イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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記者会見から

2015-03-26 08:30:00 | イーグルス
 オーナーミーティングなどで一部ルールの改正が有りましたが、チャレンジやオフィシャルレビューの対象が変わる程度で見ている側からすれば大きな変化は無さそうです。

 オーナーJeff LurieとChip Kellyが記者会見に応じています。
 LurieとChipの話した内容はほぼ重複するので要点を箇条書きにしておきます。

1 Sam Bradfordの獲得に対し、最初はドラフト権とBradfordのオファーだったが高価すぎたのでFolesを出す事で調整した。

 これはChipの発言なのですが、嘘くさいと言うか誤魔化しを感じます。噂のBradfordと1巡のトレード価値がある程度真実で有るならば、Eaglesに対しても1巡20位とBradfordのオファーが来た、それに対してFolesと来年の2巡で返答した(またはSTL側から次善案として出された)と言う形でしょう。
 未来のエース候補Folesを放出した事に対する批判は当然ファンの間にも有り、それを避ける為にFolesなんか要らない、そう言う事ではなかった成り行き上そうなった。形作りの発言と受け止めます。なぜなら、Bradford取った時点でFolesと並び立ちませんから・・・・・・



2 LeSean McCoyはキャップヒットが大きかったのとワンカットランナーを欲していたのでトレードした。

 これはLurieの発言です。ゾーンブロックにワンカットランナーの組み合わせをChipが欲しているのは周知の事実で、McCoyがスクリメージの手前で足を止めるトリッキーなスタイルなのも誰もが知っています。そう言う意味で理想のオフェンスを展開していない事にChipがフラストレーションを貯めていた。これも事実でしょうけれど、Chip加入1年目にリーディングラッシャー、2年目の去年もリーグ3位のランを記録しました。タレントとシステムが合わないで機能していないならともかく、十分すぎるほどに機能している現状を変える必要が有ったのかどうか?大いに疑問です。
 年俸面で10ミリオンを越える高給取りなんか必要ない、ゾーン+ワンカットRBは5ミリオンで取れる。そう言う考え方は有ると思いますし、ある程度正しいと判断します。ですが、DeMarco Murray取った時点で説得力ないですね・・・
 単純にワンカットの指示を守らずにダンスをし続けたMcCoyが嫌いだったのでしょう。成績を出しているんだから俺流でやる!と態度で示し続けたMcCoyを切りたかっただけ、Chipの動きを見ると身も心もChip流に染まらないと気に食わない、結果を出したら自己流OKの(アメリカ全部がそうだとは思いませんが)足り方を容認出来ない、それがMcCoy放出の理由なのでしょう。



3 Brandon Boykinをスターターにする

 これはChipの発言です。Byron Maxwellが片側のスターター、反対側はBoykinとNolan Carrollが争う。と発言しています。ニッケルはWalter Thurmondでしょう。
 サイズ重視のChipにしてはBoykin抜擢は意外な発言です。これが本心で有るのか、FAでもう一枚取るはずが取り損ねたのか、またはドラフトで取るつもりなのを隠したのか、図りかねます。
 個人的にBoykinはスターターの器ではないと思っていますし、サイズ面のリスクが大きい事とマンマークの能力はそれほど高く無いと評価している事からニッケルが適切な配置だと考えます。
 ただし、ディフェンスのシステム修正をしてSEAやNEのようなスリーディープ+余ったDBが自由に動く(罠を張る)形を取るのであればミドルゾーンカバーマンとしてBoykinsを使う事は可能でしょう。これまで2年間のようにディープまでマンで付かせるのであればBoykinとチームを殺す事になると思います。



4 SSはEarl Wolff、RGはAlenn Barbre、WRのスターターにはJordan Matthewsが入る予定。

 これもChipの発言です。DB全体としてJaylen WatkinsをCB/S両方で試すようです(CBとS両方の話で名前が出ていました)
 まずSSですが、Wolffの膝は良くなっていて動きを取り戻している。と言う良い情報では有るのですけれど、Nate Allenと比べて良くなったとは言いにくいでしょう。他所のPSなどから取ってまわった若手達とキャンプで競争させる。と言う事ですけれど、Ed Reynoldsを含めた1-3年目の若手達の競争からスターターが生まれるのかに託すのはリスクが大きいと思います。

 BarbreのRGスターターはTodd Herremans解雇の時点で確定していましたから驚きません。トレードに出すと見られていたEvan Mathisもどうやらチームに残る事になりそうです。ここは若手も育っていますし、大きく動かす必要はないでしょう。

 そしてJeremy Maclinの穴埋めはJordanになるようです。Maclinに対するKCのオファーは高額過ぎて対抗出来なかったと言う事ですが、なら年8ミリオン程度なら再契約したのか?それもオフシーズンの経過を見ていると怪しい気がします・・・
 Josh HuffとJordanでスターターとスロットどちらになるかを争い、反対側はRiley Cooperになると見られていますが、4番手すら居ませんしドラフト上位を使うのは確実でしょう。まあChipがHC兼GMならばディフェンスはFAでオフェンスがドラフトで補強するのが正しいやり方ではあります。



5 良いチームではなくベストのチームにする為のギャンブル

 LurieがChipとHowie Rosemanの権力争いでChipに全権を預けた事に対する答えの一部なのですけれど、10勝6敗を2年続けた状態。ここでFA選手を引き止めディフェンスを補強すればもう1段階上のチームが出来る。私はそう考えていました。しかしChipはチームの屋台骨であるMcCoyをトレードし、最古参の2人TrentColeとHerremansを解雇しました。危険なギャンブルですし確率で行けば穏当なディフェンス補強案の方がプレイオフで1勝する確率は高かったと考えます。Lurieはスーパーボウルに勝つチームが欲しかったのでしょう、その為にはChipの好きにやらせるほうが確率が高いと考えた。そう受け止めます。



 Marcus Mariotaに対してはBradfordを気に入っている、トレードアップの代償が大き過ぎる。と言う形で消極的な意見でした。ここに来て5位6位のWAS,NYJがQB指名の噂が出ていますけれど、トレード交渉を有利にする為のハッタリかもしれませんし、Mariotaがどこまで残るのかはドラフト当日まで分かりません。案外Dion Jordanのように先に取って貰って良かった。なんて事になるのかもしれません。