毎日新聞ニュース(2008年5月14日)で、ビスフェノールAに関する次のような記事が報道されました。
国立医薬品食品衛生研究所のホームページなどで検索しても、その詳細を確認することができませんでしたが、ビスフェノールAについては過去に複数の研究者がその危険性を指摘しています。
1993年には、スタンフォード大学のデビッド・フェルドマン医学部教授らが、ポリカーボネートの実験用フラスコから、エストロゲン(女性ホルモン)反応を引き起こすビスフェノールAがしみ出していたことを論文発表しています。
また、1994年には、食物毒物学者ファティマ・オレアと内分泌系がん専門医ニコラス・オレアの姉弟が、米国とスペインの缶詰を分析し、そのほぼ半数から、内側のコーティングに使われたプラスチックからビスフェノール‐Aを検出しています。さらにこの缶詰の内容物であるコーンやグリンピースなどからも高レベルのビスフェノール‐Aが検出されています。
その後、多くの研究で、プラスチック製品から内分泌撹乱化学物質が溶出して、少量でも実験用ラットに異常を引き起こしたことが証明されています。
1998年には、米国食品医薬品局(FDA)が、食品パッケージからプラスチック原料のビスフェノールAやノニルフェノール、フタル酸エステル類が、食品に流れ出していることを認めたと発表しています。
さらに1999年12月の内分泌撹乱化学物質に関する会議(神戸)では、ビスフェノールAが低用量で人体の成長に影響を及ぼしているという複数の研究成果が発表されています。
これらの事実は、「奪われし未来 増補改訂版」(シーア・コルボーン、ダイアン・ダマノスキ、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ著、翔泳社)や「環境ホルモン汚染の恐怖 メス化する自然」(デボラ・キャドバリー著、集英社)で紹介されています。
そして、最近の研究では、血液-脳関門をはじめ、身体各部の成長が不完全な胎児や小児は、特に化学物質の影響を受けやすいということも明らかになってきています。
しかしながら、決定的な証拠や重大な事故等が無い限り、メーカー等は安全性を強調し、国の早急な対応もなかなか期待できません。
プラスチックが発明されてわずか100年余りであり、今後、これに起因する取り返しのつかない大きな問題が起こるのではと危惧しています。
※過去の関連ブログは次のとおりです。
・合成化学物質の恐怖と人類の未来
・合成化学物質の健康への影響
・内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の恐怖 1
・内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の恐怖 2
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・内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の恐怖 4
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プラスチック製品の原料になる化学物質ビスフェノールAが、現行の安全基準以下でも胎児や新生児に影響を与えることを国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)などがラットで確認した。厚生労働省は、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問する検討に入った。
国立医薬品食品衛生研究所のホームページなどで検索しても、その詳細を確認することができませんでしたが、ビスフェノールAについては過去に複数の研究者がその危険性を指摘しています。
1993年には、スタンフォード大学のデビッド・フェルドマン医学部教授らが、ポリカーボネートの実験用フラスコから、エストロゲン(女性ホルモン)反応を引き起こすビスフェノールAがしみ出していたことを論文発表しています。
また、1994年には、食物毒物学者ファティマ・オレアと内分泌系がん専門医ニコラス・オレアの姉弟が、米国とスペインの缶詰を分析し、そのほぼ半数から、内側のコーティングに使われたプラスチックからビスフェノール‐Aを検出しています。さらにこの缶詰の内容物であるコーンやグリンピースなどからも高レベルのビスフェノール‐Aが検出されています。
その後、多くの研究で、プラスチック製品から内分泌撹乱化学物質が溶出して、少量でも実験用ラットに異常を引き起こしたことが証明されています。
1998年には、米国食品医薬品局(FDA)が、食品パッケージからプラスチック原料のビスフェノールAやノニルフェノール、フタル酸エステル類が、食品に流れ出していることを認めたと発表しています。
さらに1999年12月の内分泌撹乱化学物質に関する会議(神戸)では、ビスフェノールAが低用量で人体の成長に影響を及ぼしているという複数の研究成果が発表されています。
これらの事実は、「奪われし未来 増補改訂版」(シーア・コルボーン、ダイアン・ダマノスキ、ジョン・ピーターソン・マイヤーズ著、翔泳社)や「環境ホルモン汚染の恐怖 メス化する自然」(デボラ・キャドバリー著、集英社)で紹介されています。
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メス化する自然―環境ホルモン汚染の恐怖井口 泰泉,デボラ キャドバリー集英社このアイテムの詳細を見る |
そして、最近の研究では、血液-脳関門をはじめ、身体各部の成長が不完全な胎児や小児は、特に化学物質の影響を受けやすいということも明らかになってきています。
しかしながら、決定的な証拠や重大な事故等が無い限り、メーカー等は安全性を強調し、国の早急な対応もなかなか期待できません。
プラスチックが発明されてわずか100年余りであり、今後、これに起因する取り返しのつかない大きな問題が起こるのではと危惧しています。
※過去の関連ブログは次のとおりです。
・合成化学物質の恐怖と人類の未来
・合成化学物質の健康への影響
・内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の恐怖 1
・内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の恐怖 2
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