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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

若葉の頃

2008-04-21 | フィールドから
・午後から学生実習が行われるということで、概要説明の準備。こういう機会でもないと、なかなか沿革とかを覚えることができないわけで・・・。パワーポイントで資料を作成するも、改めて各所の特色を一言で語ろうとすると案外難しい。研究室も横断的になっているので、その辺りも整理しないと。2時ごろ、実習にぽつりぽつりと集まってきた学生を相手に、演習林と当試験地の概要説明。パワーポイントはもう少し改良が必要だが、やはりあった方が説明しやすい。



・20分ほどで説明終了。畑には技術スタッフが待ち構えており、既に準備万端である。学生たちは、技術スタッフ指導のもと、1時間半ほど畑と戯れる。本日は種蒔きと床替えということで、これも当試験地の歴史として刻まれていく。4時過ぎに無事終了。今日は寒くもなく、暑くもなく、風もなく・・・、絶好の日和だっただけに、のんびりした雰囲気が漂っている。

・実習終了後、試験地の半周ほど案内するのについていく。当方は今日は勉強するだけと思って(大人しくして)いたのだが、つい余計な説明をしてしまう。と、マツの種子ができるのは受精してから2年かかるという話をしたら、学生からどうしてそんなに長いのか(長くてなんかメリットがあるのか?)、という質問。

・こうした”素朴な”にあたふたするのは今に始まったことではない。マツ類の受精遅延については、色々と細かな研究例もあるようだが、どうしてかといわれると難しそうである(単に原始的だからか・・・?)。”何で?”という質問は案外深いことが多いわけだが、これも盲点であった。

・ひとしきり案内した後、それにしても、試験地内の樹木の名前自体を自分がちゃんと分かっていない、ということに改めて気づいたので、実習終了後、Sさんに低木類の樹種名を教えてもらう。どんどん進むといつの間にか20種くらいになる。最近は、言われた端からどんどん忘れてしまうので、デジカメで撮影し、忘れないうちに名前をメモする。



・印象に残った樹木をいくつか・・・。ニガキの新葉をいわれるがままに口に入れて噛んでみたら、本当に苦かった(これは鮮烈であった!)。エノキ、エゴノキ、ムクノキの見分けがかなりあやしい。常緑低木も怪しいのだが、シロダモだけは新芽が(枯れ下がっているんじゃないか?)というくらい、だらんと垂れ下がるので、この時期だけは分かりそうである。