦須川、別荘川、野積川はいずれも渓流釣り場としても有名です。特に野積川の猟師川原上流で入り込んでくる、真川谷は白木峰に源を発し、深い渓谷となっています。また、久婦須川は上流の岐阜県では万波川と名前を変え広々とした高原の中を流れています。今年は曳山祭りの翌日、野積川に行って来ましたが、さすがに風の盆期間中は駐車場所確保があるので、行きませんでした。井田川では数名の釣り人が竿を振っていました。富山県の河川は流程が短く、山からそのまま富山湾に注いでいますので、どの川の水も大変綺麗です。ある方は訳あって若い頃、都会に出て行かれたのですが、泥川のようなきたない水がどうしても我慢できず、故郷の綺麗な水を思い出し、やがてまた戻ってきたそうです。
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歩くほどに

2006年09月14日 | おわら風の盆
越中八尾駅のある福島(ふくじま)から奥の東新町(ひがししんまち)までは3Kmほどの道のりです。普通に歩いて30分はかかります。しかも旧町内はすべて坂道、ご覧のような石段も多く、沢山見ようとすればするほど、移動距離も増え見物=体力勝負の世界といえます。けれども歩く程に多くを見、多くを聴くことができ、何かしらの発見が待っています。今回3日間で一体何往復したか、宿を富山駅前にとった関係で、駅までは3往復、それとは別に天満町(てんまんちょう)から東新町までは10往復以上はしました(笑) でもまだまだ路地裏など知らないところ沢山あります。  

西町おわらの大移動






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上手いと思ったら

2006年09月14日 | おわら風の盆
昨年の風の盆でも唄っていた彼女。大変声量があり上手いな~と思っていました。
西町を深夜12時頃うろついていると、今年も同じ場所で彼女が唄っていました。
傍にいた人に話を聞くと、上手いわけで民謡日本一の方ということでした。(日本民謡フェスティバル2005 グランプリなど)
この度富山県内の民謡を集めたCDを発売したというので、買ってしまいました。
寺崎美幸さんです。





ところで、一緒に踊っている女性達は、昨年までは揃いの浴衣を着て踊っていました。引退にはまだ早いですね~



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「秘すれば‥」  伝統芸能の集大成としてのおわら

2006年09月14日 | おわら風の盆


花ちらで月はくもらぬよなりせば物をおもはぬわが身ならまし   山家集

時々、風の盆は何かと考えています。盆と付くので、盆踊りかと言えば、輪踊りでの豊年踊りではその面影は見ることができますが、全体として見ると、盆踊りではないですし、それでは、盂蘭盆の最終供養としての民間宗教行事かといえば、そうでもないです。もちろん成立の起源をたどれば、浄土真宗や踊り念仏の時宗の影響はあるかと思いますが、果たしてそれが、今のおわらなのかは、疑問です。解釈を拒絶しても動じないものが本当の美であると言われますが(多分…小林秀雄)おわらを見にくる方が、感動して帰って行くのは事実ですし、もちろんその大部分の方にとっては、三味線や胡弓、歌のテクニックについての薀蓄もない(私もそうですが)こともまた事実です。われわれは、あるものを見たまま、流れてくる音に耳を傾け、聴くままに何かを感じ取っており、それに対しての言葉を発する以前に思いを抱き、気持ちが揺り動かされることを感動といいますが、それを与える側にとっては、日々の芸事鍛錬の結果であることを見る側、聴く側では強く認識しなくてはならないと思います。そういった意味において、おわらは一つの稀有な形での伝統芸能の集大成ばかりか、人々に与える影響力も考慮すると、究極の文化形態、文化そのものではないかと考えます。
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昼のおわら 下新町 諏訪町

2006年09月14日 | おわら風の盆
下新町には八幡社があり曳山祭りはそこの祭礼ですが、風の盆の時は境内に特設ステージが置かれ、絶好の鑑賞場所となります。昨年はたっぷりそちらでおわらを見ましたので今年は行きませんでした。





諏訪町   鏡町

諏訪町はよく整備された町並みで景色も綺麗なため、期間中は一番の賑わいをみせます。
というか賑わい過ぎて踊りを踊るスペースを生み出すのが大変な状況となっています。古くからこの町のファンも多く魅力的なところですが、今年も開催中はまったく行きませんでした。そういえば、今までほとんどまともに見たことがありません。写真は西新町での撮影となっています。
同様に鏡町も今年は通りはしましたが、正規軍の踊りを見ることはありませんでした。テレビで有名になりすぎたのか、兎に角人が多く、また早くからおたや階段ではガムテープで貼られたダンボールなどでの場所取りが横行し、大変なことになっていました。こちらも昨年はたっぷり見たので今年はパス。鏡四季と呼ばれる四季踊りが綺麗です。





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25歳以下 独身

2006年09月14日 | おわら風の盆
おわらで町の揃いの浴衣を着る女性は25歳以下で独身の女性と男性もほぼ同様の暗黙のルールがあります。
おわら踊りが揃いの浴衣に大変映えるのは、その為です。
当然祭りの主役の彼らは学生や仕事を持ちながらの参加ですが、おわらにかける意気込みは大変高く、
とても爽やかな印象を見る者に与えます。

西町


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昼のおわら   上新町   東新町

2006年09月14日 | おわら風の盆
上新町の桜の衣装 男性の衣装の中では最も豪華
中学男子はこげ茶の地になっています。
私が最初に見たおわらはこの上新町のおわらでした。他町と比べて大変思い入れがあります。通りも八尾のメインストリートと呼ぶにふさわしく大きく周りには商店街が連なります。



上新町の女性の衣装はほんのりと薄いピンクです


東新町は諏訪町の続きの町で、若宮八幡宮があります。
矮狭な通りに並ぶ民家は情緒があり見ごたえがあります。おわら人口が少ないのが悩みだそうです。(撮影場所は西新町通りです)





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