今日は2020年最後の日曜日、新型コロナに始まった年がそこから抜け出せないままに、一年を終えようとしている。先週末は東京で一日の新規感染者が900人を超え、考えたくはないが、年末年始を挟む今週には一日千人超えが危惧される。3月にニューヨークでの一日千人の陽性者増加数を「嘘みたいな数、どうしてそんなに増えるのか?」と受け取っていたこの国の人々も、その年の終わりにはそれが十分身近に起こり得ることと肌で感じることになった。しかし日本ではそんな状況になるまでには半年以上時間があった。当然、3月のニューヨークよりはずっと周到な準備が出来ているはずだ?である。
しかしこの半年以上の間、本当にこの状況を予測し、あるいはそれ以上の状況をも仮定して準備が整えられて来たのだろうか? そこに一抹の、いやそこそこ大きな疑問を持ちながらの年越しが、もうそこまで来てしまった。2020年に残されたあと4日間で今後の局面がどう変化するのかしないのか、それを目撃することになる。政府の、マスコミの、それぞれの2020年の最後の言葉が何なのか? それは2020年がどういう年だったのかを象徴するものになると思われる。是非それは、2021年に向けての安易な希望じゃなく、地に足を付けた勇気ある決断と前進への証しであって欲しいと願う。