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環境と体にやさしい生き方

環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。

認知症予防に必要なのは?

2012年09月03日 | 病気・アレルギー
厚生労働省は、8月24日(2012年)に認知症高齢者数について公表しました。

認知症高齢者数について(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002iau1.html)

これによると、日常生活に支障を来たす認知症高齢者の数は、2010年で280万人、2012年時点の推定で305万人となっています。この数は今後増加し、2025年には現在の約1.5倍の470万人に達すると予想されています。
また、65歳以上では、現在ほぼ1割の人が認知症で、2025年には12.8%に達すると推計されています。

2010年時点の調査では、約半数(140万人)の認知症高齢者の居場所が居宅となっており、家族に大きな負担となっているとものと思われます。
周囲の負担を減らし健康的に長寿を全うするためにも、認知症を予防する生活習慣のコントロールが重要です。

認知症の原因として多いのが、アルツハイマー病や脳血管性、これらの混在によるものです。
そしてそれを予防するためには、肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病といった「死の四重奏」に気をつけること、喫煙や過度の飲酒を控えること、適度な運動を行うことが必要です。

アルツハイマー型認知症の治療については、東京医科大学 老年病科の羽生春夫教授のインタビュー記事が参考になります。
新薬承認により新時代を迎えるアルツハイマー型認知症治療の現状と展望
http://www.novartis.co.jp/press/newsletter/pdf/AD_201105.pdf

このブログ中の「生活習慣病」に関する記事
http://blog.goo.ne.jp/growth55/s/%C0%B8%B3%E8%BD%AC%B4%B7%C9%C2

【お奨めの本】
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川崎病の原因は予想したとおり・・・

2011年11月13日 | 病気・アレルギー
11月11日(2011年)付朝日新聞に、「川崎病原因 風に乗る?」の見出しで、「川崎病」の発症率が大陸からの北西の風と関係していることがわかったという記事が掲載されました。

新聞によると、これは自治医科大の中村好一教授らが参加している国際共同研究でわかったもので、病気を引き起こす何らかの微生物や物質が風に乗って運ばれた可能性があるとしています。

川崎病については、1年余り前の2010年7月に発刊した拙著「覇権大国中国が小日本を消す日―汚染された日本海と日本国土を廃棄せよ!」でも取り上げました。(仰々しいタイトルとなっていますが、環境問題が中心となっています。)
その一部を下記に紹介します。

 今、日本の子どもに、きわめて深刻な異変が多々起きている。いままでにない頻度とスピードで広がっているいくつかの異変とは一体何だろうか。
 そのひとつに「川崎病」という原因不明の病気がある。川崎病は、小児科医の川崎富作氏が1961年に発見し67年に報告したことから世界的にこの名前が使われており、小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群ともよばれている。
 実はこの川崎病は、アジア地域、とりわけ「日本の乳幼児」にもっとも多く発症し、ヨーロッパやアメリカにはなぜか少ない。日本での発症数は、2005年から4年連続で1万人を突破して年々増加傾向にあり、2008年には11,756人にものぼっている。
 特に4歳以下の乳幼児がその8割以上を占め、2008年は10万人当たり約218人が発症している。グラフで言えば急カーブの上昇線を描いているのだ。なぜだろうか。
 川崎病の特徴的な症状としては、「5日以上の高熱が続く」、「両側の眼球が充血する」、「手足の先が赤く硬くなって腫れる」、「皮膚に不定型の赤い発疹ができる」、「唇が赤くなって、舌がいちごのようになって口内や喉の粘膜が赤く腫れる」、「頸部のリンパ節が腫れあがる」などがある。
 このうち、5つ以上あらわれた場合に、川崎病と診断される。現在では血液製剤による治療で死亡率は激減しているが、原因不明のため予防対策がとれないのが現状だ。全身の血管が炎症を起こしてさまざまな病気を引き起こし、患者のうち約1割に、心臓の冠動脈の拡張や冠動脈瘤などの後遺症が残って、成長するに伴って心臓障害等のリスクを伴う場合がある。
 現在考えられている原因としては、遺伝の他、かぜなどの感染症が引き金になるとか、アレルギーが関係しているなどの説があるが定かではない。原因も不明、発症数が急カーブで上昇している理由も不明なのだ。

拙著ではこのほかに、知的障害やアレルギー疾患、血圧調整機能不良などの子どもの増加を上げ、これらの原因が大陸で発生した汚染物質によるものではないかと問題提起しました。
前出の中村教授らの研究は、この私の仮説を裏付けるものではないかと思います。

2010年度の川崎病の発症率は人口10万人当たり239.6人と過去最高に達しており、環境が悪化の一途を辿っていて「病気を引き起こす何らかの微生物や物質」が増加しているものと考えられます。

日本は早急に原因を特定し、関係国に対して具体的な対応を求めるとか、被害を避けるための独自の対策を講じるなどの対処が必要だと考えます。

【主な参考資料】
・「川崎病原因 風に乗る?」(2011.11.11朝日新聞)
・「覇権大国中国が小日本を消す日」(大林弘和著、ごま書房新社)


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環境過敏症は疫学調査と健康被害の実態を重視すべき

2011年09月26日 | 病気・アレルギー
読売新聞紙上で9月8日(2011年)から15日の間で、5回にわたり「増える環境過敏症」に関する記事が掲載されました。

まずは、「化学物質過敏症」です。
日本では、1990年代に、新築の家に使われた内装品から空気中に放出されるホルムアルデヒドなどの化学物質で、体調不良を訴える人が増えました。

この症状は、シックハウス症候群と呼ばれ、国は13種類の化学物質の室内濃度指針値を決め、使用の規制を図りました。これによってシックハウス症候群の人は減少しましたが、最近、規制されていない化学物質で体調不良を訴える人が増えています。

この傾向は、新たな化学物質が増えている環境の中で当然の事象と言えると思います。
しかし、化学物質過敏症は、悪化すると装置で検出不可能なわずかな量でも体に反応するようになり、罹患者にとってはきわめて深刻な問題です。


2つ目が「超低周波音」による環境過敏症です。
超低周波音とは周波数が20Hz以下の音で、通常、私たちの耳では聞き取れないようなものです。
最近、風力発電の風車の回転によってこの超低周波音が発生し、数百メートル以内に居住する人の健康に影響を与えています。
症状としては、めまいや耳の痛み、クビや肩の張り、不眠、高血圧などさまざまなものがあります。

3つ目が、携帯電話の基地局や携帯電話そのものから発せられる電磁波による環境過敏症です。
最近では、ビルやマンションの屋上に多くの携帯電話の基地局が設置されていますが、これらの建物内に居る人に、鼻血や耳鳴り、めまい、頻脈や不整脈、頭痛、不眠、体の痛みなどの症状を訴える人が増えています。
中には、国の定めた基準値以下でも健康を害する場合があるようです。

電磁波については、過去のブログも参考にして下さい。

「超低周波電磁波の危険性と対策」(2011.6.3)
「WHO発表 携帯電話の電磁波に発がんリスク? 」(2011.6.2)
「電磁波への対応が進まない日本」(2011.1.19)

このように、環境過敏症については実際に多くの健康被害が発生しており、その原因もほぼ明らかです。
また、電磁波等の影響については海外でも疫学調査でその影響が明らかになっています。

しかし現状では、「科学的に解明されていない部分がある」といったような理由で、抜本的な対策がとられていないものも少なくありません。また、対策がとられているものでも、現状にそぐわないものもあります。

疫学調査の結果や実態に鑑みて、国はもっとこれらの過敏症の問題に積極的に取り組むべきです。
また、私たち生活者はもっとこれらの問題に関心を持ち、自ら避ける努力をするとともに、世論を喚起すべきと思います。


化学物質については、下記の過去ブログも参照して下さい。
カテゴリー「食品添加物、化学物質」

【参考資料】
・「増える環境過敏症」(読売新聞 2011.9.8、9.9、9.13、9.14、9.15)


※健康参考:首こり、肩こりのサイト
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アジアで医療市場が拡大

2011年08月29日 | 病気・アレルギー
アジアでは、食の欧米化が進んでいます。
このために、生活習慣病になる人が増えています。特に増加傾向にあるのが中国です。
中国では、実に10人に1人以上が生活習慣病で、病気で亡くなる人の約8割を占めるとも言われています。

世界保健機構(WHO)によると、2008年までの4年間で中国の心臓病死は44%、脳卒中死は17%増加しています。また、現在、糖尿病患者は9千万人を超えています。(2011.8.24朝日新聞)

中国では今後、医療費は急増するものと思われます。製薬業界では、売上げ規模が2006年の200億ドル(世界の約3%)から2020年には6倍超の1300億ドル(同1割)に増えると見込んでいます。
食の欧米化に加え、大気や水といった環境の悪化や食品汚染なども健康の悪化に拍車をかけます。

日本よりも中国で有名な加藤嘉一自氏は、中国人の自己主張の強さについて、「自分と周囲が幸せならばいいという、中国人の無関心と個人主義の表れ」だと分析しています。(2011.8.28朝日新聞)
多発する食品添加物の違法使用も、自分さえ儲ければいいといった同様の個人主義によるものかもしれませんが、結果的に食品汚染を助長しています。

そして日本は、このような中国から多くの食料品を輸入しています。
また、地理的位置から、多くの汚染物質が大気に乗って流れ込んでいます。

【加藤嘉一氏の著書】
われ日本海の橋とならん
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


【参考資料】
・「医療サービス アジアに照準」(朝日新聞2011.8.24)

※首こり、肩こりのサイトをリニューアルしました。
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スーパー耐性菌が世界中で急速に拡大

2010年06月14日 | 病気・アレルギー
日本ではあまり話題に上っていませんが、最近、「スーパー耐性菌」が世界中で急速に増えています。

スーパー耐性菌とは、現在あるどのような薬に対しても耐性のある(どの薬も効かない)菌で、10年ほど前から出現しています。
専門家の間では、世界中で拡大するのは時間の問題だと言われています。

日本では、昨年7月に米国で事故にあった20代の男性が帰国して入院した際にはじめて発見されています。

このスーパー耐性菌の急激な拡大の理由は、専門家によると
①感染力が強い。
②耐性遺伝子を他の菌に渡せるため、耐性能力の拡散が加速
③人が地球規模で移動
④人工呼吸器や持続点滴など、菌が院内感染しやすい高度医療が普及

(朝日新聞 2010.6.8)
などのいくつかの要因が重なったことにあるようです。

特に、②で示したように、複数の耐性遺伝子を取り込み、これらの遺伝子をグラム陰性菌というグループの中では自由に受け渡すことができるので、急速に広がりやすいという深刻な問題があります。

ただ、このスーパー耐性菌は今のところ弱毒性なので、仮に感染しても健康な人であれば発病しません。逆に、免疫力の落ちた人が感染すると、治療の方法が無いために死にいたる可能性が高くなります。

また、前述したように感染力が強いので、スーパー耐性菌を持った健康な人が世界中にその菌を拡散撒き散らし、急速に感染を拡大させる恐れがあります。

これまで、新たな菌が発生すると、その都度それに対する薬剤が開発されるということが繰り返されてきましたが、菌が薬剤に耐性を持ってくると、いよいよ新たな薬剤の開発は難しくなり、深刻な事態にいたることが予想されます。

日頃から、免疫力を高める食事や規則正しい生活を送ることが大切です。


【主な参考文献等】
・スーパー耐性菌の脅威(朝日新聞2010.6.8)

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がん(癌)になる人、治る人

2009年04月30日 | 病気・アレルギー
がん(癌)で亡くなる人が増えています。
医学は年々進歩しているのに、今や亡くなる人の約3割は「がん」です。当然、死因別でも1位です。私の周りでもがんで入退院を繰り返している上司や、がんで亡くなった人が多くなっています。

ちなみに、厚生労働省の平成17年の調査では、死因の第2位は心疾患(心臓病)で全死亡数の約16%を占め、第3位が脳血管疾患(脳卒中12.3%)、第4位が肺炎(9.9%)と続きます。

どうして、「がん」は減るどころか逆に増えているのでしょうか?

一般的に、「がん」は、食生活の欧米化(肉食等、高脂肪の食事)や喫煙などが原因といわれていますが、果たしてそれだけでしょうか?

確かに食生活の変化も大きな原因のひとつでしょうが、その他にもいろいろな原因がありそうです。また、喫煙しないのに肺がんを発症する人も多くなってます。

これまで私の周りで、がんになった人や、がんの治療で入退院を繰り返している人、がんで亡くなった人を見てみると、いくつかの特徴があります。

その主な特徴とは?
■すべてを医者(西洋医学)に頼っている。
■「がん」は早期発見・早期治療(手術)が最善だと思っている。
■術後の(食生活を含む全般的な)生活習慣を改めようとしない。
ストレスを溜めやすく、それを解消するのが不得手。

自分の体を他人(医者)任せにしたばかりに、腫瘍の切除や放射線治療で、いたずらに体力を消耗したり、がんの増殖・転移を促進している人も少なからずいると思います。
また、がんはそれまでの生活習慣の蓄積で発症したという考えが無くて、「病院で治療しているから」と、日常生活のパターンや心の持ち方を改めないばかりに、病状の悪化を招いている人も多いようです。

ちなみに、私の父は約30年前に肝臓がんを発症し余命を宣告されたにもかかわらず、放射線治療開始直前に本人や家族の意志で強引に退院して、食生活の改善や運動などで見事に完治しました。

その後の病院の追跡調査で、「いつお亡くなりになりましたか?」との問い合わせが家族にあったようですが、元気に生きていると聞いてさぞ驚いたことでしょう。
父は、物事にクヨクヨ悩むタイプでなく、これと決めたら徹底的に努力するタイプだったのも奏功したのだと思います。

がんに関する情報は、現在巷にあふれていますが、それらの多くは病気をある側面からしか見ていないものが多いようです。
仮にがんが発見されても、医師の診断だけを鵜呑みにしないで、自身の体の変化に耳を澄ましこれまでの「体と心の生活習慣」を振り返って、原因を探り、根本的な改善について検討することが大切だと思います。


「ガンも退散する意外な健康法」として興味深い書籍(マニュアル)がネットで販売されていますので、姉妹ブログ「35歳からの健康応援ブログ」「がん(癌)も治す健康法」の文末で紹介しています。興味のある方は、説明文だけでも読んでみてください。末期がんについても書かれています。
「100歳まで生きられる方法~ガンを治す、ガンにならない方法~長寿の秘訣」
 がん(癌)も治す健康法


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難病(特定疾患)と難治性疾患克服研究事業

2008年09月03日 | 病気・アレルギー
医学が進歩しているにもかかわらず、人間やペットの原因不明の難病が増えています。これは、生活が便利になった反面、化学物質の増加や食生活習慣の変化等で、免疫系のバランスが崩れていることにも原因があるようです。
(財)難病医学研究財団では、難病情報センター事業としてホームページ上で関連情報の提供等を行っています。

[難病とは](参考:難病情報センター ホームページ
「難病」は、医学的に定義された病気の名称ではなく、治療がむずかしく、慢性の経過をたどるいわゆる「不治の病」に対して社会通念として用いられてきた言葉です。難病であるか否かは、その時代の医療水準や社会事情によって変化します。

昭和47年に、厚生省(現厚生労働省)は難病対策要綱で、難病対策として取り上げるべき疾病の範囲を次のように定めています。

(1) 原因不明、治療方法未確立であり、かつ、後遺症を残すおそれが少なくない疾病(例:ベーチェット病、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス)
(2) 経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家族の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病(例:小児がん、小児慢性腎炎、ネフローゼ、小児ぜんそく、進行性筋ジストロフィー、腎不全(人工透析対象者)、小児異常行動、重症心身障害児)

そして対策の進め方として、「調査研究の推進」、「 医療施設の整備」、「医療費の自己負担の解消」の三点を柱として考えています。(ただし、すでに別個の対策の体系が存するものについては、この対策から除外)

[特定疾患とは](参考:難病情報センター ホームページ)
「特定疾病」とは、難病のうち、原因不明が不明で治療が極めて困難であり、病状が慢性化し、後遺症が残って社会復帰が極度に困難か不可能であり、医療費や介護等の負担が大きく、また症例が少ないために全国的規模での研究が必要な疾病のことをいいます。
2008年9月現在、特定疾患には123疾患があり、そのうち45疾患が医療費の公費負担助成対象となっています。

特定疾患(123疾患:難治性疾患克服研究事業対象疾患)一覧

医療費が公費負担助成の対象疾患(45疾患:特定疾患治療研究事業対象疾患)


[特定疾患に指定されない化学物質過敏症]
特定疾患に指定される疾患は年々増えていますが、最近増えている化学物質過敏症については、いまだに指定されていません。化学物質過敏症とは、過去にかなり大量の化学物質の暴露を一度受けた後、あるいは長期にわたって少量の化学物質の暴露を受けた後に、きわめて微量の同種または同系統の化学物質に対して現れることのある免疫反応のような症状です。

化学物質過敏症を発症した人の中には、内装材や洗濯物、隣家から入ってくる空気などに含まれる微量の化学物質の影響で家の中に住めずに改装した車中に寝泊りしたり、公共交通機関の中や病院内の化学物質に反応して通院さえもできない人がいます。

化学物質過敏症については、過去ブログも参照してください。
→過去ブログ「化学物質過敏症」

また、原因不明で全身や特定の部分が痛む線維筋痛症に悩む人は、200万人に上るとも言われていますが、これも特定疾病に指定されていません。

厚生労働省は2009年度から、研究費を助成する難病を研究者からの公募で選ぶ方針のようです。一般的に公募による研究とは、研究者自らが、研究対象の疾病を決めて行うもので、研究の性格から、これまでにある程度のデータの集積や知見が得られていることが前提条件になるのではないかと思います。その場合、発症者が多くても、研究の俎上に上らない難病が出てくる可能性があります。

疫学的調査等に基づいて、原因不明で疾病者数の多い難病については、その研究を促進するために国が研究する疾病を指定して、指定公募や応募による研究事業も進める必要があると思います。



【主な参考文献等】
・「化学物質過敏」手つかず(医療ルネサンス 変わる難病対策)、読売新聞 2008.8.29
難病情報センター ホームページ


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高齢者は避けた方がよい薬がある!!

2008年08月04日 | 病気・アレルギー
人は、歳をとることによって大なり小なり複数の病気を持つことが多くなります。このために、それぞれの病気に応じ、複数の薬を服用する場合が多くなります。特に、高齢者の場合には新陳代謝が低下しているため、多種類の薬を服用した場合、副作用の危険が高くなります。

国立保健医療科学院の今井博久疫学部長らの研究チームは、2008年4月に「高齢者は避けて欲しい薬のリスト」を公表しました。同学院のホームページでも公開されていますので、65歳以上の方やそれらの家族は参考にされることをおすすめします。

国立保健医療科学院 疫学部
  http://www.niph.go.jp/soshiki/ekigaku/

高齢者は避けて欲しい薬のリスト(2008年4月1日付新聞掲載)
  http://www.niph.go.jp/soshiki/ekigaku/BeersCriteriaJapan.pdf


公開情報は、「表1 高齢者において疾患・病態によらず一般に使用を避けることが望ましい薬剤」46種類と「表2 高齢者における特定の疾患・病態において使用を避けることが望ましい薬剤」25種類に分かれています。それぞれの薬剤について、疾患・病態(表2のみ)、代表的な商品名、問題点、重篤度等が書かれています。

どのような薬も基本的には毒であり、できるだけ使用しないに越したことはありませんが、やむを得ず服用する際は、副作用の度合いを確認することが大切です。



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きれい好きは病気のもと

2008年01月03日 | 病気・アレルギー
私たちの生活は、非常に便利になった反面、病気にかかりやすい体質になっています。これは、酸化防止剤や防腐剤などの食品添加物を使用した加工食品を食べ、抗菌や除菌仕様の製品に囲まれて生活することなどによって、免疫力が低下していることが大きな原因のひとつです。

カイチュウ博士としても有名な「病気に強い人、弱い人」の著者である東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授は、NHKのラジオ番組で、きれい好きな生活が行き過ぎると人間に必要な微生物まで殺してしまい、結果として病気になりやすくなるという意味の話をしています。以下、このラジオ番組での内容を中心に紹介します。


病気に強い人、弱い人 腸内細菌叢が寿命を決める
藤田 紘一郎
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薬用石鹸や合成洗剤で1日に何回も手を洗う人は、人間にとって害を及ぼすウイルスなどが体内に入ることを阻止するはずの皮膚常在菌までも殺してしまいます。平常時から薬用のうがい薬でうがいをする人も同様です。また、トイレで1日に何度もウォシュレットでお尻を洗浄する人は、お尻の周りが酸性から中性に変わってしまって、ばい菌に対する免疫力が低下します。

藤田教授は、人間を構成する細胞は1万年前とまったく変わっておらず、免疫の70%は腸内細菌が作っているといいます。そして、この腸内細菌を増やすためには、以下のことが大切だといいます。

・食品添加物の入った加工食品をできるだけ控える。
・穀類や豆類、果物、野菜類を多く食べる。


私たちは、添加物をまったく排除した生活を送ることは不可能ですが、購入の際にできるだけ添付されている原材料表示を確認することが必要です。また、穀類や野菜等の購入に際しては、有機無農薬、減農薬などのものを選ぶことも大切です。さらに、抗菌や除菌を施した商品は、免疫力を弱めることを認識すべきでしょう。
(食品添加物については、過去ブログ「その食品添加物は安全?」をご覧ください。)


その他、昼間に太陽の光を浴びると、その12時間後に体内からメラトニンが出てぐっすり眠れるので、免疫力が上がるとも言われており、自然の摂理に従った規則正しい生活も大切です。


【関連ブログ】
その食品添加物は安全?
抗菌加工製品は安全か?


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ポリープは早期発見、早期治療!!

2007年05月13日 | 病気・アレルギー
私事ですが、健康診断による2日分の便潜血検査で1日目の便中に出血が確認され、大腸内視鏡検査の結果、ポリープが発見されました。排便の際に時折、トイレットペーパーに鮮血が付着していることがありましたが、痔とばかり思っていたので、ポリープが発見されてびっくりしました。

私の浅はかな知識では、腸内からの出血の場合、便として排出される時点では便の色が黒いものだと認識していましたが、今回ポリープが見つかった直腸部(肛門に近い部分)のように鮮血の場合もあるようです。ポリープはすでに24ミリにまで成長しており、担当医の話では、5年以上も前にできたものだろうとのことでした。

通常は、内視鏡検査に引き続いてそのままポリープの切除手術が行えるのですが、あいにく4日後に出張が入っていたため、後日、日をあらためて手術しました。手術の2週間後に組織検査の結果を伺ったところ、ガン化の形跡は無いとのことでホッと胸をなでおろしたところです。

実を言うとちょうど1年前の健康診断でも便中に出血が確認され、内視鏡検査を受けるよう指導を受けていたのですが、「痔だろう」と高をくくって放置していたのです。それと内視鏡検査そのものに不安があったというのも本音です。

しかし、内視鏡検査は、検査前の下剤(2リットル)による腸内洗浄が少々大変ですが、前日までは通常の生活で、手術当日に自宅で下剤を服用して腸内洗浄するという方法でしたので、トイレに行く回数が8回程度と多い割には、比較的楽でした。検査そのものは至って簡単で、15分程度ですみました。

日をあらためて行ったポリープの切除も15分程度で、まったく痛みを感じることなく、切除後のクリップによる処置を画面で見る余裕もありました。手術直後は、出血が止まらなかった場合の危険性を考慮して一晩だけ入院しましたが、問題が無かったため翌朝には退院しました。

術後の1週間の注意事項は、『禁酒、刺激物の摂取の禁止、出張の禁止、お腹に力を入れるような仕事をしない。排便時に力まない。』などで、とりたてて難しいものはありません。半月余りが経過した現在、まったく問題のない生活を送っています。

私の場合、幸いにもガンの形跡はなかったのですが、そのまま放置していればガンになる可能性は十分あったようです。なお、大腸は、盲腸から直腸の部分までをいいますが、ガンができる部分によって直腸ガン、結腸ガン(盲腸と直腸を除いた結腸部分のガン)などとよばれます。

通常、大腸ガンの場合、ある程度進行するまで自覚症状はほとんどなくて、排便時に便が黒いとか、便中に血が混ざっていて気がつくことが多いようです。ただし、私の場合のように、鮮血であっても素人の診断で痔だと決め付けては危険です。直腸部から出血している可能性も十分考えられます。(現在、日本人の3人に1人は痔であるとも言われているようですが...)

大腸ガンの原因には、遺伝的なものと環境的なものがありますが、最近は特に食生活が欧米化して、動物性脂肪やタンパク質の摂取が増えたことによる食の環境変化に起因するものが増えているようです。動物性脂肪などの食事が増える一方で炭水化物や食物繊維の多い野菜などの摂取量が減っているために、大腸内に便が滞留して腐敗しやすくなっています。ちなみに、遺伝的な要因が大腸ガンに占めるのは5%程度のようです。

また、肉食だけでなく、塩分の摂り過ぎや日常的な飲酒も大腸ガン発生の原因となり得るという調査結果もあるようですので注意が必要です。担当医の話では、私が思っていたように、食品添加物などに含まれている合成化学物質の影響も考えられるとのことでした。
このように、食生活に対する注意は非常に重要です。

ただ、大腸ガンは、今まで書いたように他の種類のガンに比べて、早期発見、早期治療のメリットが大きいものです。まず、内視鏡検査でポリープが発見された段階で切除することで予防が可能です。また、仮にガンになっていても粘膜内ガンのように早期のものであれば手術によってほとんどの場合、完治するようです。

大腸ガンが心配な方は、ガンの予防のために、2~3年に1回程度は内視鏡検査をされることをおすすめします。ただし、ごく稀にポリープの段階が無くて大腸ガンになるケースもあるようです。

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