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環境と体にやさしい生き方

環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。

早くも遺伝子組み換え作物耐性の害虫が発生

2013年08月02日 | 食生活等
過去に、何回か「遺伝子組み換え作物」や「遺伝子組み換え食品」についての記事を書いていますが、8月1日(2013年)付の朝日新聞で、「遺伝子組み換え効かぬ害虫」という記事が掲載されましたので紹介します。

この記事によると、2011年の夏から、害虫に耐性を持つように遺伝子組み換えされたトウモロコシ(Btコーン)の根を食べてしまうハムシの幼虫(ネキリムシ)が発生しています。

(Btコーンについては、過去ブログ「遺伝子組み換え食品の安全性と対策」で、その安全性について触れています。)

Btコーンには、バチルス・チューリンゲンシス(Bt)という土壌中にいる細菌がつくる殺虫作用を持ったタンパク質遺伝子が組み込まれています。しかし、この殺虫作用に耐性のあるネキリムシが発生したために、殺虫剤の使用が増えています。

アメリカ中西部の主要なトウモロコシ生産地帯でも、この耐性ネキリムシが発生しています。コーンベルトの一角にあるイリノイ州では、すでにトウモロコシの9割がBtコーンとなっていますので、今後、耐性ネキリムシの発生が常態化していくと、殺虫剤の使用増加が危惧されます。

遺伝子組み換え作物についてはさまざまな危険性が指摘されてきましたが、その最大で唯一のメリットである「害虫に対する耐性」の効果がなくなるという事態に直面しているのです。

この影響は、近い将来、トウモロコシ由来の飼料や加工食品の生産量減少、価格の高騰、安全上の問題などを引き起こす可能性があり、トウモロコシの輸入の多くをアメリカに頼っている日本にとっても極めて深刻な事態を招く恐れがあります。

長生きと食事の関係(肉食など)

2013年02月04日 | 食生活等

多くの人が、「健康で長生きしたい。」、「だれにも迷惑かけずに生涯を全うしたい。」などと考えています。
しかし、行動に移すとなると、具体的にどうすればいいのか迷ってしまうことが少なくありません。

健康を維持、増進するためにもっとも大切なことのひとつが、正しい食生活でしょう。
このことについてはこれまでも、ブログで何回か発信してきました。
(参考までにその主なもののタイトルとリンク先を、ブログの後半に列記しました。)

このたび、正しい食生活の指南書ともいうべき本が刊行されましたので下記に紹介します。

長生きしたけりゃ肉は食べるな
若杉 友子
幻冬舎


以下、アマゾンにある内容紹介の抜粋です。

76歳で白髪なし!
老眼なし!
病院に行ったこともない!


食事を変えるだけで身体に奇跡が訪れる。

私の話を聞いて、食事法を実践してくれた人たちは、
「病氣が治った」「黒髪がどんどん生えてきた」「視力が上がった」等々、
身体のミラクルに驚いています。
実は私の夫も、病院から余命2カ月と宣告されたのに
私の食事法を実践したら、ガンが消えました。
「たかが食べ物、されど食べ物」なのです。


◎いくら薬を飲んでも、よくならないわけ
◎日本人に肉は合わない
◎現在手に入る卵に栄養はない
◎牛乳は身体に悪い
◎牛乳を飲むとアレルギーがでやすいわけ
◎甘い物を食べるとうつになる
◎電子レンジは身体を毒する
◎白米より玄米のほうが身体にいいわけ
◎パン食をやめてごはん食にしたら10キロやせた
◎お米を食べて体質改善、視力もアップ!
◎スーパーで売っている精製塩は「塩」ではない
◎低体温の人は減塩するな
◎安くて青々としたキャベツには農薬がたっぷり
◎安全なはずの有機野菜も安全じゃない
◎あま~い人工甘味料には要注意!
◎「酢は身体にいい」はウソ
◎日に3度の食事は食べすぎ!
◎白髪が黒髪に大変身!
◎食べ物を変えたら、赤ちゃんができた
◎人工の菌を使って大量生産した納豆が身体にいいはずはない
◎みそは味礎だから飲む点滴。老化防止にもなる
◎ナス科の野菜を食べると腰痛になる
◎野菜サラダより、ゆでた根菜類がいい
◎干物を食べると白髪になり、ガンにもなりやすい
◎パン食は万病のもと
◎キノコ類、モヤシ、カイワレダイコンは食べるな
◎お酒を飲むなら日本酒がいい
◎働き盛りほど一汁一菜を!
◎食べ物を変えれば、口臭や加齢臭も消える!


是非、一読をおすすめします。


【過去の参考ブログ】
日本の食と健康
バランスのいい食事とは?
少食が免疫力を増強(追記)
原因は塩分と運動不足?
砂糖と油脂が健康を阻害!!
トランス脂肪酸のとり過ぎに注意



・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」

※健康参考:首こり、肩こりのサイト
 よくわかる首こり、肩こり解消法

持続不可能な日本人の食生活

2012年12月11日 | 食生活等

世界自然保護基金(WWF)ジャパンが、12月10日(2012年)に、日本人の食生活に警鐘を鳴らすような報告書を発表しました。

その報告書とは、世界中の人が日本人と同じような食生活をすると仮定したら、地球の約1.6個分に相当する資源が必要になるというものです。

WWFが分析に用いたのは、エコロジカルフットプリントという指標です。
エコロジカルフットプリントは、実際に利用できる土地面積に対して、人間が自然に対して影響を与えている総量がどの程度あるかを示したものです。

今回はこれを食料の面、すなわち食料生産のための耕作地や漁場などの状況から見たものといえます。
日本は、食料の多くを海外に依存している一方で廃棄物も多いという現実があり、これが食のエコロジカルフットプリントに大きな影響を与えている要因のひとつであることは否めません。

これらのことについては、下記の過去ブログもご覧ください。
食糧危機・食品値上げの一方で増える廃棄物
賞味期限、消費期限、もったいない


なお、WWFでは過去に「生きている地球レポート2010」を発表していますが、この中で、2007年の世界人類のエコロジカルフットプリントは、地球の生産力を50%上回っていると指摘しました。
これは、人類の需要が自然からの供給を大きく上回っていることを示しています。

またこのリポートの中では、1人当たりのエコロジカルフットプリントを見た場合、世界中の人々が米国人と同じ生活をするとしたら、地球が4.5個も必要になるといったような趣旨の報告もなされています。

【主な参考文献】
・日経エコロジー 環境経営事典2012 「エコロジカル・フットプリント」


・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」

※健康参考:首こり、肩こりのサイト
 よくわかる首こり、肩こり解消法

遺伝子組換えトウモロコシと発がん性の関連が明らかに?

2012年09月23日 | 食生活等
仏ノルマンディーにあるカーン大学の研究チームは、マウスの実験結果に基づいて、米国の種子メジャー・モンサント社製の遺伝子組換えトウモロコシ「NK603」系統とこれと抱き合わせで販売している除草剤「ラウンドアップ」に発がん性の疑いがあると指摘しました。
これは、同大学が仏専門誌「Food and Chemical Toxicology(食品と化学毒性の意)」の中で論文として発表しています。

【関連サイト】
→ 「GMトウモロコシと発がん性に関連、マウス実験 仏政府が調査要請」(AFP BBNews 2012.9.21)

過去ブログでも書きましたが、モンサント社は、遺伝子組み換え(GM)技術を用いて、除草剤に対して耐性をもつ作物HRCs(Herbicide Resistant Crops)の種子と除草剤ラウンドアップを一式で販売しています。
過去ブログ→「意図的に歪められた食の安全

前述のAFP BBNewsの記事によると、カーン大学の研究内容と結果は次のようなものです。

1.実験内容

【実験対象】
マウス200匹

【実験内容】
GMトウモロコシ「NK603」を与える、または除草剤「ラウンドアップ」に接触させるグループ(実験群)とこれらと無関係のグループ(対照群)との比較

【実験期間】
マウスの寿命にほぼ相当する2年間

2.実験結果
・実験群のマウスに腫瘍を確認した。
・がん腫瘍の発生が確認されたのはメスに多かった。
・実験開始14ヶ月目で、対照群にはがんの発生が確認されなかったのに対し、実験群ではメスの10~30%に確認された。
・実験開始24ヶ月目では、対照群のメスのがん発生率は30%であったが、実験群では50~80%と高かった。
・実験群のメスでは早死も多かった。
・実験群のオスには、肝臓や皮膚の腫瘍、消化管の異常が見られた。

フランス政府はこれらの実験結果を重視して、9月19日(2012年)に農業、エコロジー、保健の各担当大臣らが、保健衛生当局であるフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)に対して、GMトウモロコシと発がん性の関連性について調査を要請しています。

また、当該3大臣は、ANSESの調査結果次第ではフランス政府として、EU当局に対しても域内への当該トウモロコシの輸入緊急停止等、必要な措置を要請すると発表しています。

これらの実験結果や報道に対して、モンサントのフランス法人はコメントを控えています。

なお、欧州食品安全機関(European Food Safety Agency、EFSA)に属するGM作物に関する委員会は、2009年に90日間のマウス実験結果を基に、「NK603」は安全であるとしています。しかし、この安全性の評価には、「実質的同等性」というきわめて曖昧な世界共通の概念が基準として採用されているものと思われます。

実質的同等性とは、遺伝子組み換え作物・食品が、これまで食べてきた同様の作物・食品と比べた場合に、形や生態の特徴、構成成分、使用方法などがほぼ同程度とみなせれば、その安全性は従来のものと同程度とみなせるという考え方です。
このことは、過去ブログ「遺伝子組み換え食品は安全か? 」にも書きました。


欧州では現在、GM作物の栽培は禁止されている一方で輸入は認めており、これは日本も同様です。
しかし、大きな違いは食料自給率です。欧州の多くの国の自給率は70%以上で、フランスは100%を優に超えています。
これに対し、日本は40%程度しかありません。
このことは、少々古いデータですが過去ブログ「食料問題とWTO、EPA/FTA」にも書いています。

2011年現在、世界の大豆作付面積のうち約75%、とうもろこし作付面積の約35%が遺伝子組換えとなっています。
また、米国農務省(USDA:United States Department of Agriculture)によると、米国の2011年に作付された大豆の94%、とうもろこしの88%が遺伝子組換え作物となっています。
すでに、ほとんど遺伝子組換え作物に切り替わっていると言っても過言ではない状況です。
日本の場合、大豆の約95%、穀物用トウモロコシに至ってはほぼすべてを輸入に頼っています。

これについては、過去ブログ「遺伝子組み換え作物、遺伝子組換え食品の現状」も参照して下さい。

食の安全は、人類存続の根幹をなすものであり、原子力発電事故に伴う放射能汚染と同様(もしくはそれ以上)の重要な問題です。
この、健康・環境・生物多様性・人類の存続などに広く関係するきわめて重要な「遺伝子組換え問題」がなおざりにされている現状に、個人的には高い危機感を持っています。

「遺伝子組換え」についての過去の各ブログ記事については、下記をクリックして下さい。
(※冒頭にこのブログが出てきます。過去ブログはその下にあります。重複する内容もありますがご容赦下さい。)
過去の「遺伝子組換え」に関する記事へ



・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」

遺伝子組み換え作物、遺伝子組換え食品の現状

2012年03月19日 | 食生活等
国際アグリバイオ事業団によると、2011年度の世界の遺伝子組換え作物の作付面積は、29カ国で1億6000万ヘクタールとなっています。
2009年の作付面積が25カ国で1億3400万ヘクタールとなっていますので、2年で約2割も増加したことになります。

主な生産国は、米国(約43%)、ブラジル(約19%)、アルゼンチン(約15%)、インド(約6.6%)、カナダ(約6.5%)で、この5カ国で約9割を占めています。

2011年現在、世界の大豆作付面積のうち約75%、とうもろこし作付面積の約35%が遺伝子組換えとなっています。
また、米国農務省(USDA:United States Department of Agriculture)によると、米国の2011年に作付された大豆の94%、とうもろこしの88%が遺伝子組換え作物となっています。ほとんど遺伝子組換え作物に切り替わっていると言っても過言ではない状況です。

関連記事
http://www.nass.usda.gov/Newsroom/2011/06_30_2011.asp

日本は遺伝子組換え作物の生産は行っていませんが、大量の穀物を米国やアルゼンチン、ブラジル、カナダ等から輸入しており、遺伝子組換え作物の輸入量は相当量に達していると予想されます。

日本に輸入されている遺伝子組換え作物は、それぞれ次のような用途に使われています。
(それぞれの用途は、使用量の多い順)

とうもろこし:飼料用、スターチ用(異性化液糖、水飴、製紙、ダンボールなど)、グリッツ用(胚乳、フレーク、菓子など)
大豆:製油用(大豆油、脂肪大豆)、食品用(豆腐・油揚、納豆、みそ・しょう油)、飼料
なたね:製油用
わた:製油用

なお、厚生労働省医薬食品局食品安全部が公開している「遺伝子組換え食品Q&A 」(平成23年6月1日改訂第9版)によると、現在、日本で流通している遺伝子組換え食品には、「遺伝子組換え農作物とそれから作られた食品」と「遺伝子組換え微生物を利用して作られた食品添加物」があります。

(詳細な資料は、厚生労働省の「遺伝子組換え食品」のサイトから入手できます。)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.html

これらの資料によると、これまで厚生労働省によって安全性審査を経て輸入されているものとしては、トウモロコシ、なたね、ジャガイモなどの農作物7作物と、キモシン、α - アミラーゼなどの食品添加物6品目があります。

厚生労働省医薬食品局食品安全部(平成24年2月15日現在)
安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf

安全性審査の申請者/開発者等として名を連ねているのは、食品では、日本モンサント株式会社、デュポン株式会社、バイエルクロップサイエンス株式会社、シンジェンタシード株式会社、ダウ・ケミカル日本株式会社、ストーンビルペディグリードシード゛社、ハワイパパイヤ産業協会です。作物の種類は、じゃがいも、大豆、てんさい、とうもろこし、なたね、わた、 アルファルファ、パパイヤとなっています。

また、添加物の申請者/開発者等には、ノボザイムズジャパン株式会社、ジェネンコア協和株式会社、株式会社ロビン、株式会社野澤組、ジェネンコア・インターナショナル・ジャパン・リミテッド日本支店、ロシュ・ビタミン・ジャパン株式会社、江崎グリコ株式会社などがあります。

個々の企業の詳細については本ブログでは触れませんが、ここ数年で参入企業が増えてきています。

また、遺伝子組換え食品の性質には、害虫抵抗性や除草剤耐性のものに加えて、最近では、ウィルス抵抗性(じゃがいも)や高オレイン酸形質(大豆)、高リシン形質(とうもろこし)、耐熱性α-アミラーゼ産生(とうもろこし)、乾燥耐性(とうもろこし)、雄性不稔性(なたね)、 稔性回復性(なたね)のものが増えてきています。

高オレイン酸形質や高リシン形質、雄性不稔性、 稔性回復性などの聞き慣れないことばが出てきますが、これらについては消費者庁の「食品表示に関する共通Q&A(第3集:遺伝子組換え食品に関する表示について)」で説明されています。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin244.pdf

遺伝子組換え添加物の対象品種には、α-アミラーゼ、キモシン、プルラナーゼ 、リパーゼ、リボフラビン、グルコアミラーゼ、α - グルコシルトランスフェラーゼなどがあり、生産性向上の性質を有しています。


それでは、これらの遺伝子組換え食品についての安全性はどのようにして評価されているのでしょうか。

前述の「遺伝子組換え食品Q&A 」によると、遺伝子組換え食品の安全性については、基本的に申請者等が安全性評価を行って提出した資料に基づいて食品安全委員会が評価を行い、厚生労働大臣が個別に判断しています。厚労省は、このような審査方法は、医薬品や農薬、食品添加物等でも同様に行っていることであるとしています。

しかし、除草剤耐性や害虫抵抗性といった性質が付与されている遺伝子組換え作物は、そもそもその安全性評価の基準に問題があると言わざるを得ません。

このことについては、過去ブログ「遺伝子組み換え食品は安全か?(2007.03.11)」でも書きましたが、遺伝子組み換え作物・食品の安全性を評価する指標として「実質的同等性」という概念が用いられています。
これは、遺伝子組み換え作物・食品が、これまで食べてきた同様の作物・食品と比べた場合に、形や生態の特徴、構成成分、使用方法などがほぼ同程度とみなせれば、その安全性は従来のものと同程度とみなせるという考え方です。

最初に「実質的同等性」の概念を持ち込んだのは、米国のFDA(米国食品医薬品局)ですが、その発端は国内のバイオテクノロジー企業の圧力によるものだと言われています。
この基準を、OECD(経済協力開発機構)、WHO(世界保健機関)、FAO(国連食糧農業機関)、CODEX委員会(FAO/WHOの下部組織)で合意して、現在世界中で採用されているのです。

日本では、「遺伝子組換え食品(種子植物)の安全性評価基準」(平成16年1月29日食品安全委員会決定)で、同様の考え方を示し、安全性の知見が得られていない場合にのみ、必要と考えられる毒性試験に基づいて食品の安全性を確認することとしています。
このような評価基準では、長期にわたって摂取した場合の安全性やアレルギーの可能性については不透明です。

前述の「遺伝子組換え食品Q&A 」はこれまで9回にわたって改訂されていますが、新しいものでは、過去の安全性を疑問視する研究や事件等についても触れています。
しかし、説明を読む限り、安全性を確信させるほどの理論的な内容になっているとは言い難い気がします。安全性を否定する研究者が排除された過去もあります。

私は、遺伝子組換作物や食品に対する専門家の安全性への対応が、重大な事故を招いた原子力発電とダブって、安全性を強調されるほど不安が増幅します。

【遺伝子組み換え食品関連の過去ブログ】
遺伝子組み換え食品最大輸入国日本(2007.02.26)
身近にある遺伝子組み換え食品(2007.03.05)
遺伝子組み換え食品は安全か?(2007.03.11)
遺伝子組み換え食品の安全性と対策(2007.03.17)
遺伝子組み換え食品がはびこる時代(2008.4.14)
TPPと遺伝子組み換え種子メジャーの野望 (2011.7.11)

【遺伝子組み換え食品関連書籍】

遺伝子組み換え食品との付き合いかた -GMOの普及と今後のありかたは?-
クリエーター情報なし
オーム社


それでも遺伝子組み換え食品を食べますか?
クリエーター情報なし
筑摩書房


有機農業と遺伝子組換え食品 明日の食卓
クリエーター情報なし
丸善出版


【主な参考文献等】
・「遺伝子組換え食品Q&A 」(平成23年6月1日改訂第9版)
 (厚生労働省医薬食品局食品安全部)


原因は塩分と運動不足?

2012年03月04日 | 食生活等
厚生労働省は各都道府県別の2010年の死亡率調査(都道府県別年齢調整死亡率)を発表しました。

これによると死亡率の高い上位3県は次のとおりです。

【男性】
 1位:青森県
 2位:秋田県
 3位:岩手県

【女性】
 1位:青森県
 2位:栃木県
 3位:和歌山県

男女とも上位の青森県は、5大疾病のうち「がん、心臓病、脳卒中」でも上位を占めています。
(ちなみに、5大疾病の残りの2つは、糖尿病と精神疾患)

新聞各紙は、「塩辛い食べ物が多い」ことや「冬場の運動不足」などが死亡率の高さと関係しているのではないかとの厚生労働省の担当者の見解を紹介してます。

本当に、塩分の取りすぎ(塩辛い食べ物が多い)が原因でしょうか?
私は、塩分の取りすぎよりも、どのような塩を使っているかが問題だと考えています。

私自身はけっこう塩を使っているほうだと思います。
朝起きてすぐに、1杯の水に塩をふりかけて飲みます。
ご飯は玄米で、食塩を入れて炊きます。
サラダにもよく塩を振りかけます。

それでも健康診断では血圧はいつも正常値です。
私が使っているのは、ミネラル分が豊富ないわゆる自然塩で、海水から水分を蒸発させて作ったものです。

一方、一般に市販されている塩の多くはイオン交換膜法によって作られたもので、塩化ナトリウム99%以上でミネラル成分はほとんど含まれていません。

海水から作られた自然塩には次のような製品があります。
粟国の塩 500g
クリエーター情報なし
沖縄海塩研究所


もっとも、人間は食塩感受性の人と食塩非感受性の人の2つに分けられ、食塩感受性の人だけが減塩の効果があるようです。そして、食塩感受性の日本人は全体の2割程度しかいないようです。

下記のサイトが参考になります。
健康づくりシリーズ 減塩は本当に必要か
http://www.kenshin-shizuoka.net/news/h14/kenkou.htm

原因のもうひとつ「運動不足」は、だれでも当てはまると思います。
しかし、仕事の都合等でなかなかアウトドアやトレーニングジムでの運動は難しい人も多いと思います。

私は、持久力と筋力のアップのために、これまでの自己流ヨガに追加して、今年からエアロバイクを始めました。
価格の割にしっかりした作りで、音も静かなので気に入っています。
テレビや本を見ながら、ほぼ毎日使っています。
ALINCO(アルインコ) エアロマグネティックバイク AF6200
ALINCO(アルインコ)



※健康参考:首こり、肩こりのサイト
 よくわかる首こり、肩こり解消法

・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」

少食が免疫力を増強(追記)

2011年10月26日 | 食生活等
医学の進歩はめざましく、新しい医療技術が次々と開発されているにもかかわらず、病気になる人は減るどころか益々増えています。
これには、複数の原因が複雑に絡み合っていると考えられますが、中でも大きな問題のひとつに、個々の人間の免疫力が低下していることがあげられます。

免疫力が低下する要因としては、食品添加物や農薬、合成化学物質、空気や水の汚染など、さまざまなものが考えられますが、私たちが日常的に正しいと思い込んでいる食生活にも大きな問題が潜んでいるようです。
それは、食事の回数や量の問題です。

確かに、これまで多くの医療や食にかかわる専門家の方々が指摘しているように、「健康を保つには腹八分」がいいということは、ほとんどの人が理解しています。
しかし、「言うは易し、行うは難し」で、ついつい食べ過ぎてしまう人が多いのではないでしょうか?


過去(2008年2月)に発刊された関連本のうち、石原結實氏の「食べない健康法」は大変参考になります。。
これには、1日3食よりも2食あるいは1食の方が健康に良いこと、少食には次のような多くの効用があることを書いています。

【少食の効用】
・老化の進行が抑えられ、寿命が延びる。
・ガンになるリスクが軽減する。
・免疫力が高まる。
・加齢に伴う疾患の原因となる活性酸素の発生が抑えられる。
・心臓の働きが強化される。
・炎症性疾患のリスクが低くなる。
・大・小便の排せつがよくなる。
・体のだるさがとれる。
・ストレスに強くなる。
  など

特に本書ではガンについて、1960年代にドイツのガン学者イセルス博士の行った『食べたいだけの量の食物を与えられて育ったネズミは、2日おきに断食させられた動物よりも自然発生するガンが5.3倍も高い。』という動物実験の結果を紹介しています。

また、最近多くの人が水分補給の重要性を説き、過去ブログでも紹介しましたが、本書では水分の摂りすぎは「体を冷やし、血液が汚れる」他、メニエル症候群や偏頭痛、アレルギー、緑内障など多くの「水毒」を引き起こすと書いています。

私の身辺で、過去に、血液の病気や排せつにかかわる病気を患っていた人が、1日2リットル以上も飲んでいた水を減らしたところ、急速に症状が改善したことがありましたので、明らかな「水毒」だったのだと思います。


本書では、「空腹感は、血糖が下がることで脳の空腹中枢が感じる感覚」だとして、1日2食の基本食とし、朝は「食べないか、黒砂糖入り生姜紅茶など」、昼は「そば、うどん、軽いごはんや弁当など」、夜は「アルコールを含め何でも可」などとしています。詳細は本書「食べない健康法」をご覧ください。
本書では、少食で病気を治した人の手記なども紹介されており、健康を考える人にはオススメの1冊だと思います。


「食べない」健康法―コストゼロで今日からできる驚異の健康革命!
石原 結實
東洋経済新報社

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【追記】
先日、知人との会話の中で、「レスベラトロール」というものの存在を知りました。
調べてみましたら、参考となる動画がありました。

レスベラトロールは「寿命を伸ばす遺伝子」を活性化させる物質のようです。

この動画の中でも、動物実験を通じて少食の重要性を指摘しています。


レスベラトロールは、ダイエットと同じ効果をもたらすということで、すでに商品も出回っています。
前出の知人はこれを常用しているようです。
もっとも、個人的にはこのような商品にできるだけ頼らずに少食に努めたいと思いますが・・・
【高品質高配合】国産サプリメントPUR レスベラトロール no.07
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・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」

※健康参考:首こり、肩こりのサイト
 よくわかる首こり、肩こり解消法

『環境と体にやさしい生き方』補完ブログ
35歳からの健康応援ブログ

真面目な人ほど陥りやすいフードファディズム

2011年02月07日 | 食生活等
「フードファディズム」とは、ある食べものや栄養が「健康と病気」に与える影響を過大に信じてしまうことをいいます。
これには、明確な根拠がない場合だけでなく、科学的に立証されている場合も含まれます。

たとえば、ある食品に人の免疫力を高める成分が入っていたことが発見された場合に、その食品の効果を過大評価して、それさえ食べていれば免疫力がアップすると考えてしまう人がいます。
食品添加物などのように、健康に与える問題がクローズアップされると、「食品添加物=悪」と決め付けてしまう人もいます。

現在ちまたには、これらをうまく利用して販売に結び付けようとするキャッチコピーが溢れています。
「糖尿病が気になる方に」とか、「お腹周りが気になりだしたら」など、いかにも効果があるようなキャッチコピーで消費者の購買意欲をかきたてるのです。

「フードファディズム」の概念を日本に最初に紹介したのは、群馬大学の高橋久仁子教授といわれています。
著書を下記に紹介します。

フードファディズム―メディアに惑わされない食生活 (シリーズCura)
高橋 久仁子
中央法規出版


健康に関心のある真面目な人ほど、このフードファディズムに陥る傾向があるので注意が必要です。
健康の維持・増進には、バランスのとれた食生活こそ重要です。



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トランス脂肪酸のとり過ぎに注意

2010年12月13日 | 食生活等
トランス脂肪酸(TFA)は油脂を構成する不飽和脂肪酸で、ショートニングやマーガリン、これらを原料とした食品などに多く含まれています。

2006年度の内閣府・食品安全委員会のサンプル調査から主なものを抜粋します。
(食品安全委員会サイト 「トランス脂肪酸」:http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf)
詳細は、上記サイトを参照してください。

【トランス脂肪酸の含有量】(g/100g、サンプルの平均値)
・ショートニング 13.60g
・マーガリン、ファットスプレッド 7.00g
・クリーム類 3.02g
・バター 1.95g
・ビスケット類 1.80g
・食用調合油等 1.40g
・マヨネーズ 1.24g

油(脂)は、もっとも酸化が進みやすい食物ですが、一般的に市販されている油の多くは「溶剤抽出法」という方法で作られており、「トランス脂肪酸」という成分に変わっています。この油は、「腐食しないかわりに体にとって非常に悪い成分に変わっているのです。

トランス脂肪酸は、大量に摂取すると心臓周辺の冠動脈が詰まる心筋梗塞などの問題を引き起こします。このトランス脂肪酸を大量に使用したジャンクフードなどの食べ物の消費量が、日本でも増加しています。

東大大学院の佐々木敏教授(社会予防疫学)らは、2009年12月に、都市部の30、40代の女性がトランス脂肪酸を多く摂取しているとの調査結果を報告しています。

今や、栄養の不良は、貧しい国だけの問題ではなくて、日本のような先進国においても深刻な問題です。WHO(世界保健機関)によると、世界的に過食による栄養不良が急増して、過食の人口は飢餓の人口と同じく推定で11億人に達しているようです。
トランス脂肪酸を含んだ、高カロリー・高脂肪で栄養価の乏しい安い食品が多くなり、本来必要とされている微量栄養素を含んだ食品にとって替わられているのです。

自身や家族の健康をまもるためにも、まず大人自身が自分の食生活を見直して範を示し、子どもの食習慣を変えていくことが必要でしょう。
国家レベルでは、これまで以上に食習慣の改善にかかわるキャンペーンを展開することが必要でしょう。とられる方法によっては、医療費の大幅な削減も可能でしょう。

食事摂取基準入門―そのこころを読む
佐々木 敏
同文書院

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【主な参考資料】
・トランス脂肪酸とり過ぎないで(朝日新聞 2010.10.30) 
・日経エコロジー 2005.12号
・時事通信 WEB トランス脂肪酸、使用禁止=積極PRのレストランも―NY市 2007.7.2


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日本の食と健康

2010年10月04日 | 食生活等
過去ブログでもとりあげましたが、管理栄養士の幕内秀夫氏は、著書『なぜ「粗食」が体にいいのか』のなかで、現代の食生活は「五無の食生活」だと書いています。
幕内氏は、「五無」とは、「無国籍」、「無地方」、「無季節」、「無家庭」、「無安全」の意味で、生活に国籍がなくなり、地方の味がなくなり、季節がなくなり、家庭の味がなくなり、安全性がなくなっているといいます。
そして、「粗食」すなわち「日本の豊かな風土から生まれた豊かな食生活」を提唱しています。
(注:紹介の本は、帯津三敬病院名誉院長 帯津良一氏との共著)

それでは、現代の食生活における問題点は何でしょうか?
幕内氏が言う現代の食生活の問題点とは次のようなものです。

1.食べすぎ(摂取熱量に比べ消費熱量が少なくなった。)
2.食生活の欧米化(パン、肉、食肉加工品、牛乳、乳製品、油脂類の急激な増加)
3.ビタミン・ミネラル類、微量栄養素の減少(精製食品の増加)
4.食物繊維の極端な減少
5.化学物質の急増(農薬、食品添加物の増加)


幕内氏は、主食をご飯にすることで、おかしな組み合わせが減るといいます。
同氏が書いた下記の本も参考になります。
何を食べるかよりも、何を食べないかが大事と説いています。

40歳からの元気食「何を食べないか」-10分間体内革命 (講談社プラスアルファ新書)
幕内 秀夫
講談社

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それにしても、時代を担う子どもたちの学校給食も欧米化の影響を受け、健全な食生活を阻害しています。

変な給食
幕内 秀夫
ブックマン社

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