環境と体にやさしい生き方

環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。

eco検定(エコ検定)の受験者が増加

2009年02月19日 | 環境問題
環境社会検定試験(eco検定・エコ検定)については、これまでも下記のブログで書いています。
どこまで知ってる?環境の基礎知識(2007.5.21)
eco検定(エコ検定)に合格(2007.9.1)
eco検定でモチベーションアップ(2007.12.18)

エコ検定は、東京商工会議所などが主催となって行う試験で、同会議所のホームページでは、『eco検定』について下記のように紹介しています。
eco検定とは
社会と環境を考える“人”のために
環境に関する技術やモノづくりは日々研究が進み、社会としてのシステムづくりも着々と進められています。しかし、それらを動かし、享受するのはまさに“人”です。環境に対する幅広い知識をもち、社会の中で率先して環境問題に取り組む“人づくり”、そして環境と経済を両立させた「持続可能な社会」を目指すのが「環境社会検定試験®(eco検定)」です。

このため、検定試験は、深い知識よりも広くて浅い知識を問う問題が多く、基本的な知識を身に付けるのに最適な内容となっています。また、現在自分がどの程度環境について理解しているのかを確認するのにも、参考になると思います。

検定試験は、第1回目が2006年10月15日に実施され、その後、07年、08年に各2回、合計5回行われています。(2009.2現在)
昨年(2008年)の試験結果は次のようになっています。

【第4回】(2008.7.20)
 受験者数
  16,426人
 実受験者数
  14,983人
 合格者数
  11,942人
 合格率
  79.7%


【第5回】(2008.12.21)
 受験者数
  24,171人
 実受験者数
  22,018人
 合格者数
  14,267人
 合格率
  64.8%


これまでの受験者総数は74,276人、合格者数は53,754人となっています。
最近、企業が社員の環境に対する意識を高め、これを業務に活かす目的で、環境教育用のツールとして利用する傾向にあるようです。

世界的な経済不況で、新しい視点で従来のビジネスを見つめ直す企業や新しい事業の創出を模索している企業が増えてきていることのあらわれではないかと思います。
なお、今年のeco検定試験の日程は、下記のようになっています。

【第6回】
 試験日 7月26日(日)
 申込登録期間 個人:5月12日(火)~6月12日(金)
        団体:5月12日(火)~6月10日(水)

【第7回】
 試験日 12月20日(日)
 申込登録期間 個人:10月6日(火)~11月6日(金)
        団体:10月6日(火)~11月4日(水)


これまでの断片的な環境問題の知識を整理して理解するのにも最適な検定試験です。まだ受験されていない方にはオススメの検定試験です。
参考の教材には次のようなものがあります。


改訂版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト
東京商工会議所
日本能率協会マネジメントセンター

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2008年版 環境社会検定試験eco検定過去・模擬問題集

日本能率協会マネジメントセンター

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[改訂新版] eco検定ポイント集中レッスン
サスティナビリティ21
技術評論社

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パーフェクト図解! eco検定 合格ブック
ユニバース
日本実業出版社

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【主な参考資料】
東京商工会議所 検定試験情報 環境社会検定試験®(eco検定)
・「受験者数順調に伸ばす「eco検定」教育ツールとして生かす企業増加」日経エコロジー(2009.03号)

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ついに体細胞クローン牛・豚が流通か?

2009年02月10日 | 環境問題
過去に2回ほどクローン技術について書いています。
クローン家畜流通の時代がやってくる?(2008.6.9)
クローン食品は安全か?(2008.6.16)

そして、ついに1月19日(2009年)、内閣府食品安全委員会の専門家作業部会は、国内外の200を越す文献などを調査した結果、体細胞クローン技術でつくられた牛と豚は「一般の繁殖技術で生産した牛・豚と同じ安全性を持つ」との報告書を発表しました。

今後、この報告書が基になって健康影響評価書が作られ、食品安全委員会が厚生労働相に答申し、厚生労働相が体細胞クローン由来の食品の流通を認めるかどうかを最終判断することとなっています。このままいくと、流通が認めれる公算は極めて大きいと考えられます。

これまでの2回の上記関連ブログで書いてきたように、体細胞クローン技術は、受精卵クローン技術よりも安全性に疑問が残るものです。しかし、今回、このような結論が報告書としてまとめられたのは、下記の3つの理由が大きく関係しているように思われます。

・米国食品医薬品局(FDA)が2008年1月15日に、体細胞クローン家畜から生産された食品について、「肉、乳製品とも従来の家畜と変わりがない」として、世界で初めてこれらの食品の販売を認可したこと。

・米国だけでなく欧州食品安全機関(EFSA)でも安全性に問題がないと発表するなど、他の多くの国でも同様の判断がなされつつあること。

・近い将来、米国からのクローン家畜による食品の輸入問題が生じた場合に備えて、国内法を整備しておくと必要があること。


そのようなことから私は、今回の報告書の結論は、クローン技術に関する海外の環境の変化に追随しただけとしか考えられません。

クローン由来食品については、消費者の抵抗感が強く、仮に流通が認可されても商業ベースには乗らないだろうと考える人もいるかと思いますが、最も怖いのは、消費者がそれと知らずに購入する可能性があるということです。

たとえば、現在、日本では受精卵クローン牛の肉や乳の販売は認可されており、その際の表示義務は無く任意となっています。また、表示する場合でも「Cビーフ」や「受精卵クローン牛」の名称にすることになっています。任意のため、表示する業者はまずいないでしょうし、仮に表示しても「Cビーフ」で受精卵クローン牛由来とわかる人はほとんどいないというのが現状なのです。

今後、仮に体細胞クローン由来の牛や豚の流通が容認された場合でも、最低限、購入者がだれでも識別できる表示システムの導入が必要不可欠です。


【参考記事】
・asahi.com クローン牛・豚「安全性問題なし」 食品安全委報告へ
 http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY200901190317.html



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メタボ健診の疑問がさらに明確に?

2009年02月02日 | 暮らし全般
以前、現在のメタボ健診のあり方に疑問を投げかけたブログ記事「メタボ基準は産官学の癒着の産物?」(2008.8.27)を投稿しましたが、このたびの厚生労働省研究班の調査で、これを裏付けるような?結果がでています。

この調査結果に基づく推計によると、がんや心筋梗塞などの循環器疾患を起こさないで今後の10年間を生きる可能性が最も高いのは、「禁煙、月1~3回の飲酒、BMI25~27」の人であることが判明しました。
(参考記事:毎日jp<長生き>禁煙・節酒に「太め」メタボ健診に疑問・・・厚労省


なお、BMI(肥満指数、Body Mass Index)とは、肥満の判定にが使われているもので、下記の計算式から求められます。

BMI=体重kg÷(身長m×身長m)

また、日本肥満学会の定めた肥満度の判定基準は、次のようになっています。

■肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)
 低体重(やせ) :18.5未満
 普通体重    :18.5以上 25未満
 肥満(1度)  :25以上 30未満
 肥満(2度)  :30以上 35未満
 肥満(3度)  :35以上 40未満
 肥満(4度)  :40以上
(参考:厚生労働省「肥満って、どんな状態?」

これらのことから、長生きするには、BMIだけでなく、禁煙や節酒も重要な要素であることがわかります。また、日本肥満学会が定めた肥満(1度)の部類に入る、やや「小太り」の方が長生きするという結果になっています。
米国の研究でも、小太りの体型(判定基準:肥満 1度)の人の方が死亡率が低いという調査結果が出ているようです。

また前出の記事によると、
調査対象年齢の人が、10年間にがんか循環器疾患を起こすか、死亡する可能性が最も高いのは、男性が「1日40本以上喫煙、週に日本酒2合相当以上の飲酒、BMI30以上」、女性が「喫煙、同1合相当以上の飲酒、BMI30以上」だった。

となっていますので、該当する人は注意が必要です。



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