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新型コロナ、感染第4波

2021-03-24 | 日記

緊急事態宣言が解除されたが、各地で感染拡大が始まっているように見える。特に宮城県は顕著で、過去最大に近い増加を見せている。このまま減少に向かうとは思えず、感染の第4波と捉えるべきなのだろう。結局、飲食店の時間短縮やイベントの中止・自粛だけでは感染機会をある程度の所までしか抑えられず、それ以上の感染機会の減少に持って行くにはさらなる工夫が必要だということになる。しかし、感染発覚から1年以上経つ今になっても、政府や各自治体にそのような努力の跡があまり見えないのは残念だ。

 飲食店への時短要請、個人への自粛要請の他にも、もう少し感染防止対策を具体的に示し評価する工夫・努力ができるのではないかと思えてならない。当初、飲食店を開くにあたり、互いに正面に座らない、テーブルにはアクリル板のような遮蔽物を置くという指針が示されたが、報道映像を見る限り、遮蔽版も無く一つのテーブル4人で相対して座り歓談する様子がかなりある。それにも一つ一つ苦言を呈するような根気強い姿勢と、逆にそれをきちんと行っているケースへの評価がなければ、結局曖昧な基準でしかない。

 また、換気方法の改善が進まないことももどかしい。当初は設備改善も間に合わず、窓やドアを開けるだけという対応も仕方なかったと思うが、その後の1年近くの間にもっと有効な換気法・換気装置が開発・設置されても良さそうに思う。厳密に埃・雑菌混入を避ける精密機器工場や検査室では、部屋全体が下降気流になるよう設計されている。そんな工場レベルまで行かずとも、例えば四方の天井近くに空気の取入れ口を置き、左右2方~3方の床面近くに吸い込み口を配置するだけでもある程度の下降気流を作れるのではないか。

 窓を10cmすかせた程度の空気の流れで良ければ、さほど大きな吸引力も必要無いと思うし、線香の煙で空気の流れを確認できれば納得しやすい。下降気流の中なら、会話で発生する小さな飛沫・エアロゾルが浮遊し室内に広がることも無い。正対して飛沫が直接掛かるのを避ければ、危険性が下がるのではないかと考える。精密工場や実験室のように設計段階で組み込めなくとも、何か後付けで設置できる簡易設備の開発を待ちたい。「これから暖かくなるので、窓を開けやすくなりますね」では、これ以上の感染抑制はおぼつかないし、「冷房が必要」となる気候に対応できない。コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ・スギ花粉などすべてに対応するために、「優秀レストランでは室内の下降気流が常識」となるくらいの勢いで普及してほしいが、夢にすぎないのだろうか。

 ただしそのためには、「感染防止対策・設備の状況に拘わらず一律に営業短縮を求める」という行政側の(雑な)態度を根本的に変える必要がある。感染防止の為の投資が十分に評価されない状況では、一定の支出を伴う設備改善など進むはずがない。それで第4波を抑えられるとは言わないが、すでに明らかなように、何かこれまでより進んだ(ただし経済を完全に止めない)対策を一つでも二つでも打ち出さなければ、感染を一定レベル以下に押し下げることも、繰り返す感染の波を小さくすることも出来そうにない。

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