先日、糖尿病による白内障の発症を抑える役割のある薬剤を特定という報道がありました(YOMIURI ONLINE)。白内障は、目の水晶体が濁り、視力の低下を招く病気で、加齢によりほぼ全ての人が発症すると言われています。糖尿病患者の白内障は、通常よりも若年で発症しやすく、詳しい仕組みは解明されていないそうですが、濁った水晶体を人工レンズに置き換える手術が一般的な治療のようです。研究では、同じ人でも左右の目で症状に違いが見られることなどから、DNAの配列は同じでも、後天的な影響で遺伝子の働きが変わる現象「エピジェネティクス」に注目。ラットの水晶体を糖類を含む培養液に浸して糖尿病性の白内障を引き起こす実験で、遺伝子の働きの変化を阻害する試薬を加えたところ、試薬26種のうち10種で発症を抑える効果を確認。この成果は、医療での実用化を支援する日本医療研究開発機構(AMED)の研究課題に選ばれ、目薬の開発など創薬を目指し今後、協力企業を募るそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170514-OYT1T50058.html?from=ycont_top_txt
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