健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

痩せ過ぎモデルを規制する法律

2017-05-12 08:30:47 | 研究
フランス国内で活動するモデルに対し、体格指数(BMI、身長と体重から算出される肥満度を測るための指標)が基準値未満ではなく、全体的に健康であることを証明する医師の診断書の提出を義務付けることが法制化されたそうです(AFPBB NEWS)。さらに10月には、モデルの身体またはその一部に修正を施した画像はその旨を記した注意書を必須とする法律も施行されるそうです。フランス保健省はこうした法制化の目的は、痩せ過ぎのリスクに特にさらされているモデルたちの健康を守ることのみならず、達成できない美の観念の奨励を阻止し、若い世代の拒食症を防ぐ狙いもあると説明しているそうです。医師の診断書は2年間有効で、BMIの一般的な平均値(18.5~24.9)を踏まえ、BMIが18.5未満のモデルは痩せ過ぎで健康問題を抱えやすいと規定。また、基準を下回るモデルを雇用するなど、この法律に違反したモデル事務所などの雇用者には、最高で禁錮6か月または7万5000ユーロ(約930万円)の罰金を科せられる可能性があるとのこと。拒食症などの摂食障害は15~24歳の年齢層において、交通事故に続いて2番目に多い死因だそうです。こうした痩せ過ぎモデルの規制は、スペインやイスラエル、イタリアでも実施されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3127415
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