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健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アミロイドβの脳内3次元分布

2014-06-02 08:30:52 | 研究
アルツハイマー病関連分子であるアミロイドβの脳内3次元分布を確認する方法が開発されたそうです(財経新聞)。ある物質がどの位置にどの程度存在しているのかを測定する質量分析イメージングは、医療や食品開発など、様々な分野で必要とされている技術ですが、これまでは高価な装置がなければ測定できなかったそうです。今回、熱溶解性フィルムによって位置を再構成できる新しい解析方法を確立し、既に広く普及している質量分析装置を活用して質量分析イメージングできる技術を開発したそうです。この技術によってアルツハイマーに罹ったマウスの脳を測定したところ、アミロイドβの単量体と2量体の3次元分布が異なることが世界で初めて確認されたそうです。今後、さらに詳細な観察を実施することで、アルツハイマー病の発祥メカニズム解明や予防・治療に役つことが期待されるそうです。技術革新はすごいスピードですね。

2型糖尿病患者の食事療法に関する基礎的研究

2014-06-01 08:30:51 | 研究
2型糖尿病患者の食事療法についての記事を紹介します。2型糖尿病はこれまで、1日分を最大で6回に分けて少量ずつ取ることが推奨されてきたそうですが、朝食と昼食の2回をたっぷりと食べる方がより効果的である可能性があるという研究成果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。インスリンの分泌不全とインスリン抵抗性に起因する2型糖尿病および肥満症の患者で、年齢が30~70歳の男女54人の被験者を対象に、1日当たりのカロリー摂取量はほぼ同じで、食事を1日5~6回に分けて少量ずつ取る方法と、朝食と昼食の2回だけを取る方法について、それぞれの有効性を比較したそうです。その結果、研究開始後3か月弱で、1日に2回たっぷりの食事を取ったグループは、従来の方式に従ったグループに比べて、体重の減少量が平均1.4キロ多かったというのです。また、空腹時血糖、インスリン、グルカゴンの各値の減少率も、朝と昼に食事をした患者グループの方が高く、さらにはインスリンの感受性も向上したそうです。ただ、既にインスリン治療を行っている場合、その投与量を大幅に調整する必要があるため、この食事療法を医師の診断なしで開始してはならないということです。さらに、今回の研究結果だけに基づいて、一般的なアドバイスを導き出すことは不可能だとも述べています。くれぐれもご注意ください。