先月18日、宇宙ごみ(スペースデブリ)に関する会合が開幕し、過去60年間の宇宙探検の結果として地球の衛星軌道上に宇宙ごみがたまり、宇宙空間での任務に影響を及ぼしている問題が悪化していると警鐘を鳴らしたということが報道されていました(AFPBB NEWS)。この会合での報告によると、人工衛星や探査機を破壊するほどの大きさの宇宙ごみはこの四半世紀足らずで倍増しているということです。最高時速2万8000キロで地球の軌道を周回している宇宙ごみは、たとえ非常に小さな物でも、人工衛星や有人宇宙船の表面を損壊するほどの衝撃力を持ちます。1993年には地上のレーダー観測によって、地球軌道上に10センチ以上の大きさの宇宙ごみが約8000個確認され、この大きさのものは衝突時に壊滅的な被害をもたらすとのことです。さらに現在では、10センチ以上のものは約2万個あり、1メートル以上の宇宙ごみも約5000個あるとも。「飛んでいる弾丸」と表現される約1センチの宇宙ごみは75万個に上り、1ミリ以上のものも1億5000万個以上あると欧州宇宙機関(ESA)の予測モデルで示されているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3125581
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