環境と体にやさしい生き方

環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。

砂糖と油脂が健康を阻害!!

2007年11月12日 | 食生活等
加工食品には多くの砂糖と油脂が使用されており、これらの摂りすぎが健康を害しているということは、多くの医師や専門家が指摘しています。この度(2007年9月24日)発行された書籍「美味しい食事の罠 砂糖漬け、油脂まみれにされた日本人」もその一つです。著者の幕内秀夫氏は栄養管理士で、日本国内の伝統食や民間食療法について研究し、フーズ&ヘルス研究所の代表や学校給食と子どもの健康を考える会の代表も務めています。

美味しい食事の罠―砂糖漬け、油脂まみれにされた日本人 (宝島社新書 246)
幕内 秀夫
宝島社

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幕内氏は、安い食事ほど油脂と砂糖でごまかされていると言います。油脂を使うことで、そのコクのある味が素材の味をごまかして美味しくさせています。また、砂糖を多く使うことで甘く調理された料理は、その甘さゆえに食べ始めたらもっと食べたくなります。

また著者は、食費にあまりお金をかけていない人ほど、油脂と砂糖をたくさん食べている傾向にあるといいます。街中にあふれるコンビニエンスストアでは、利益率の高い惣菜コーナーを拡充する傾向にありますが、ここに並んでいる弁当やサンドウィッチで手軽に食事を済ませる人が増えています。これらの惣菜には、油脂と砂糖がふんだんに使われています。

経済の原理からいうと、業者は、できるだけ安い食材を使って美味しくて満足感を味わえる食品を作ることで利益を追求しています。食品原料の高騰が続き、その価格を丸ごと商品価格に転嫁できなければ、鮮度の落ちた安い食材を油脂や砂糖でごまかす業者も多くなる可能性があるのではないかと思います。


日本人の平均寿命は全体的に高くなっていますが、地域的に見てみると大きな変化が現れています。前述の幕内氏はその著書で、平均寿命の県別順位で沖縄県の男性が前回調査の4位から26位に転落(※)した内訳を書いていますが、これによると、50歳以上の死亡率は全国平均を下回っているのに、50歳以下は全国平均を上回っています。つまり、高度経済成長期以降の食の欧米化の中で育った沖縄の人たちは、平均寿命が低下しているのです。
(※厚生労働省大臣官房統計情報部・平成12年都道府県別生命表の概況による平成7年と12年の比較)

沖縄は、人口10万人あたりのハンバーガーショップの普及率が全国トップといわれており、2006年の総務省の「家計調査年表」では、油脂にかけている費用も全国平均の4,312円に対し、その約1.5倍の6,266円で全国一となっています。また、沖縄の男性の約半数(46.9%)は肥満だと言われています。(前述「美味しい食事の罠」より)
しかし、このような状況は沖縄に限ったことではなく、製造・販売会社にとって経営効率がよく、消費者の嗜好性を高めた「油脂と砂糖にまみれた食品」は増える一方です。


それでは、美容と健康に気をつけてダイエットしている女性は、本当に健康でなのでしょうか?このような女性の中には、ご飯を食べずに、菓子パンやマーガリンをたっぷりつけた食パンを主食にして、サラダにはたっぷりのドレッシングをかけている人も多いのではないでしょうか?また、ファーストフードで簡単に食事を済ませてしまう場合も多いのではないかと思います。
 
油脂は、もっとも酸化が進みやすい食物です。一般的に市販されているオイルの多くは、「溶剤抽出法」といって、原材料にヘキサンという化学溶剤を入れてドロドロにしたものを加熱し、油を溶けさせたうえでさらに高圧・高熱下で溶剤だけ蒸発させるというやり方で作られています。この方法で抽出された油は、「トランス脂肪酸」という体にとって非常に悪い成分に変わってしまうので、腐敗しないかわりに、体に害を与える成分が含まれています。

マーガリンは、このトランス脂肪酸を多く含んでいます。マーガリンの原材料である植物油は、もともと溶剤抽出法で抽出されたトランス脂肪酸を含んだ油ですが、これに水素を添加し、不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に人工的に変化させているのでマーガリンは植物油であるにもかかわらず固まっています。
マーガリンと同じくらい多くのトランス脂肪酸を含む油に「ショートニング」があり、スナック菓子(クッキーやスナック類)やファストフード(フライドポテトなど)に使われています。


砂糖や油脂の摂り過ぎによる健康上の問題は、すぐに現れずに中高年になってから様々な病気として現れます。また、これらの病気を発症する年齢は徐々に早まってきています。私たちは、もっと古くからの日本食の良さを見直して、意識して油脂や砂糖を控えた食生活を送る努力をすべきでしょう。その際、主食の米については、栄養価の高い玄米の利用をお奨めします。この場合に注意したいのは、農薬や化学物質は「ぬか」の部分に蓄積されやすいので、有機無農薬のものを選ぶということです。また、玄米に押麦、あわ、きび、アマランス、ひえ、そば米、はとむぎ、キヌアといった雑穀の中から5種類ほど選んで混ぜたものを主食にすることもおすすめです。

どうしても白米が食べたい、玄米は食べにくいという人でも、白米に玄米や雑穀を混ぜて食べるだけで、便通が格段によくなります。太りすぎの人は老廃物が排出されて適正な体重に近づきます。一方、やせ型の人は、栄養の吸収率が高まり体重がふえてきます。
 
食生活については、下記ホームページにも詳しく紹介しています。
「環境と体にやさしい生き方-快適健康生活」


【参考文献】
・「美味しい食事の罠」 幕内秀夫著 宝島社 2007.9.24発行
・「病気にならない生き方」 新谷 弘実 サンマーク出版 2005


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