夜は秋？

まだまだ猛暑と言えば猛暑の毎日だが、なぜか夜と早朝は涼しさを感じるようになって来た。今年だけが偶々なのかどうか、昨年の事はあまり記憶に無いが、青森ではねぶた祭りが終わると「秋」を感じさせる風が吹き始めたものだった、と思い出す。ねぶたの1日目、2日目は「やっと夏が来た！」と勇んで跳ねに出掛けたものだが、5日目、6日目になると跳ねて汗びっしょりになって帰る道々、熱った身体を冷ますように涼しい秋風が吹き始めたと感じたことを覚えている。「ああ、もうねぶたが終わって秋が来る」と思いつつ家に戻ったものだった。

　今はずっと南に住み8月はまだ暑いのだが、確かに8月下旬になると、夜に庭の虫が鳴き始める。それは昨年もそうだったような気がする。秋は夜からやって来る、のだろうか。今夜はまだ虫の音が聞こえないが、「お盆」を過ぎると少しずつ庭の隅から夜の虫の音が聞こえ始め、夜空の月も心なしか「秋の月」に変わって行くのだろう。もうとうに立秋は過ぎているのだ、これを秋の初めと捉えるのが本来の季節感かも知れない。・・・ということは、昼間の暑さは字を見るのも嫌になる「残暑」、ということだ。