イタリアの裁判所がこのほど、携帯電話の長時間にわたる使用が原因で良性の脳腫瘍ができたと訴えた男性労働者の主張を認め、社会保障当局に賠償するよう命じたそうです(AFPBB NEWS)。イタリア北部Ivrea裁判所の判決は4月11日に言い渡されたそうです。今後、不服申し立てが行われる可能性もあるとも。裁判では、15年にわたり、仕事で日々3~4時間の携帯電話の使用を余儀なくされていたと主張。専門家は、腫瘍とその治療により、身体機能の23%に支障が生じたと算出。これを受けて裁判所は、損害賠償として月々500ユーロ(約5万9000円)を支払うよう国民労災保険協会「INAIL」に命じたそうです。携帯電話による健康へのリスクの有無を調べた研究の大半は、一般的な使用であれば、人の健康を脅かす深刻なリスクはないとしているそうです。しかし、過度の使用で一定のリスクが生じる恐れがあるとする研究結果もあり、多くの専門家らは、この比較的新しいテクノロジーに対して適切な評価を下すのは時期尚早との見解を示しているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3125918
http://www.afpbb.com/articles/-/3125918