昨日のブログで、文楽「双蝶々曲輪日記」を見たことを書いたけど、
文楽自体に気づいたことを。文楽好きな方には自明のことばかりな
ので飛ばしてくだされ。
1、人形の手
首はもとより手から胴、足にいたるまで、手作りの人形が3人の人形
遣いによって動く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/8f/606605b57e57e83a50b971778c4c52e8.jpg)
ところが最後の場面で、人形の手が人間のそれに入れ替わったのが面
白かった。主人公・濡髪長五郎が追手から逃れるために、母に前髪を
剃り落としてもらうシーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/1b/483a2fde725abc393589c80930159506.jpg)
3回くらいにわけて、剃り落とし、取除く髪を長五郎の手が持つ。そ
の時だけ、人間の手。大きいし、動きが変にリアルだからすぐわかるw
人形遣いが補助として手伝っても違和感ないのに、袖から人間の手に
すり替わった、しかもここだけ。
2,回転する床=「文楽廻し」
大夫と三味線弾きが演奏する舞台のことは「床」というそうなんだけど、
これがクルッと回ることに今回、改めて気づく。「NHKにほんごであそ
ぼう」でやってるのはこの仕組を持ち込んだんだと。いやいや忘れてい
るというか恥ずかしやw
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/8e/ee3bbf40c20993d81f40f37c7daa9ccf.png)
この回転する床は「文楽廻し」といって、演目が始まると文楽廻しがく
るっと回って大夫と三味線弾きが登場。 語り終えると、また文楽廻しが
回って、裏に控えていた次の大夫と三味線弾きに交代する。
「段」とよぶ演目の途中でも文楽廻しはまわり、そのたびに口上が述べ
られるのも楽しい。「とーざいー、とーざいー・・」この口上の係は人
形遣い。黒いかぶり物をしたまま語りはる。
3、充実したカタログ
粗筋や、鑑賞ガイドもあって、初心者のボクにもわかりやすい。人間国
宝の9代目竹本源太夫さんの引退の挨拶もある。驚いたことに、「床本集
」といって薄目の文庫本みたいな本が挟み込まれてるでないの。
「双蝶々曲輪日記」だけでなく、夕方から始まる演目も入った台本。昔の
映画のカタログって、台本が印刷されていた。文楽にあるのにちょっと感
動。これで600円。さすが国がやってるだけある。
4、ランチが20分しかない
11時に始まり、15時30分までの長丁場なんだけど、なんと休憩が20分し
かないのが、歌舞伎とは違う点かも。ゆったり食事をする間がなかった。
お客は慣れたもので弁当ひろげて休憩席やロビーで食べる人が大半。
売店で助六かサンドイッチを買おうかと思ったけど、3階に喫茶室があって、
その名も「十八番」。ガラ空きの中でカレーをかきこんだ。時間をかけて煮
込んであってそこそこ美味。
文楽自体に気づいたことを。文楽好きな方には自明のことばかりな
ので飛ばしてくだされ。
1、人形の手
首はもとより手から胴、足にいたるまで、手作りの人形が3人の人形
遣いによって動く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/8f/606605b57e57e83a50b971778c4c52e8.jpg)
ところが最後の場面で、人形の手が人間のそれに入れ替わったのが面
白かった。主人公・濡髪長五郎が追手から逃れるために、母に前髪を
剃り落としてもらうシーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/1b/483a2fde725abc393589c80930159506.jpg)
3回くらいにわけて、剃り落とし、取除く髪を長五郎の手が持つ。そ
の時だけ、人間の手。大きいし、動きが変にリアルだからすぐわかるw
人形遣いが補助として手伝っても違和感ないのに、袖から人間の手に
すり替わった、しかもここだけ。
2,回転する床=「文楽廻し」
大夫と三味線弾きが演奏する舞台のことは「床」というそうなんだけど、
これがクルッと回ることに今回、改めて気づく。「NHKにほんごであそ
ぼう」でやってるのはこの仕組を持ち込んだんだと。いやいや忘れてい
るというか恥ずかしやw
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/8e/ee3bbf40c20993d81f40f37c7daa9ccf.png)
この回転する床は「文楽廻し」といって、演目が始まると文楽廻しがく
るっと回って大夫と三味線弾きが登場。 語り終えると、また文楽廻しが
回って、裏に控えていた次の大夫と三味線弾きに交代する。
「段」とよぶ演目の途中でも文楽廻しはまわり、そのたびに口上が述べ
られるのも楽しい。「とーざいー、とーざいー・・」この口上の係は人
形遣い。黒いかぶり物をしたまま語りはる。
3、充実したカタログ
粗筋や、鑑賞ガイドもあって、初心者のボクにもわかりやすい。人間国
宝の9代目竹本源太夫さんの引退の挨拶もある。驚いたことに、「床本集
」といって薄目の文庫本みたいな本が挟み込まれてるでないの。
「双蝶々曲輪日記」だけでなく、夕方から始まる演目も入った台本。昔の
映画のカタログって、台本が印刷されていた。文楽にあるのにちょっと感
動。これで600円。さすが国がやってるだけある。
4、ランチが20分しかない
11時に始まり、15時30分までの長丁場なんだけど、なんと休憩が20分し
かないのが、歌舞伎とは違う点かも。ゆったり食事をする間がなかった。
お客は慣れたもので弁当ひろげて休憩席やロビーで食べる人が大半。
売店で助六かサンドイッチを買おうかと思ったけど、3階に喫茶室があって、
その名も「十八番」。ガラ空きの中でカレーをかきこんだ。時間をかけて煮
込んであってそこそこ美味。