テレビ取材を受けましたが、視聴率を上げるための巧妙な手口に乗せられ、あやうく番組の捏造に加担するところでした。その巧妙な手口とは......
私たちのまわりには、さまざまな情報があふれています。そして、これらの情報の多くは意図的な目的をもって作られています。これは、企業の宣伝に限らず、ワイドショーや報道番組でも同様です。関西テレビ「発掘!あるある大事典Ⅱ」の納豆ダイエットなどは、その典型的な例だといえます。
私は今回、会社として某テレビ局の取材を受け、あやうく番組の捏造に加担するところでした。番組制作会社の手口はとても巧妙なため、取材される側はその意識はなくても、知らず知らずのうちにその術中にはまってしまっていたというパターンが多いのではないでしょうか。
番組制作会社の常套手段のひとつは、『視聴者に分かりやすくするため』という大義名分のもと、あの手この手を使って表現するというものです。取材内容に関して具体的なことは書けませんが、今回は、明らかに比較するベースが異なる日本とC国のものを無理やり比較して、視聴者にC国の技術力が低いという認識を持たせようという意図が見え隠れしていました。テレビの映像はどんどん流れていくため、その情報について視聴者は論理的に考える時間が無く、情報提供側の誇張した強烈なイメージだけしか残らない場合が多いのです。
取材のための電話による事前打合せでは、技術的な比較をするための土俵が同じではないにもかかわらず、制作会社のディレクターは、延々30分にもわたって『視聴者に分かりやすく説明するために』という言葉を幾度となく用いて、比較映像を撮るような台本作りへ持っていこうとしてきました。このようなやり取りの中で、私はとうとう堪忍袋の緒が切れて、怒鳴って電話を切りました。それ以降この方法について、ディレクターからは話はありませんでしたが、編集の過程でナレーションを入れるなどの方法で優劣を比較する可能性は否定できません。
常套手段の方法の二つ目は、『権威ある人、有名な人』を番組で利用するというものです。たとえば、健康器具や健康食品の宣伝などでは、「○○大学△△教授もその効果を確認!!」とか「□□博士の研究結果では・・・・」などの表現がよく使われますが、これは、専門家の権威を利用したものといえます。また、芸能人や著名人を使って安心感や親近感をもたせることもよく行われています。
今回の取材の場合、大学教授を登場させて番組そのものの信憑性を高めようという意図が見え見えでした。この教授は、今回の取材に関する技術についてはほとんど専門的な知識を持っておらず、聞きかじり程度の知識しかありません。
技術的な部分の取材では、ディレクターが大学教授と私にさまざまな質問を行い、最終的にはこの教授に対して、「これまでの話をまとめて話してください。」と指示を出すのです。要するに、最終的に教授がもっともらしく話ができるように、事前の質問のなかで回答を集約していく方法をとっているのです。
このような取材方法をとったために、わずか4~5分の放映時間にもかかわらず、取材には3時間余りも要しました。
たとえこの教授に知識が無くても、視聴者は、「大学教授の言うことだから」ということでその話を信じます。また、編集の過程でナレーションや別の映像を挿入することで、最終的には回答者の意図とはまったく異なる番組に仕立てることも可能です。
今回取材を受けた番組は全国の民放で放送されると思われ、取材内容が意図的な目的で使われ視聴者に誤解を与えることになりはしないかと大変憂慮しています。
インターネットやテレビ、新聞、チラシなどでは、視聴率や購読率、商品の購買意欲などを高めるため、さまざまな手段を使っていますが、その方法がいかに巧妙化しているかを今回、痛切に感じました。
私たちは、賢い生活者、消費者になるために、また自分自身を守るために、
・ひとつの情報のみで判断しない。常に複数の情報に基づいて客観的に評価する。
・情報には表と裏があるという意識を持つ。
(健康情報などでも、ある一面のメリットだけを強調したものが多い。)
・権威やデータなどの根拠をむやみに信用しない。
・取材やインタビューを受ける際は、慎重に検討する。
などに留意することが必要です。
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私は今回、会社として某テレビ局の取材を受け、あやうく番組の捏造に加担するところでした。番組制作会社の手口はとても巧妙なため、取材される側はその意識はなくても、知らず知らずのうちにその術中にはまってしまっていたというパターンが多いのではないでしょうか。
番組制作会社の常套手段のひとつは、『視聴者に分かりやすくするため』という大義名分のもと、あの手この手を使って表現するというものです。取材内容に関して具体的なことは書けませんが、今回は、明らかに比較するベースが異なる日本とC国のものを無理やり比較して、視聴者にC国の技術力が低いという認識を持たせようという意図が見え隠れしていました。テレビの映像はどんどん流れていくため、その情報について視聴者は論理的に考える時間が無く、情報提供側の誇張した強烈なイメージだけしか残らない場合が多いのです。
取材のための電話による事前打合せでは、技術的な比較をするための土俵が同じではないにもかかわらず、制作会社のディレクターは、延々30分にもわたって『視聴者に分かりやすく説明するために』という言葉を幾度となく用いて、比較映像を撮るような台本作りへ持っていこうとしてきました。このようなやり取りの中で、私はとうとう堪忍袋の緒が切れて、怒鳴って電話を切りました。それ以降この方法について、ディレクターからは話はありませんでしたが、編集の過程でナレーションを入れるなどの方法で優劣を比較する可能性は否定できません。
常套手段の方法の二つ目は、『権威ある人、有名な人』を番組で利用するというものです。たとえば、健康器具や健康食品の宣伝などでは、「○○大学△△教授もその効果を確認!!」とか「□□博士の研究結果では・・・・」などの表現がよく使われますが、これは、専門家の権威を利用したものといえます。また、芸能人や著名人を使って安心感や親近感をもたせることもよく行われています。
今回の取材の場合、大学教授を登場させて番組そのものの信憑性を高めようという意図が見え見えでした。この教授は、今回の取材に関する技術についてはほとんど専門的な知識を持っておらず、聞きかじり程度の知識しかありません。
技術的な部分の取材では、ディレクターが大学教授と私にさまざまな質問を行い、最終的にはこの教授に対して、「これまでの話をまとめて話してください。」と指示を出すのです。要するに、最終的に教授がもっともらしく話ができるように、事前の質問のなかで回答を集約していく方法をとっているのです。
このような取材方法をとったために、わずか4~5分の放映時間にもかかわらず、取材には3時間余りも要しました。
たとえこの教授に知識が無くても、視聴者は、「大学教授の言うことだから」ということでその話を信じます。また、編集の過程でナレーションや別の映像を挿入することで、最終的には回答者の意図とはまったく異なる番組に仕立てることも可能です。
今回取材を受けた番組は全国の民放で放送されると思われ、取材内容が意図的な目的で使われ視聴者に誤解を与えることになりはしないかと大変憂慮しています。
インターネットやテレビ、新聞、チラシなどでは、視聴率や購読率、商品の購買意欲などを高めるため、さまざまな手段を使っていますが、その方法がいかに巧妙化しているかを今回、痛切に感じました。
私たちは、賢い生活者、消費者になるために、また自分自身を守るために、
・ひとつの情報のみで判断しない。常に複数の情報に基づいて客観的に評価する。
・情報には表と裏があるという意識を持つ。
(健康情報などでも、ある一面のメリットだけを強調したものが多い。)
・権威やデータなどの根拠をむやみに信用しない。
・取材やインタビューを受ける際は、慎重に検討する。
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