食品添加物については、下記の過去ブログで「アレルギー性や発がん性が疑われるものや、遺伝子損傷性、染色体異常、催奇形性などのさまざまな障害を引き起こすものが少なくない。」ということを書きました。
その食品添加物は安全?(2007.2.10)
この食品添加物に関して、この度、衝撃的な本「悲しき国産食品 中国産の食品添加物に抱きしめられて」が出ました。まさに「暴露本」ともいうべきものです。
著者の小薮浩二郎氏は食品メーカーの研究室長でありながら、厚生省や食品業界を敵に回すような内容の本を、「クビ」を覚悟で書かれています。
著者の正義感あふれる決意に心から敬意を表します。
この「悲しき国産食品」では、私たちの食生活に直結する食品添加物について具体的な事例をあげながら、消費者として注意すべき事柄も詳しく解説しており、是非一読されることをおススメします。
著者は、ほとんどの食品メーカーには添加物のプロがおらず、添加物メーカーと小売の間に挟まって、双方の言いなりだといいます。
そして近年、小売の厳しいコストダウンに応じるために、国内で流通する食品の多くに安価な中国産添加物が使われているといいます。
また、信じられないことですが、食品メーカーに添加物の知識を有した人が少ないために、効果のない添加物まで買わされている場合があるといいます。
著者は、食品添加物をめぐるさまざまな問題の一端を担っているのが、本来食品業界を取り仕切るべき厚生労働省だといいます。たとえば、消費者に不安を与えるような「合成添加物」という名称を避け、「指定添加物」というあいまいな名称を使うなど、食品業界の利益ばかりを重視し、国民の健康については無視しているといいます。
(本の中では、この他にもモラルの欠如した厚労省の思惑がいろいろ紹介されています。)
下記は、私が過去ブログで書いたものです。
著者の小薮氏はこの問題をさらに詳しく取り上げ、添加物については、国、業界、メーカーが「危険が証明されないうちは使用する」という方針でがっちりまとまっているようだと書いています。
また、この本で興味深いのが、中国製餃子事件が起きて中国産食品の買い控えが広がった時期に、逆に多種類の添加物の輸入が増加したという事実です。
世界経済が低迷して少しでも安価な食品を求めたいという消費者の要望に応えるために、安い輸入添加物の採用を増やしたものと思われます。
中国製添加物の何が問題なのかというと、化学合成の過程で発生する不純物(詳細な説明は割愛します)が多く、これらが直接あるいは経時変化により人体に健康障害を起こす恐れが高いということです。
本書ではこの他にも、個々の添加物、例えば、「加工でんぷん」、「トランス脂肪酸」、「ビタミン」、「アミノ酸」などの問題点についてもわかりやすい説明がなされています。
また、害となる添加物を如何にして減らして健康的な生活を送るかといった、具体的な方法についても詳しい説明がなされています。
現在では、添加物と無縁の生活を送ることは不可能です。このため、添加物のことを十分理解して、いかにして付き合っていくかを考えることが重要です。
この本は、正しい食生活をしていくためのおススメの本だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※この本の内容にとどまらず....著者の小薮氏の生き方に大きな感銘を受けました。
著者の小薮氏は研究熱心で仕事熱心であるがゆえに、多くのジレンマを抱えながらお仕事をされてきたことと思います。そして今、過去のご自身の経験や研究実績等を踏まえ、多くの軋轢や自身の受けるであろう不利な仕打ちを省みず、ただ人々の健康を祈って今回の本を執筆されたことと推察します。
だれでも永い人生を生きていく中では、多くの人に迷惑をかけ、とんでもない失態をやらかすことも数知れないと思います。私自身、今でも毎日が失敗、反省の日々です。
また、良いことばかりではなく、むしろ厭なことの方が多いのが人生です。
そして現代は、まじめに生きていくことがなかなか正当に評価されにくく、どちらかといえば要領のいいものが得する時代です。
しかし、過去の己を反省し最終的(死ぬとき)には、もらったものより、与えた(貢献できた)ものが少しでも多い人生を送りたいものです。
小薮氏の生き方に少しでも近づけるよう努力したいと思います。
また、自らを省みず、この世の中を変えようという方々のために微力ながらでも力になれるような人間になりたいものだと思います。
【参考文献等】
・悲しき国産食品―中国産の食品添加物に抱きしめられて小薮浩二郎著/㈱三五館(2010.6.30)
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その食品添加物は安全?(2007.2.10)
この食品添加物に関して、この度、衝撃的な本「悲しき国産食品 中国産の食品添加物に抱きしめられて」が出ました。まさに「暴露本」ともいうべきものです。
著者の小薮浩二郎氏は食品メーカーの研究室長でありながら、厚生省や食品業界を敵に回すような内容の本を、「クビ」を覚悟で書かれています。
著者の正義感あふれる決意に心から敬意を表します。
悲しき国産食品―中国産の食品添加物に抱きしめられて小薮 浩二郎三五館このアイテムの詳細を見る |
この「悲しき国産食品」では、私たちの食生活に直結する食品添加物について具体的な事例をあげながら、消費者として注意すべき事柄も詳しく解説しており、是非一読されることをおススメします。
著者は、ほとんどの食品メーカーには添加物のプロがおらず、添加物メーカーと小売の間に挟まって、双方の言いなりだといいます。
そして近年、小売の厳しいコストダウンに応じるために、国内で流通する食品の多くに安価な中国産添加物が使われているといいます。
また、信じられないことですが、食品メーカーに添加物の知識を有した人が少ないために、効果のない添加物まで買わされている場合があるといいます。
著者は、食品添加物をめぐるさまざまな問題の一端を担っているのが、本来食品業界を取り仕切るべき厚生労働省だといいます。たとえば、消費者に不安を与えるような「合成添加物」という名称を避け、「指定添加物」というあいまいな名称を使うなど、食品業界の利益ばかりを重視し、国民の健康については無視しているといいます。
(本の中では、この他にもモラルの欠如した厚労省の思惑がいろいろ紹介されています。)
下記は、私が過去ブログで書いたものです。
食品添加物は、「さまざまな毒性試験を行なって厚生労働大臣が安全性を確認して指定したものだから安心だ。」とは言い切れません。なかには、「効果が高い」、「代替するものがない」などの理由で、毒性の強い添加物や明らかに発がん性があるものが存在しているのです。
食品添加物の安全性を主張する側にいる人のなかには、ある食品添加物を一生涯毎日摂取しても影響を受けない量を示す『1日摂取許容量(ADI)』は、実験動物によって得られた最大無作用量(NOEL)の100分の1に設定してあるから安全であるという人もいます。
(最大無作用量とは、反復投与毒性試験、催奇形性試験、発がん性試験、繁殖試験などの結果をもとに、まったく影響が観察されない群の食品添加物の最大投与量より求められます。)
しかしながら、私たち人間の場合は、環境の整った実験室で一つの添加物を用いて試験される実験動物とは異なり、さまざまな食べ物を摂取しておりこれらが複合的に影響を与えています。また、胎児や幼児はこれらの添加物の影響を受けやすいと言われており、必ずしもADIが安全基準とはなりえません。
さらにおそろしいのは、体内に入った添加物が相互に影響を及ぼしあって変化し、毒性を増す場合があり得るということです。
著者の小薮氏はこの問題をさらに詳しく取り上げ、添加物については、国、業界、メーカーが「危険が証明されないうちは使用する」という方針でがっちりまとまっているようだと書いています。
また、この本で興味深いのが、中国製餃子事件が起きて中国産食品の買い控えが広がった時期に、逆に多種類の添加物の輸入が増加したという事実です。
世界経済が低迷して少しでも安価な食品を求めたいという消費者の要望に応えるために、安い輸入添加物の採用を増やしたものと思われます。
中国製添加物の何が問題なのかというと、化学合成の過程で発生する不純物(詳細な説明は割愛します)が多く、これらが直接あるいは経時変化により人体に健康障害を起こす恐れが高いということです。
本書ではこの他にも、個々の添加物、例えば、「加工でんぷん」、「トランス脂肪酸」、「ビタミン」、「アミノ酸」などの問題点についてもわかりやすい説明がなされています。
また、害となる添加物を如何にして減らして健康的な生活を送るかといった、具体的な方法についても詳しい説明がなされています。
現在では、添加物と無縁の生活を送ることは不可能です。このため、添加物のことを十分理解して、いかにして付き合っていくかを考えることが重要です。
この本は、正しい食生活をしていくためのおススメの本だと思います。
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※この本の内容にとどまらず....著者の小薮氏の生き方に大きな感銘を受けました。
著者の小薮氏は研究熱心で仕事熱心であるがゆえに、多くのジレンマを抱えながらお仕事をされてきたことと思います。そして今、過去のご自身の経験や研究実績等を踏まえ、多くの軋轢や自身の受けるであろう不利な仕打ちを省みず、ただ人々の健康を祈って今回の本を執筆されたことと推察します。
だれでも永い人生を生きていく中では、多くの人に迷惑をかけ、とんでもない失態をやらかすことも数知れないと思います。私自身、今でも毎日が失敗、反省の日々です。
また、良いことばかりではなく、むしろ厭なことの方が多いのが人生です。
そして現代は、まじめに生きていくことがなかなか正当に評価されにくく、どちらかといえば要領のいいものが得する時代です。
しかし、過去の己を反省し最終的(死ぬとき)には、もらったものより、与えた(貢献できた)ものが少しでも多い人生を送りたいものです。
小薮氏の生き方に少しでも近づけるよう努力したいと思います。
また、自らを省みず、この世の中を変えようという方々のために微力ながらでも力になれるような人間になりたいものだと思います。
【参考文献等】
・悲しき国産食品―中国産の食品添加物に抱きしめられて小薮浩二郎著/㈱三五館(2010.6.30)
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