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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

ロードレース

2008-01-10 | その他あれこれ
昨晩、近藤史恵著のサクリファイスという小説を読んだ。サクリファイスは”犠牲”という意味でどんな内容なんだろうという気にさせるタイトルである。

・この小説の存在を知ったのは、「このミス」で上位にランキングされたからである。元々スポーツを題材とした小説は大好きなので、これも好きではないかと思って手に取ったものだ(単行本なのでちょいと高い、1500円)。案の定(?)、ページを開いたとたん、あっという間に引き込まれて一気に読んでしまった。

・題材としているのは、自転車ロードレース。ロードレースには”エース”と”アシスト”という役割があるのだが、その役割分担の”非情さ”や”強い想い”を主軸に物語は展開していく。二転三転とする真実。内容を書いてしまうと、まだ読んでいない人に悪いのでこれ以上は書けない・・・。

・なぜかは分からないのだが、小説を読み終えた瞬間、ばたんと閉じた小説を持ったまま、意味もなく部屋を歩き回ってしまった。そして、目頭が熱くなった。こういう小説が書けた時って、どういう気持ちになるんだろう・・・。ともかく、おススメです。スポーツ小説が好きな方はぜひ!