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2類か5類か

2022-04-03 | 日記

「2類か5類か」という議論がまた起きているらしい。指定伝染病としての新型コロナ感染症の位置付けについてだ。しかも、またまた理由も同じで、聞いてる限りでは「5類にすれば、保健所の負担を軽減できるから」、「医療逼迫を回避できるから」というものが主な理由付け。それについては、ずっと2つの疑問があるのだが、いつまで経っても誰も、どの報道機関もコメンテーターも解説者も、まったく触れることが無い。不思議で仕方ない。

 一つ目は「なぜ、2類か5類かの選択しか無く、3とか4の選択は候補に浮かばないのか?」ということ。2類にはSARSや鳥インフルエンザがあり、3類にはコレラ・赤痢・チフスが、4類にはA型肝炎・狂犬病・マラリアなどが入っている。いつも出て来る一覧表のようなものを見ると、分類に応じて「入院勧告」や「就業の回避」などに違いがあるらしい。ところが、一年以上にもなる「2類か5類か」の問答や、コメントの中で「なぜ、新型コロナは3類・4類を検討しないのか?」に関する説明は効いたことが無い。

 二つ目は「5類にすれば、保健所の負担を軽減できるから」という議論が未だに出て来ること。聞いていると、現在2類となっている鳥インフルエンザや3類・4類のコレラ・チフス・マラリアについても、「保健所の負担が大きくなったら5類に格下げすれば良い?」と感じてしまう。感染が拡大すればするほど指定ランクを下げていくという発想がどこから来るのか、何度聞いていても良く分からない。結局、その裏には「病原性も低くなってることだし・・・」との思いが見え隠れしているように感じる。それならそれで、病原性の低下を真摯に検討し、それに応じて格下げを検討すべきと思うが、そこについては「なぜか避けがち?」。

 「保健所の負担」については、もう3年目に入るのに未だに効率の良いやり方に転換できていないことが最大の問題ではないのか?。指定伝染病となっているからと言って、保健所職員が「診断する」かのような実態になったり、「治療方針を保健所が決める」かのような実態になることこそ、システム構築に重大な問題がある証拠。感染状況を把握することが保健所の役割で、体温や体調の自己申告くらいは一人ずつ電話でやり取りしなくてもネットで入力するシステムを作れば良い事。何なら音声自動サービスでもできるのでは?。本当に必要なケースだけに人が集約できるシステムを、2年以上経っても構築できないこの国の行政能力に欠陥があると言わざるを得ず、伝染病の指定をランクダウンして解決したかのように誤魔化す課題じゃないだろう。デジタル庁まで経ち上げたのに、半年経っても未だに本末転倒の議論ばかり繰り返しているようでは、世界の失笑を浴びてしまうのではないか

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